散文『桜色』(シロクマ文芸部)

桜色の紙吹雪が部屋中に舞った。
箱の底にバネが仕込んである。びっくり箱になっていた。
「桜を見たい」とわがままを無理を言った私に日本から送ってくれたみたい。
「こっちの桜が咲くまで待ちきれなくて、作っちゃった」と友人。
送り状を確認すると「桜在中」だなんて、ふざけてるね。
「ちゃんと桜に見えたでしょ?」
「うん、見えた見えた」
「でしょでしょ」
画面に映る友人は得意げにハサミを動かしていた。



こちらの企画に参加させていただきました。
(遅れてしまいすみません🙇‍♂️)


前回の作品はこちらです。

お読みいただきありがとうございました。

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