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"クラフトインターネット"という言葉に希望を感じた。

なかなか落ち着かない日々ですね。
みなさんどんな感じで2024年をスタートしているのでしょうか。

souのじゅんです。

souは週に一度のミーティングを重ねながら
発散したり集約したりを繰り返しています。

話し合いの中には
“混沌”という時間が含まれていて
何かがまとまりきらなくても
(無言とか、対立とか、心地悪さとか含め)
保留にして
関係や、話し合いを続けてみる
というフェーズがあること
忘れないでいるのは大切だなと
思い直す最近です。

特に
黙っていることや
速度を落とすことは
自分や相手が身体性を持った言葉を放つことと
地続きという気がしてます。

さて
今日は活動報告というより雑談みたいなことを書いてみます。

クラフトインターネット

年始にSNSを眺めていたら
「クラフトインターネット」という言葉を目にしました。

言葉の響きがいいな。と思いつつ
リンク先に飛ぶと
徳谷さんが作っているページは
なんだか懐かしい雰囲気のブログページ。

その瞬間にほとんど直観的に
「クラフトインターネット」が意味するところを
了解できました。

"クラフト"が、カウンターとして感じとれるくらいには僕らの身体性はネット世界に浸透した


さて
ここからは「クラフトインターネット」の説明というより
僕が感じたことを書きます。
(定義とかそういう類のものではなく、一個人の感想です)

昨今
ウェブの世界は
テンプレやフォーマット、ノーコード
みたいに
機械や誰かが用意した様式、型枠に
情報や画像を流し込むことで
あっという間にそれなりのものができてしまう
という流れがありました。
というか、あります。か。

(当たり前だけど、今後もこれは加速していく。)

ある種、セミオーダー形式の住宅みたいなもので
「窓はどれにします?パンフレットのA、B、Cの中から選んでください。」
のように既存の枠組みから選びとって住宅をつくるような話だと思います。

全くの0ベースというより
出来合いのプリセットから選ぶという行為です。

または
窓なんて部位の話じゃなくて
もっと大きく
オールインワンパッケージ。
「この中から選んでくれたらあとは全部パッケージ通り作ります。」
みたいなこともありますね。

まぁ要は
あんまり詳しく選んだり考えなくても
それなりのものができてしまう。

それが今だと思います。

自作の小屋みたいなページ


これ
どれも飲み口の口当たりが同じになってきているんだと思います。
どのページを開いても
乗っている情報はそりゃあ違うんだけど
端々から感じる
個性みたいなものはなくて
(フォーマットに載せているだけなので)
均質な方向に
無個性な方向に向かっている。

僕は身体的にそういう知覚があります。

そんな世界において
メモ帳でコードを書いたみたいな
柿谷さんのサイトは
ウェブ空間上のセルフビルドの小屋みたいに感じました。

インターネットにも手触りや、”らしさ”
みたいなものが滲み出る。

インターネットというものが一度世界を覆った今の世界では
螺旋が一巡して
ネット上で手作り感を感知できるまでに
我々はネットに成熟してしまったとも言えるんだと思います。

かつて物理空間で起きたDIYブームのように
ウェブ空間という世界においても
DIY精神が目覚め始めている。
それがカウンターになりはじめている。

ウェブ空間に手触りは宿るのか


勢いに任せて本当に主観的なことを乱筆していますが、
果たして
ウェブ空間に手触りは宿るんだろうか

結局は2進法のコンピュータの世界。
そこに人間性や”らしさ”なんて表出しようがないよ
というのも一つのものの見方と言う気がします。

それでも僕は徳谷さんのサイトからは
人間を感じてしまう。

これは僕らがもう情報処理にお腹いっぱいで
手触り感や身体性を持ったフィールを求めている
とも言えて

またあるいは
オートメーションツールが溢れる
ウェブ空間おいて
手を動かしてものを作ることを肯定するコンセプトになりうる
ものだと思いました。

外界の
特にウェブの世界のサイクルは早く
その中である種のDIY主義(非効率主義)みたいなものが
成立するのかは
バランスと頭を使わないといけないことかもしれません。

それでもやはり
ウェブ上で人間性の復活
みたいな芽吹きがあることは
少しだけ希望を感じました。

そしてそれは我々みたいな
ウェブの制作を生業にしている者にとっても
意味を作ることのできる
コンセプトだなと思ったのであります。

ということで以下、宣伝

「実際のサービスや空間と地続きで
しっかり”らしさ”を反映したウェブ上の場所を作ってみたい」
という方がいたらぜひ一緒にやりましょう。

ではでは
新年早々やや小難しい話で恐縮ですが

本年もどうぞよろしくお願いします。

勝股

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