教育社会学者の育休日記♯8 熟達

22:00、我が子が動き出した。
前の母乳からは2時間半。ちょうどいい時間だ。

寝ながらもちょこちょこ声を上げたりうごめく我が子は、空腹で目が覚める前には声をおげる感覚が狭まり、手足の動きが活発になる。
そして口に手を持っていき、口をあむあむしたら起きる。
しかし口をあむあむしてから「空腹!!」を表現する泣き声というメッセージまではめちゃくちゃ早い。
だから口をあむあむしてからでは遅いのだ。

我が子が動き出すと同時に、オムツに手を伸ばす。
しっかり手指消毒をして防水シーツを敷き、少し肛門刺激をしてからオムツ交換完了。
オムツを交換すると気持ちよくなって、少しだけ睡眠による猶予時間が発生する。

その間に一階に降りて(妻の実家は二階建て)ミルクづくりに取り掛かる。
80mlのミルクは、冷ますのにも時間がかかる。ボールに氷と水をはって、ミルクの入った哺乳瓶をそこにいれ、冷ましながら二階へ。
我が子はまだ穏やかだ。 

ベッドの横に座り、ミルクを冷ましていると、また口あむあむがはじまる。
抱き抱えて、心地よい目覚めを演出しつつ、片手でミルクを冷ます。

そして授乳。
飲みすぎず、10ml弱残してフィニッシュ、そしてしっかりゲップ。

すぐに横に寝させることなく、すこし縦抱きで様子を見る。
落ち着いたのを確認して、ベッドイン。
すこし大きめなベッドに寝てる我が子を、下に敷いているバスタオルの左右を折る形で包み込み、穏やかな表情でまた就寝。

我が子が起きてから30分。


20:00〜1:00は、妻に寝てもらうため、そして母乳を蓄えるためにパパの時間となったのが三日前。


一昨日はあげすぎたミルクを寝てからすぐに吐いてしまい慌てて妻を起こしてしまった。
昨日は一度目にあげたミルクの量が少なく、空いているお腹を満たすだけのミルクを再度準備するのに手間取り、我が子は怒りの号泣だった。妻の眠りは確保できたものの、我が子には辛い思いをさせてしまった。

仕事ってなんて楽だったんだろう、と、心から思った夜だった。。。


そして三日目、一日目、二日目の反省を活かして今日はうまく進めることができた。


赤ちゃんに向き合うのは非常に難しい。
いろんなアクションがあって、キャッチできてることはおそらく多くない。
ただ、しっかり観察して、その瞬間にできることを明確にして、シミュレーションをして、準備することはできる。
そして、丁寧に進めることで習熟していくことは可能なのだ。

もちろん、明日も同じとは限らない。むしろ全く違う表情、動きをするのだろう。
でもそれと向き合いながら、何ができるだろうか考えて試して、失敗して我が子に謝りながらも、共にできるようになっていくのがめちゃくちゃ面白い。

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