教育社会学者の育休日記♯20 背中スイッチとの格闘は逡巡と葛藤の時間

生後3ヶ月を迎え、夜の眠りが落ちついてきた我が子。
長いときは5時間、短くても4時間前後寝るようになり、なんとなくの体内時計もできてきて、お風呂、マッサージ、授乳、睡眠のルーティンも安定してきた。

そうなるとむしろ気を使うのは、朝寝、昼寝といった日中の睡眠だ。
夜寝るとは言え、まだまだしっかり睡眠時間をとってほしいし、活動限界時間も意識したい。
ネントレを挫折した(というか嫌気がさして手放した)我々は、日中の睡眠にはまだまだ寝かしつけや抱っこが必要だ。


長いことやってるのと、男性ならではの腕の長さからくるホールド感によってか抱っこしての寝かしつけの成功確率はかなり高い。

問題はベッドに置く瞬間だ。
背中スイッチとは本当によく言ったもので、何度となく我が子を置く瞬間に目がパチリとひらき、泣き出したり騒ぎ出したりしてきた。
朝寝昼寝はリビングですることも多く、夜のベッドと違ってハイローチェアの寝心地がいまいちなのか、本当にうまくいかないのだ。

一度抱っこして眠りについて置く、起きる、改めて抱っこする、置く、を何度となく繰り返すこともある。
置いて起きる瞬間、「あーここまでの抱っこが、、、」という思いがうかび天を仰ぐことも日常茶飯事。

いっそ、抱っこしたまま座り込んで抱っこのままある程度寝させてしまおうか、という考えも浮かぶ。
一方で、ベッドで寝られるようになった方が我が子にとっていいんだろうなーという気持ちも当然ある。ベッドで自分で寝れた方が寝ることへのストレスは減るだろうし結果今後の睡眠時間も伸びるよなぁ、と。

でも、それで起きちゃったら結局いまの睡眠時間は減ってしまう。総睡眠時間を重視するならこのまま寝ててもらった方がいいよな、、、と。
ただそんなときに限って、執筆中の文章のアイディアが浮かんできたりする。「あーこれはどこかに書き留めておきたい。腕のなかではもう十分に深い眠りについている。いける!?いけるか!?」と。
あるいは、抱っこを続けてきた身体にも徐々に支障をきたしたりもする。特に右の肩甲骨の内側と右手に腱鞘炎的痛みがじわじわときてるのだ。


そんなこんなで成功したら失敗したり。
失敗してから、「もう少し待っておけば、、、」と、数分前の自分を悔やんだり。
もうそろそろ起きる時間だし、ここは起きてしまうことも踏まえてばっと置いてしまおう、と置いたときほどよく寝て、「うわーもうちょい早く置いてあげてれば、、、」と思ったり。


そんな逡巡と葛藤を繰り返しながら日々過ごす。
仕事にも同じような業務、オーダーを受けることはあるが、こうも同じことを短期間で繰り返すことは実はそう多くないように思える。
そのなかで、Try & Error & Learn を繰り返す日々。
身体や心に、う、、、とすることもあるが、これはこれで貴重で素晴らしい時間だ。



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