過程_物語

熱意を注いだピッチバトル 〜2ヶ月間の過程・物語編〜

こんにちは、そんだです。

本日の内容も、ピッチバトルについてです。今回のnoteを最後に残しておこうと思いましたが、先にこっちを公開します。

↓プレゼン内容編はこちら
(一度見ていただけると、下の内容がよりわかるかと思います。)

今回のnoteは、プレゼン内容抜きで、僕が2ヶ月間なにを考えていたのかという物語の部分を時系列順に包み隠さず、全て書きます。おそらく、めちゃくちゃ長くなっているはずです・・・笑。
どのチームもたくさんの過程があったと思いますが、僕らのチームが一番物語していたんじゃないかなと思っています。

僕らを応援していてくれた方々のため、そしてなにより、自分の振り返りのための言語化なので、お暇なときにでも読んでくださると幸いです

よろしくお願いします。

ピッチバトルキックオフミーティング

僕のピッチバトルのスタートは、9/22でした。この日は、カレッジワークスにて、ピッチバトル参加者希望者が集められ、キックオフミーティングが行われました。代表の相川さんのもと、今回のピッチバトルのテーマ、審査員について、そして、なにより、このピッチバトルという舞台にどれだけの価値があるのか説明をうけました。

正直、この日まで、ピッチバトルの参加をどうするか悩んでいました。

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なぜなら、この時、先月、第一回が行われた、豪華な起業家を招いたイベント「TRARIS」の運営リーダーを努めていたからです。僕は、「TRARIS」の運営メンバーを募集する時に、”この運営にフルコミットできること”が参加条件と謳っていました。なのに、そんなことを言っていた僕が、別のピッチバトルに参加するのはどうなのかと思ったからです。
運営メンバーの中には、「どうして、あいつピッチバトルに出てんの?」っと、思った人がいるかもしれませんね。

でも、「TRARIS」も「ピッチバトル」、どちらも、同じようにフルコミットすることを決意しました。

ピッチバトル参加を決意した理由

参加を決意した理由は、主に2つです。

① 圧倒的豪華な審査員

キックオフミーティングでは、審査員の説明のパートがありました。正直、やべぇなと思いました。この中の一人にすら、ただの大学生が会って、何分間か話すことでさえ難しいのに、それが4人もいる・・・。例えるなら、ビジネス界のキングオブコントです。(すいません、うまく例えようとしましたが不発しました・・・笑。なんとなく言いたいこと伝わりますかね?)

その4人の前で、プレゼンをできるということに魅力を感じました。

② コスパが良かったから

2つ目は、コスパが良い(めちゃくちゃ失礼な表現ということは、重々承知です。ですが、わかりやすさ重視でこの表現を使わせていただきます。)と感じたからです。

僕は、当時、めちゃくちゃ焦っていました。周りのみんながどんどんすごいと言われることをこなしていく中で、僕だけがなにもしていないじゃないかと・・・。

とにかく、なにか成果が欲しかったんです。僕が勝てる場を探していました。

僕が主に所属しているコミュニティーは、主に3つ

Ⅰ:大学
僕が通っている大学は、いわゆるマンモス校といわれる大学です。学部1つで、2000人近くいます。この中で抜きん出るのはなかなか厳しいなと思っていました。

Ⅱ:西野サロン
西野サロンの大学生メンバーは、みなさんご存知の通り、熱量が圧倒的にやばいです。みんながエンタメに人生を懸けている。しかも、その伝え方がめちゃくちゃうまい。

実際、西野インターンの応募もしっかり負けました。インターンを応募するだけで、200人近く集まってしまうのも改めて、考えるとやばいですよね。しかも、それぞれが熱意をもった200人が。

みんなと触れ合ううちに、熱意とかもろもろすべての面で、あっ、勝てねぇなと感じていました。(もちろん、みんなが勝ち負けなんて考えていない。そして、自分の想いの実現のために行動しているということは理解していますし、そういうみんなをめちゃくちゃ尊敬したうえでの発言です。不快にさせてしまったらすいません。)

ただ、焦っていた僕にとって、ここでの戦いは諦めました。

Ⅲ:カレッジワークス
8月に入った、カレッジワークスというコミュニティーでは、僕の目指すべき方向と合致していたので、最高の環境です。このようなコミュニティーに出会えた偶然の重なりには感謝しかないです。

Ⅲのカレッジワークスにて、9月、第二回ピッチバトルの応募がかかります。ですが、周りを見てみると、このピッチバトルという舞台の豪華さに、僕以上に価値を見いだせていた人はいないんじゃないかなと思いました。その上、参加する人数は100人ほどで、多くて、25チーム。
25分の5になれれば、少なくとも、あの4人の前でのプレゼンの機会を得られる。

