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マシュマロ回答(観劇後に感想・考察を伝え合いたいあなたへ)

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はじめまして。
マロ主さんも刀ミュがお好きでいらっしゃるのですね。わたしもです。
好きなものを分かち合いたいだけなのに何故か悲しい思いをしてしまう。苦しいですよね。


返信の前にひとつおことわりをさせてください。
言葉をやり取りする時、受け手は「言葉」そのものだけではなく、その周辺情報も同時に受け取っているわけですが、
文章には、声のトーンや表情といった非言語的な情報を入れ込むことができません。
文章に記されていない書き手の人柄や背景事情は、読み手が知ることはできません。

マロ主さんが本当に伝えたいことを、わたしがうまく読み取れずに取りこぼしてしまっているかもしれませんし、
わたしも伝えたいことを適切に文章に込められていないかもしれません。

何より、わたしは人としてまったく未熟ですし、自分の経験則や想像可能な範囲のことしか語ることができません。

今回、マロ主さんが書いてくださった状況を
自分に置き換え、そして考えたことを書いていきますが、
おそらく「意見」「助言」とするには役に立たないと思います。
どうかお含みおきくださいますと幸いです。

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①「○○すべき」ではなく、自分が本当に「○○したい」ことは何か?

マシュマロを拝見して、強く感じたことがあります。
ひとつは、マロ主さんはご自身の感情をとても理性的にコントロールしようとなされている、ということ。
もうひとつは、マロ主さんが大好きな演目をお姉様と分かち合いたいと願っている、ということ。

お姉様に対して怒りを抱いてしまう……とありましたが、
そこに怒り以外の感情は無いでしょうか?
たとえば、悲しみとか、困惑とか、落胆とか。

『こんなに素晴らしい作品なのに、どうしてロジカルに物事を考えられるはずの姉が興味を示してくれないのか……
自分の想いを理解してくれないのか……』
とか。

>「何が言いたいのかよく分からない」気持ちも演劇にとって大事で、そのような考えを持つ人を否定してはいけないと思う

……とマロ主さんはおっしゃっていますが、
ご自身の考えに真の意味で納得はできていないし、
心も付いていけていないのでは……と思います。

もしかしたら、マロ主さんは、
自分と同じ、あるいはそれ以上の熱量でお姉様が「東京心覚」を楽しむだろうと予想していて、
楽しんでほしくて、その楽しみを分かち合いたいとも思っていて、
しかし、その期待が叶わなかったので「やるせない気持ち」になっているのではないでしょうか?


②目に見えることだけがすべてではない

仲が良いからこそ、家族だからこそ言えない。
本心を気取られたくなくて、つい拒否してしまったり、嘘をついてしまった。
受けた衝撃の大きさゆえになかなか言語化できない。
自分の中でしっかり咀嚼したいので、とにかく今は誰にも話しかけられたくない。
……そんなことってありませんか?

あるいは、誰にも知られなくていいし、知られたくないとすら思う、
自分の心の中だけに埋めておきたい「想い」
ってありませんか?

>姉は「何が言いたいのかよく分からなかった。」と、考察を見るまでもなく興味もなくなってしまったようでした。

マロ主さんの目にお姉様はこのように映っていたそうですが、
もしかするとお姉様の内面ではまったく違うことが起きていたかもわかりません。

だから、今回は、
マロ主さんとお姉様、おふたりの興味のベクトルやタイミングがたまたま合わなかった。
……というふうに留めておくのがいいかもしれません。

③満たされない想いを現実的に解決するには

好きなジャンルのメディアミックスは網羅するという人もいれば、
媒体、関わる人間によってはどうしても受け入れられない。
自分の解釈と乖離しすぎていて見られない作品がある。
……という人がいます。
自分の趣味嗜好が変わってしまい、以前は好きだったのに今ではまったく受け付けなくなってしまった、という人もいます。

「知らない」という人ならともかく「合わない」という意見をすでに表明している人を無理に引きずり込んだところで、
その先にあまり良い未来は見えませんよね?

リアルの人間関係の中で好きなものをシェアすることが難しいようなら
ネットの中で同好の士を探してみてはいかがでしょうか。
マロ主さんはご自身の感情を冷静にひも解いて文章に落とし込める方だとお見受けしますので、SNSやブログなどに自分の想いを綴ってみても良いかもしれません。

実のところ、わたしもリアルの観劇仲間の誰とも「東京心覚」「静かの海のパライソ(の一部)」の感想は分かち合うことができませんでした。
しかし、そのまま頭の中で風化させたくなくて、誰かに聞いてほしい気持ちもあって、noteに書きました。
(パライソの感想は、パーソナルな感情が乗りすぎているのでまだ公開する勇気がありませんが……)
それがマロ主さんが読んでくださったあの「東京心覚」の記事になります。


同じエンタメを楽しめる仲間は貴重ですし、同じベクトル・温度感をもって楽しめる仲間は、さらに得難いものだと思います。
マロ主さんがお姉様と共にハッピーな観劇ができますようお祈りしています。

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