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サッカー選手を応援するということ

突然ですが、サッカー選手がピッチの上で戦う目的って何なんでしょうね。

もちろん、その目的は選手によって違うことでしょう。
サッカーをしていて楽しいからという選手が多いかもしれないし、お金のためだという選手もいますよね。

でも、自分のキャリアや勝利のため以外だと「応援してくれるファンやサポーターのために勝ちたい」「ファンに自分たちのサッカーを楽しんでもらう」ということが目的であっても、「ファンから愛されること」を目的とする選手は個人的にはいない気がします。
選手たちの心の中すべてを把握できるわけないので、そういう選手が中にはいるかもしれませんが、ファンからの愛によってピッチ外で輝くことはあっても、ファンからの愛を得ることを目的にプレーをする選手はあまりいないでしょう。
芸能人のように人気商売じゃないですしね。

何が言いたいかというと。
選手たちは極論ファンやサポーターから愛されなかったとしても、自分の目的を達成するため、そして勝利のために戦い続ける人たちなんだと思っています。
さあ、ここからが今日の本題です。

勝利のために戦っている選手にどういう言葉をかけたいか

以前、「応援に厳しい言葉は必要か」というテーマで書いたことがあります。
わたしはこの記事を書いたとき、「応援に厳しい言葉は必要か」という問いに対して答えが出せませんでした。

Jリーグ界隈でも「ブーイングは不要、選手にはリスペクトを」という内容で議論になったりもしていましたが、選手たちの中にはサポーターたちからブーイングが燃料となり頑張れる選手もいるようなので、選手に寄り添ったやさしい言葉が必ずしも勝利へ奮い立たせるわけではないということも知りました。

ここでちょっと、ここ最近のわたしに起きたSNSでの経験を共有します。

Instagramってストーリーズはポストした人に対してメッセージを送れることがありますよね。
他にも他人のアカウントをタグ付けして投稿すると、相手にDMで通知が飛ぶ仕様になっています。
あれ、最近知ったのですが、ほとんどの選手はスルーというか無反応なのですが、Jリーグの一部の選手は読んでいいねまでしてくれるんですよ。
わたしはもう心の底からびっくりしました。
だから、最初はすごく嬉しかったんです。
これは神ファンサだわ、と。

でも、今日いいねをくれた3人目の選手(ちなみに自分がゆるサポやっているクラブの選手ではない)が現れたとき、わたし個人が思っていたより選手はファンからのメッセージや反応を読んでいるのだなと、考えを変えることにしました。

スルーしている選手の中には、苦言や暴言が届くこともあるからすべからく読まないようにしている人がいるかもしれないし、反応しないだけで実際は全部読んでいますよという人もいるかもしれない。
でも、少なくともわたしが感じたこととしてお伝えしたいのは、「ファンサを貰って喜んでいる場合じゃない」となりました。

ファンサは貰えたら嬉しいですよ、そりゃ。
間違いない。
でも、それって愛情の矢印が自分に向いている状態でもあると個人的には思っています。
具体的に申し上げると、「ファンサを貰える自分が好き」な状態なのかなと。
好きなのは選手じゃなくて、実は自分なのでは?ということです。
そう気づいたとき、「じゃあ、自分はどういうファンでいたいのか」と考え込んでしまいました。

ファンとしての Role & Responsibility (役割と責任) を改めて考えた結果、まずは選手のことを信じることかなと思いました。
調子がいいときや勝っているときに応援するのはすごく簡単です。
でも、そうじゃないときこそどういう応援が必要なのかと考えると、まずは信じることかなと。

例を挙げると、現在U23アジアカップが開催されていて、U-23日本代表は昨日準決勝で勝利したので決勝進出となり、U23アジアカップで上位3カ国に与えられる今夏のパリ五輪の出場権を掴みました。
とっても嬉しくて、わたしも応援していてよかったなと思っています。

そのU-23日本代表の中にずっとスランプだった選手がいたんですよ。
その選手はポジションがFWなので、ゴールを決めることが役割です。
でも、ずっとゴールがない状況でした。

FWなんだからゴールを決められない選手をどうしてスタメンにするんだとか、いろいろなところでそういった言葉を目にしてわたしも胸が痛かったですが、それでも監督は起用を続けたのです。
きっとその選手に対する信頼があったのでしょう。
その結果、準々決勝で見事にゴールを決めることができ、それが今大会初ゴールとなりました。
その後の準決勝でもゴールを決めました。

FWはゴールが正義。
彼はそのゴールによって、彼の正義を自ら証明することができました。
監督やチームメイトからの信頼は、やはり選手には力になるのだなと思いました。
自分が信頼する人から信頼されると、選手にポジティブな影響を与えるということですね。

このことから、監督と同様にわたしも選手を信頼し、そしてわたし自身は選手からも信頼されるファンでありたいですね。

サッカー選手がピッチの上で戦う目的を達成するため、勝利のために頑張っているときに自分は何をすべきか、求められる役割とは

では、そんなピッチの上で戦う目的を達成するため、勝利のために頑張っている選手の力となるためには、信じること以外にすべきことはあるか。

わたし個人は「応援したいのであれば、その選手がピッチの上で戦う目的を達成できるような、背中を後押ししてあげられるような存在になりたい」と思いました。

だから、ファンからのメッセージを読んでいるような選手たちにかける言葉は、前向きで建設的でありたい。
ピッチの上でプレーをするのは選手であり、数字や結果を出すのも選手です。
わたしはそんな選手たちを応援させてもらっている立場にすぎない。
だからこそ、きれいな言葉や美しい表現を使った言葉を彼らには贈りたいですね。

ということで今日の結論。

いろいろな応援の仕方がありますが、わたしはわたしが考える自分の役割を全うします。

それでは、またお目にかかります。


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