これなら、僕の2ヶ月を捧げて、賭ける価値はあるかもしれない。そう思って、その日に焦点を当てて、その日を僕の人生を変える日に、そして、僕が成果を出す日にしようと決意しました。

たぶん、ここまで、赤裸々には書いていないですが、過去のnoteに似たようなことを書いています。(もし、お時間あれば・・・。)

チーム結成

このピッチバトルでは、チームを組んでも、1人で出ても大丈夫でした。

ですが、チームを組む決断をしました。

理由は、シンプルで、自分1人で出ることに自信がなかったから。これで負けたら、自分を否定されたような気持ちになると不安だったから。

あとは、自分には能力がないので、優秀なカレッジワークスのメンバーと組んだほうが絶対にいいプレゼンをできるなと思ったからです。

そこで、僕は、2人のメンバーと一緒にチームを結成しました。

チーム始動!!!

僕らのチームは、客観的にみても、カレッジワークスのどのチームよりも、会って話し合う機会を作っていたと思います。2日に1日ペースで、カレッジワークスで会っていたし、基本的に毎日、ずっとチャットが稼働していました。
彼女かな?っていうくらい、深夜に、チームメンバーのじょーと電話することもありました笑。

最初は、それぞれが、自分の考えを持って、「これはどう?」とか、「この考え方は?」とか、個人的には、いい方向で話せていたような気がしていました。

ですが、日が進むにつれて、いいなとなっていたアイデアが「やっぱ、だめじゃね?」みたいなように、進めては、再びスタートに戻るということがありました。
そして、どんどん僕らの焦りがヒートアップしていきます。

チームが死んでいく

どこまで深く書くか、めちゃくちゃ悩みました。でも、今なら、わかりあえると思うので、思っていたこと全て書きます。一応、言っておくと、チームメンバーは本当に最高のメンバーでした。悪く言うつもりは微塵もありません。あしからず・・・。
すべては、僕の幼さ、能力不足による、チーム崩壊だと思っています。

徐々に、話し合いは、意見をより良くする場ではなく、お互いのアイデアを論破するような、死んだ空気になっていました。忙しい中、集まっても、なかなか進まない。

出したアイデアは基本的に否定され、僕は、持ち駒の兵士でしかなく、チームメンバーとして見られていないんだなぁという感覚まで感じていました。

僕自身も「如何に相手を納得させるか。」という視点でアイデアを考えていました。これでは、FiNCというアプリを浸透させるという、よりよいアイデアが生まれるはずもありません。

そして、どんなにアイデアを否定されても、どんなにイラッとしても、どんなに返信が遅くても、ニコニコして、このチームの関係を保つ、温厚なままに。ということを意識している自分がいました。

この意識が、チームメンバーに対して、どんな影響を与えていたのかは全くわかりませんし、なんにも意味がなかったかもしれません。でも、僕の中では、結構頑張っていたつもりでした。

僕も、イライラが積もっていました。「TRARIS」の運営・バナー・ロゴ・動画作成、学校の授業、インターン、塾のアルバイトを並行しつつ、ピッチバトルの話し合いをしていました。

そして、お互いのイライラが積り、ついに、ケンカのような最悪な空気になりました。きっかけは、些細なものだったと記憶しています。その際は、カレッジワークスの様々な方にご迷惑をおかけしました。(あっ、殴り合いとかではないです・・・。より最悪な空気になっただけです。)

周りの方の配慮のもと、メンバーとは、仲直りし、チーム崩壊にはなりませんでしたが、チーム間の空気は死んだままでした。

チーム解散決意

忘れもしません。10/31、渋谷がハロウィンで賑わっている中、僕は、作業を終え、カレッジワークスから帰路についていました。

ですが、街の様子とは、一転して、僕の頭は焦りしかありませんでした。

勝てるかもしれない戦いを前にして、何もできていない現状。
予選まで、1ヶ月をきっているということ。
このままだと何も進展しない感覚。

周りからは、チームとして、優勝するとこを見たいと言われていましたが、僕は解散を告げることを決意しました

そして、帰りの電車の時間、30分近くを使って、どう伝えるべきか考えて、チームメンバーにチャットしました。

そして、チームは解散しました。もっともっと、書くべきことはあったかもしれませんが、僕にフォーカスするとこれが解散までの経緯です。

今、振り返ってみると、もっともっと、うまくやる方法はあったはずだし、僕が幼かったんだろうなぁと思います。ただ、こんな本気なぶつかり合いは、お互いの思いが本気があるからこそだと思うし、そんな経験を学生時代に味わえたことはなによりの財産だと思います

