フィードバック

熱意を注いだピッチバトル〜フィードバック編〜

こんにちは、そんだです。

本日の内容も、ピッチバトルについてです。

↓プレゼン内容編はこちら
(一度見ていただけると、下の内容がよりわかるかと思います。)

今回のピッチバトルでは、発表する時間は5分間のみですが、豪華審査員4人によるフィードバックの時間が10分間も用意されていました。この4人の方々から発表も含め、約15分もいただけるなんて、どんなに貴重なことか・・・泣。

その10分間では、本当に僕にはもったいないくらいたくさんの熱い、貴重なフィードバックをいただくことができました。そのまま聞いただけでは、もったいないので、反省も含め振り返っていきたいと思います。

よろしくお願いします。

4人からいただいた、フィードバック(全文)

要所要所で切り取ろうかと思いましたが、貴重な意見をたくさん頂けたので、全文書き起こすことにしました。
長いですが、時間のあるときにでも読んでいただけると幸いです。

溝口さんフィードバック

<溝口さん>

今回はZ世代にどうやってつかってもらうか、っていうテーマだから少し、フィードバックそのもの自体は、不適切だなと思いながらも、話をするんだけれども、僕は、FiNCというサービスをFacebookとか、Twitterとか、Instagramのようなプラットフォームにしたいと思っています。

なので、特定世代にかなり寄せたサービスの作り方をするのが非常に怖い。
そして、特定世代に寄せて、新しい、別のサービスを作るっていうことは、リソースから言って、非常に難しい。

もう一つは、Z世代に対して、マネタイズが非常に難しいっていうのはあります。だいたい、10代20代30代40代50代で言うと、年齢が下がるにつれて、収益化というのが非常に難しい。だいたい、我々のビジネスモデルだと、1/3が広告、1/3がEコマース、1/3がサブスクリプション月学定額課金で払ってもらっている形を取ります。で、特に、Eコマースとサブスクリプションの場合だと、年齢が下がるにつれて、コンバージョンレートも、客単価も、継続率も下がるというデータがあるので、テーマと少し、ずれているという認識はしながらも、その課題を解決するアイデアがあれば、ちょっと聞きたいなと思います。

整理すると2つですね。
1つは、「特定世代に寄せたときに、果たして、全世代のユーザーに使われるような工夫ができるのか。」2つめは、「若年世代からのマネタイズっていうのをヘルスケアというサービスの中で、どう実現するのか。」
これに対して、アイデアがあったら教えて下さい。
<そんだ>

では、2点説明させていただきます。
1点目、「若い層にしか浸透しないんじゃないか。」っていうことですよね。これは、今回の例が、ZEPETOとのコラボだったので、そう感じられたのかなと思っているんですけど、他にアバターのアプリとして、アメーバピグとかが挙げられます。アメーバピグって、若い層だけじゃなくて、むしろ、主婦世代とかも結構、使っていたっていうのをメンターの方から聞いて、きっかけは、たぶん女子校生とかが多いと思っているんですけど、それをきっかけに主婦世代とかもやるんじゃないかなとアメーバピグの事例から思っています。
<溝口さん>

アメーバピグだとちょっと弱いな。アメーバピグと、Facebookとか、Instagramでは、あまりにも、比較対象として、かなり何千倍ものズレがある。でも、そういった例も一理あると思います。
<そんだ>

では、次、マネタイズについて。

マネタイズは、3つの面から考えています。
1つ目、「獲得ユーザー数からデータの確保」の点について。
その関係で、推定利用ユーザーについて、説明します。まず、ターゲットのZ世代の女性は、885万人いるとされています。で、その885万人のうち、ZEPETOは2人に1人はインストールしているというデータから、その半分、442.5万人がまず、興味を持ってもらえると思っています。で、そのうちの80%がダイエットに関心を持っているとある人なので、354万人にリーチできると思っています。これって、Z世代の40%を占めるんですね。つまり、Z世代の女性の40%のデータを確保できるっていうのが強みです。

2つ目、「有料会員」
さっき、無意識→きっかけ→意識の流れ、説明したと思うのですが、意識の段階で適切な動画・記事コンテンツを提供しつつ、その先、有料会員の導線にもなると思っています。

3つめ、「早期にZ世代を囲む」
FiNCのダウンロード数には、Instagramのストーリーズ広告が大きく関係していたという記事を見て、調べてみたんですけど、Instagramの広告って1インストールあたり、100〜150円かかっているっていうデータがあって、それに対して、ZEPETOの開発コストが、約1000万円。そして、さっき推定利用ユーザーでいった、354万人で割ると、2.82円。つまり、これだけの差があって、現状のF1層を狙うコストよりも、Z世代を囲うコストのほうが、結果的に見れば安いと思っていて、かつ、Z世代はそのうち成長していって、本来のターゲットであるF1層にも届くと思っているので、後に、マネタイズは回収できるなと思っています。
たぶん、この計算は、雑というか、甘い部分があるのは重々承知なのですが、こんな感じで考えていました。
<溝口さん>

