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敬愛する音楽家2名と有料コンテンツ

もうコンテンツは有料が良いのだろう。無駄な雑音を防ぐために。定期的な収益源を確保するために。まともな(有益な)コンテンツはこれからますます有料に向かっていくだろう。

あらゆる面では、とは言わないが、一面では、広告モデルによる無償Webコンテンツの提供、は失敗に終わった、と言っても良いのだろうか。広告収入のみを目的とした粗悪なコンテンツの(必然的な)氾濫によって。

Google 検索は完全に汚されてしまった。ハックされつくしてしまった。もはや誰もが知る通り、今では Google の検索結果から、ビュー狙いの意味のないコンテンツ(まとめ系など)を避けるリテラシーが求められるようになってしまった。

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僕がいま、最大限に敬愛する音楽家が2名いる。菊地成孔さんと椎名林檎さんだ。

偶然にも彼らは共通してSNSをやらず(事務所のアカウントは存在している)、ブログ等のコンテンツを有料にしている。この2点は現代において非常に賢明な判断だと思うが、今回は後者の紹介を。

菊地成孔さんの有料コンテンツはニコニコチャンネルの「ビュロー菊地チャンネル」にある。2013年開設のようだが、僕は購読したのは昨年後半からだ。

ブロマガ(日記)を最も楽しみに読んでいるが(ちなみに毎回長文。そして読者のコメントには全て返信してくださる)、動画も死ぬほどあって、見切れないくらいだ。過去の動画も膨大だが、それに加えて、日々新しい動画がアップされている(コロナ禍によって、コンテンツのバラエティと更新頻度が上がった)。

動画は「ゼロからの音楽文法」を途中まで見て、中断している。音楽理論は僕が勉強したいものの一つで(もう一つはワイン。でももっと勉強しなければならない厄介なものがあるので、なかなか手が付けられない)、その点でこのコンテンツは素晴らしいのだが、学習を進めるにはやはりキーボードが必要であって、今うちにはそれがない、というのが理由だ。

月単位で購読できるので、迷うことなく購読して良いと思うが、最近の(音楽家の活動が大幅に制限されて、時間が出来たことによる)大幅リニューアルに伴い、チャンネル内のコンテンツを解説する動画がアップされたので、これを見てからでも良いと思う。ただし、この解説動画が50分くらいあって長い(笑)。基本的に過剰な人なのである。まあ、そこが良いのだが。解説動画の内容は、ファンにはとても面白い。


椎名林檎さんの有料コンテンツは「林檎班」というファンクラブ内にある。僕は1月下旬に突如として椎名林檎のファンになり(それまでは彼女の曲は「カーネーション」1曲しか聞いたことがなかった)、ずっと入会のタイミングをうかがっていたが、つい先日、満を持して入会した(最後の一押しは、会社の同僚(若い女性)に「林檎さん、ファンクラブ内でブログ書いてますよ」と教えられたことだった笑)。

なお椎名林檎のファンになったきっかけは、上で述べた菊地成孔の日記で、椎名林檎と宇多田ヒカルが共演した「浪漫と算盤」を好意的に書かかれていたことだ。

こちらもコンテンツが豊富で、しばらく楽しめそうだが、やはり林檎女史のブログが一番の楽しみだ。その内容は公にできないが、女史が大変な料理好きであることが分かり、興味深かった。

ということで、そもそもサブスクでCDが売れない状況で、さらにライブやコンサートといった音楽活動が大幅に制限される中、ミュージシャンの固定収入確保には、何らかの有料コンテンツが必要なのではないか。もちろん、その運営には菊地さんや椎名さんのようなコンテンツ企画力も必要だし、プライベートを切り売りすることに繋がるのかもしれないので、諸手を挙げられるものではないが。

全くもって余計なお世話だが、小沢健二さんもファンクラブをやってくれないかなー、と思う。

Photo by 🇸🇮 Janko Ferlič on Unsplash

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