For : 江口 丈、羽山 未来
チームメンバーはそれぞれ、たくさんの不満を抱えていたと思うし、めちゃくちゃ迷惑をかけたと思う。本当にこんな僕とチームを組んでくれてあるがとう。この経験がなかったら、僕はここまで燃えなかった。
真剣に向き合ってくれて、ありがとう。
真剣にぶつかってくれて、ありがとう。
わがまま聞いてくれて、ありがとう。

この悔しさを忘れない

チーム解散のこの悔しさを絶対に忘れないと決意しました。そして、なにより解散を告げたのは、僕ですが、このチームメンバーを「死ぬほど後悔させよう。」と決意しました。

偶然にも、この想いをプレゼン中に伝えることになってしまい、丈は、noteでこれをリップサービスだと言っていましたが、この想いに関してはマジです。狂気の沙汰でした。

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公開するかめちゃくちゃ悩みましたが、公開します。
これは、僕が、人には見せないノートです。解散を告げたあの日、この想いだけは、絶対に忘れないようにしようと思って、ペンを握りました。

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オレをバカにしてきたやつを絶対見返す。
他人の努力不足にイラつくときは、自分が圧倒的に努力して焦らせる。
「悩んでるふりして、何も考えてないじゃん」って言って、すぐ寝たこと、
「オレはやらないけど、お前らはやれよ」と上から言ってきたこと
絶対許さねぇ。
あの時の打ち合わせで出したアイデアでひねりつぶす。絶対後悔させる。

すいません、僕は基本的に性格悪いです。でも、これを表に出すのはこれを最後にします。そして、この”怒り”のモチベーションは死ぬほど、僕をブーストさせてくれました

解散を告げた日の夜、代表の相川さんに電話。予選のエントリーは、チームで出していたため、それぞれが個人で出られるかを確認し、解散に至った経緯を簡単に話しました。個人で出ていいよと言っていただけたので、僕は個人で出ることになりました。

また、自分を逃げられないようにするためにも、失礼ながら溝口さんにもDMしていました。溝口さんは、やさしく僕のDMに対して、返信してくださいました。

ガソリン満タンです。僕の、第二回戦スタートです。

アイデアの練り直し

1人になってしまったわけですが、最初にやったことは、仲のいい友達に、この一ヶ月間考えてきたアイデアをぶつけました。

そこで、一番いいじゃんと言われたのが「アバター」というアイデアでした。

僕自信もこの案が一番自信があったので、これで行こうと決意しました。

そうと決まれば、速攻行動できてしまうのが、1人のいいところです。

解散が11/1、話したのが11/2、そして、徹夜し、11/3に「アバター ver.1」の資料を完成させました。

一ヶ月間、チームでたくさん話し合った貯金があったからこそ、動き出せば、全てスムーズに進めることができました。

そして、できた資料は、とにかくたくさんの人にぶつけまくりました。意識していたのは、絶対、1日1回以上、誰かに見せるということです。

通算で数えたら、何十回、同じ人も含めたら、100回近く、ぶつけていたと思います。

ぶつけるたびにでてくるそれぞれの疑問。5分で理解してもらえる伝え方。この2点を常に、毎回の壁打ちで潰していきました。

僕は、チームではなくなりましたが、どのチームよりもたくさんの仲間に支えられていました。

「ちょっと見て。」と言っても、嫌な顔せずに、毎回壁打ちに付き合ってくれたカレッジワークス会員の人には感謝の気持ちでいっぱいです。

みんなのおかげで、どんどん資料はアップデートされ、最終的には、最高の資料ができあがっていました。

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予選を通過するために意識したこと

上記、壁打ちをやりつつ、予選までに意識したことは主に3つです。

① どのチームよりも予選の審査員に壁打ちする。

予選では、カレッジワーク代表 相川さん、そして、メンターの2人の、合わせて3人が審査員として、プレゼンを判断します。
これは、カレッジワークス全員が知っていることでした。

ということは、少なくとも、3人が最高というアイデアであれば、予選に関しては絶対通ります

なので、とにかくこの3人がよいというアイデアを作ることを意識しまくりました。すいません、性格悪いです。
でも、それくらい勝ちたかったので許してください。

純粋に考えても、予選の日に、初めてぶつけるアイデアよりも、予選の前に10回見てもらったアイデアのほうがいいのは自明です。
また、制限時間が5分しかないのに、初めて、アイデアを見せるよりも、事前に内容をある程度把握してもらえれれば、5分で伝わりきらないというリスクを最小限に減らせます。

なので、チーム解散後、すぐに、3人のアポイントを同時並行で取りました。

そして、毎回のフィードバックを同様に資料に反映していきました。

② 5分でベストパフォーマンスをする。

プレゼンをする上で、最も避けたい事故は、制限時間オーバーです。そのミスは絶対に避けようと思っていました。

具体的にやっていたことを紹介します。

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このように、1枚の資料に何秒使うのかを決めていました。そうすることで、ページをめくるたびに、何秒ズレているのかすぐに把握できます。