数字自体は、当然、事業をやっているので、詳しいんだけれども。かなりズレはあるけれども、考え方とか、ものの進め方とかは本当に素晴らしいなと思いました。

家入さんフィードバック

<家入さん>

なんかこうすごい、ディズニーランドのアトラクションの前の説明を聞いている気持ちで、「さあ、これから中に入りましょう。」っていうところで、ぶつっと終わってしまったような感覚で、何を言ったらいいかわからないんだけど、こんな事言われると、理不尽だと思うんですけど、めちゃくちゃプレゼンうまいじゃないですか。だし、めちゃくちゃ、練習したと思うんですよ。だから、頑張って作りこんだと思うし、なんだけど、本当、理不尽だと思うんだけど、それが故に全く、引っ掛かりもなくて、なんかこう、スルスルっと、立て板に水みたいな、なんていうんですか、プレゼンが全く心に響いて来なかったっていう、すごいごめんね。理不尽なこと言ってると思うんだけど、でも、なんか、これをどうしてもやりたいんだみたいな、なんか引っ掛かりみたいなものを感じられずに終わったっていう感じなんですよね。

なので、そんなことを言われても、って思うと思うんだけど、でも、すごいうまかったし、なんかこのうまさっていうか、ほんと喋り方とか、声とか、テンポとか、すごくいいから、これが生きるとめちゃいいプレゼンができるようになるんだろうなって、プレゼンの話になってしまうんだけど。

で、同じように思ったのが、「この7割がやりたい。」って言ったところに引っ掛かりがあって、なんか、たぶんこのプレゼンも7割の人がいいねって言うと思うんですよ。裏を返せば、大多数の人がいいというものは、誰にも刺さらないものだと思うんですよね。
だから、逆に、「7割の人が絶対にやりたくない。」って言うものを、一回突き詰めてみるといい気がした。思考訓練として、思考実験として、尊田くんが次のステップに行くために、「7割の人が絶対にやりたくない。」っていうものを、めちゃくちゃ本気で考えてみると、なんか次に行ける気がしたので、そこを突き詰めてもらえたら、いいなと思いました。

箕輪さんフィードバック

<箕輪さん>

いわゆる、家入さんが言っていることって、あっているかわからないんだけど、カラオケで採点で100点とるけど、別に採点で全然うまくないバンドのほうが、客が入るみたいな。要は技術じゃなくて、想いのほうが、人を惹きつけたり、物事を動かすよねっていうのは、本当に思うし、僕もそういうことを言っているんだけど、なんかこう逆に、言うと、ここまで、頑張れるってことは、そのワンエッセンス、家入さんが言っていたことを、スパイスのように、調合すると、めちゃくちゃ優秀になるような気がして、なんかチームが崩壊してしまった理由を聞かなければ、本質はわからないんだけど、なんか事業を立ち上げるときには、出資したいなって思うレベルで、優秀だなって思いました。だから、頑張ってください。

前田さんフィードバック

<前田さん>

本当に素晴らしかったです。なんか、僕よりプレゼンうまいと思う。だから僕、もうずっと抽象化してました。なんでうまいんだろうなみたいな笑。5個あったんですけど。5個の中でも、僕が刺さったのは、やっぱみんな言っていたけど、熱意っすね。実現したいパッションってのが大きいから。なんか、これ全然だめでも、うまくいくかもなって、言うことを感じる。これだってすごい時間かけたでしょ?2ヶ月で、相当優秀でも、2ヶ月で、これを作ったのはやっぱすごいと思う。下手したら、FiNCに尊田くんレベルの人がいても、おかしくないくらいの努力量というか、どこから来てるんですか、その熱量は?
<そんだ>

熱量ですか?
最初は、チームが解散したんですよ。で、そのときも結構、熱量を持って、やっていたんですけど、チームが解散してしまって、それで、「あのチーム2人を死ぬほど、後悔させたい。」と思って・・・。
<前田さん>

なるほど笑。いいねぇ。
<そんだ>

チームメンバーがいる中で、言うの申し訳ないんですけど、アバターの案、最初、否定されたんですよ、2人に。でも、どうやったら死ぬほど後悔させられるかなと思ったときに、この案で通ったら、確実に「あいつとやっておけばよかったな。」と思わせられるなと思って、最初はそのモチベーションでやってました。
で、次第に何回も壁打ちをしたんですよ。そうなっていくときに、結構色んな人にフィードバックたくさんもらって、そこで感謝も出てきて、人嫌いだった、そんなこともないけど、めっちゃみんな優しいって思って。
最初は結構、イラつきだったんですけど、後半は感謝で動いてました。
<前田さん>

すごい、成長したんだね。2ヶ月で。悔しさが感謝に変わるって、モデルケースみたいな成長の仕方してるじゃん。漫画みたいな成長じゃない?いや、すごい価値だよね。
今、そんなにみんな燃えないんだ。すごいと思う。この燃えてるって。
<そんだ>