パートごとに時間を決めている人がほとんどかと思いますが、僕は資料の枚数が多いので、1枚1枚明確に決めていました。

その結果、予選、本戦ともにぴったり5分です。

③ 概要資料を作る

noteを見てくれた方ならわかるかと思いますが、プレゼン資料、補足資料とは別に、概要資料も作っていました。

なぜなら、ここまで資料にこだわるチームはいないと思ったし、プレゼンとは別の資料を作ることで、熱意を示せると思ったからです。


以上、3つの取組みの結果、無事、予選は通過しました。

優勝するために意識したこと

予選が通過したあとも、上記3点
① 壁打ち
② 5分ぴったり
③ 概要資料

という工夫は続けて行っていました。
次第に、壁打ちをしても、「大丈夫。」と言われることが増えてきました。

また、プレゼンの練習をしすぎて、暗唱はもちろん、夢に原稿が出てきた時は、自分が気持ち悪すぎて引きました・・・笑。


最後に取り組んだのは、熱意の見せ方です。

この時点で補足資料は十分に充実していました。ですが、その頑張りを示すことはしていませんでした。ですが、メンターの方のアドバイスをもとに、最後の、「プレゼン資料 71枚、補足資料 94枚」のページが生まれました。

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また、決勝まで残り3日のときに、この案のニーズを実際に、集めたほうが熱意が伝わるというアドバイスをもらいました。

そこで、残りの期間は、プレゼンの練習を進めつつ、大学の友達にお願いして、アンケート調査をしていました。

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そして、その結果を、資料にまとめて、僕の資料は完成しました。

ここまでやるともうやることはなく、本番までは、練習をするのみでした。

2ヶ月間、望み続けた、あの場へ

ついに、待ちに待った、本番です。

僕は、めちゃくちゃ緊張するタイプなので、当然緊張していました。

ですが、いざ、プレゼンになると練習どおり、リラックスして発表することができました。プレゼン中は、めちゃくちゃ楽しかった記憶があります。

だって、2ヶ月間憧れていた、4人の前でプレゼンをできるのだから。

終わったあとは、やりきった感がすごすぎて、放心状態になり、次のチームのプレゼンをほぼ聞くことができないぐらいでした。

ついに、結果発表。

結果は、優勝でした。

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イラつき→感謝

最初は、「チームメンバーを死ぬほど、後悔させる。」というモチベーションでした。ですが、次第に壁打ちをしたり、アンケートをみんなにお願いしたり、悩んでいることをたくさんの人に相談するにつれて、感謝の気持ちが出てきました。

基本的に他人のために頑張るみたいなのはできないタイプなのですが、僕のプレゼンに関わってくれた人たちに、「頑張って。」とか「応援してる。」とか温かいコメントをもらうにつれて、この人達に恥ずかしくない結果をだしたいと思うようになりました。

またまた、人には見せないノートの登場です。この感謝の気持ちも、チームが解散した日に書きました。

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自分のわがままをきいてくれる人に感謝
悩みを打ち明けてもちゃんときいてくれる人 応援してくれる人
褒めてくれる人 当たり前に思わない
そういう人こそ大切にする

このピッチバトルを通じて、結果だけではなく、僕自身の成長にもつながったと言ってもいいかなと思っています。

ですが、ここで満足することなく、僕の挑戦は続きます。
このピッチバトルを通じて、僕のやれる限界値も上がったように感じます。
この期待に答えられるよう、やると決めたことはフルコミットしていきます。

最後になりますが、チームメンバーの丈と羽山さん、カレッジワークスのみんな、このような場を用意してくださった代表の相川さんを始めとした、大人の方々、皆さんのおかげで、僕は、伸び伸びと挑戦できました。

本当に、ありがとうございました!!!

おわりに

ここまで、自分の2ヶ月間を振り返ったのは、初めてです。不快に感じられた方はすいません。ですが、書かずにはいられませんでした。

僕は、周りのみんなのように、毎日挑戦していることを宣言して、巻き込んで挑戦するというよりも、影でこそこそ頑張って、ある程度、成果が出た瞬間にバコンと披露するほうが好きなタイプ(そっちの方が周りが驚いてくれるから。)なので、また、急に静かになるかと思いますが、あたたかい目で、頑張ってるんだなと、見守って頂けると幸いです。

明日、審査員の方からもらったフィードバックのnoteを投稿して、僕の第2回ピッチバトルの振り返りは終了です。

長々と読んでいただき、ありがとうございました。

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