でも、人生で初です。ここまでやったのは。
<箕輪さん>

俗に言う、ラーメン屋やっても、どうにかする人みたいな。ガソリンが多い人だよね。
<前田さん>

出資したいもんね。それが、最高にいいと思う。細かく言うと、つっこむとこたくさんあるんだけど、開発大変そうだなとか。まあ、でも、僕はもう、その熱にかけたいっていう気持ちっていうか、すごいとにかくもう、燃え移りました。

振り返り①(溝口さんフィードバック)

溝口さんからは、事業を行っている視点からより現実的な質問、フィードバックをいただくことができました。

1つ目の質問、「特定世代に寄せたときに、果たして、全世代のユーザーに使われるような工夫ができるのか。」に関しては、僕はアメーバピグの事例を出して、説明しました。ですが、溝口さんが目指す、FiNCの理想は、Facebookのような、ヘルスケアのプラットフォーム。アメーバピグは、1つのコンテンツにしかすぎません。
溝口さんが目指す理想は、以前に、記事を読んでいたので、知っていました。
ですが、今回の施策を考えるときに、その大きな視点で、見れていませんでした。アバターというコンテンツからヘルスケアのプラットフォームにするためにどうつなげていくべきか考えるべきであったと感じました。

2つ目の質問、「若年世代からのマネタイズっていうのをヘルスケアというサービスの中で、どう実現するのか。」に関してです。
マネタイズについては、壁打ちの際で、準備しておいたほうがいいと言われていたので、準備していたものを見せることができました。もちろん、数字などズレまくっているのは、重々承知でしたが、そこまで考えている姿勢を見せることができたという点では、良かったのかなと思っています。

振り返り②(家入さんフィードバック)

家入さんからは、なんか、こううまく言い表わせられないのですが、グッとくるフィードバックをいただくことができました。僕にはない部分を的確に指摘していただけたような感覚です。

僕は、結構、完璧主義なところがあって、やると決めたことは、100点じゃないと気がすまないタイプです。実際、プレゼンはめちゃくちゃ練習を重ねていました。
でも、それ故に、引っかるフックみたいな、余白がなくて、思いが伝わらなくなってしまっていました

機械が時間通りに読み上げて、プレゼンをしているのと変わらなかったというか・・・。
プレゼンは100点を出すテストではないということを、家入さんのフィードバックから学ぶことができました。

また、「約7割の人がやりたくない。」というものを突き詰めろというアドバイスもいただくことができました。確かに、尖らせた商品を作れとは、よく言われることで、結果的にそのほうが刺さることもあります。
ですが、私の案は、万人受けするコンテンツである。そして、万人受けすることを強みとして紹介していました。ニッチの深い層を狙うという視点も持つようにしたいと思います。

振り返り③(箕輪さんフィードバック)

家入さんと同様に、技術よりも想いが大事だというフィードバックをいただくことができました。
後半の前田さんの質疑応答で、偶然、このピッチにかける僕の想いを伝えることができましたが、プレゼン時間内では、内容を伝えることに必死で、最後の最後にしか、僕の想いを伝える部分を取れていませんでした。
今後は、内容はもちろんのこと、Whyの部分、想いを意識したプレゼンをこころがけていきたいです。

また、普段、辛口の印象が強い、箕輪さんからシンプルに褒めていただけたのは、純粋に嬉しく思いました。

振り返り④(前田さんフィードバック)

前田さんもやはり、想いの部分を重視していて、前田さんがうまく僕の想いを引き出してくださったからこそ、優勝という結果をいただくことができたのかなと感じています。

前田さんからは、「でも、僕はもう、その熱にかけたい。」という最高の褒め言葉をいただくことができました。能力のない僕が、抜きん出るためには、熱意しかなくて、別のことの取り組んでいるときでも、妥協することなく、この気持ちを忘れないようにしようと思いました。

おわりに

正直、審査員4人は、内容面よりも、「どれだけやりたいのか?」「どれくらいの想いを持っているのか?」「こいつにかける価値があるのか?」という熱意の部分を見られていたような気がします。

他のチームのフィードバックの中でも、「これを実現するには、リアルに寿命が10年縮むぐらい頑張ることになるよ?それでもやる?」と言っていたことからもこれは、言えるかなと思います。

この2ヶ月間、真剣に準備してきて、本気で挑戦して、それをぶつけることの気持ちよさ、達成感をあの場所で肌で感じることができました。

でも、これがゴールではありません。まだまだ、やりたいことはありますし、これからもこの感覚を忘れずに、本気の挑戦をしていきます。

もし、自分に甘えが出てきた用に、戒めとしてもこのnoteを書きました。

大変、長かったかと思いましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

最後になりますが、溝口さん、家入さん、箕輪さん、前田さんの4人の審査員の方々、熱いフィードバックありがとうございました。言葉にはできないぐらい、僕にとってかけがえのない経験になりました。

もっと努力して、改めて成長した姿を見せられるよう頑張っていきます。

このnoteで、僕の第二回ピッチバトルは完結です。
ありがとうございました。

↓2ヶ月間の過程・物語編はこちら
↓(2ヶ月間なにを考えていたのかという物語の部分を時系列順に包み隠さず、全て書きました。まだ見てない方はぜひ。)↓


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