倉庫シェアリングサービスを提供するsoucoが、全国の倉庫や倉庫会社様を取材し、その魅力をお伝えします！
今回伺ったのは、住友商事株式会社様(以下：住友商事)が物流不動産開発事業として手掛けるSOSiLA中央林間です。
緑いっぱいのエントランスをくぐり、1階のラウンジでお話を伺いました。

souco：とても素敵なラウンジですね。ランプウェイに沿ったアールにより柔らかく広がりが感じられます。

テレワークができる個別ブースや屋外テラス等を設置し、働く方が快適に休憩いただけるようなラウンジスペースを作りました。
こちらの窓ですが、日本の物流施設初となるスマートガラスを導入しています。屋上に設置したセンサーとAIを利用し、日射量や屋外の状況に応じて窓の色を自動調整します。
差し込む光を最適化することで空調や照明によるエネルギー消費を最大で20％削減する効果が期待でき、ブラインドを開閉する人的作業負担も軽減することができます。
SOSiLAは環境との調和・人と労働環境への配慮に重点を置いた施設開発を進めてきました。こちらのラウンジの家具も、海洋ゴミを再利用したチェアなど、廃棄物を利用した再生材料比率の高い材質を積極的に使用しています。

souco：とてもユニークでこだわりが詰まっていますね。

－SOSiLAについてご紹介いただけますか。
SOSiLAは「人と社会をつなぐ、未来の物流の在り方を創造する」ことをコンセプトに掲げています。
社会とのつながり（Sociability）、環境との調和・持続的成長（Sustainability）、人と労働環境への配慮（Individuality）の3つのテーマを基に、新たな物流の在り方（Logistic Aspect）の実現を目指しています。
2016年にSOSiLA習志野茜浜Ⅲを竣工させて以降、着工予定の物件を含めると約25件の開発実績があります。

EC市場の急劇な拡大、トラックドライバー・倉庫内就労者の人手不足が社会問題となるなか、SOSiLAはこうしたサプライチェーンにおける社会課題を解決すべく、消費地に近接したラストワンマイル対応の物流施設開発を進めてきました。

SOSiLA中央林間のおすすめポイント

①ラストワンマイル配送にも強い立地と設備
souco：SOSiLA中央林間のご紹介をお願いします。

SOSiLA中央林間は、SOSiLAシリーズ最高層・最大級で、企画・機能も最高級となるSOSiLAシリーズのフラッグシップ案件です。
神奈川県のほぼ中央に位置しており、東名高速「横浜町田IC」より約5ｋｍ、首都圏中央連絡自動車道「圏央厚木IC」より約6ｋｍ、都心部および広域にもアクセス可能であると同時に、神奈川県内陸部の人口密集エリアに位置しているためラストワンマイル配送も可能となっている希少な物流適地です。

souco：どのようなテナント様や使用用途を想定して建設され、実際どのようなテナント様が入居されていますか？

3PL、大手EC、ネットスーパーなどをターゲットとし開発を行い入居いただいていますが、業種や規模に関わらず様々な方に検討いただけるように可変的なプランニングを行っています。
24時間365日稼働することができるため、幅広いニーズに柔軟に対応することができます。

各階接車が可能なランプウェイを備え、1階については両面接車が可能となっているため、多頻度配送を要する顧客ニーズにも対応が可能です。また1階は冷凍冷蔵の対応も可能な仕様となっています。

souco：神奈川県内や都心部向けに日用品を配送する拠点として便利そうですね。

②一般貨物との拠点集約につながる、危険物倉庫の併設
souco：SOSiLA中央林間には危険物倉庫もありますよね。

はい、敷地北西部に危険物倉庫を併設しています。危険物とは、身近なところではアルコールや制汗スプレーなどです。引火すると爆発の可能性もあるため、法律上、周囲から10m程度の離隔距離が必要になりますが、制約条件を設計の工夫で乗り越え併設に至りました。
これだけの都心に近い場所で、高水準の基本性能を兼ね備え、かつ危険物倉庫を併設しているという点はSOSiLA中央林間の特徴の一つです。おかげさまで募集の際も非常に多くのお問い合わせをいただきました。

souco：危険物倉庫は希少ですし、日用品でも危険物倉庫での保管が必要な商品が意外と多くありますよね。普通倉庫に併設されていることで、分散せずに拠点を集約することができるので、倉庫管理者の人的負担が軽減されるでしょうし、保管だけでなく輸配送の面でも合理的で効率的な運用ができそうですね。

③住宅地近接の立地による従業員確保の優位性
市域のほとんどが最寄り駅まで徒歩15分以内の徒歩圏内にあり、人口密集エリアに位置しており住近接の就労環境も整っているため、従業員確保にも優位な立地となっています。

souco：今日は駅から徒歩で来ましたが住宅街で小学校もありました。たしかに従業員の確保には困らなそうですね。

そうですね。テナント様にも思った以上に採用できたといったお声をいただいています。
こうした立地で事業を推進するにあたっては、近隣住民の方々への配慮が欠かせません。地域貢献の一環として、敷地東側の境界線と車道の間には歩行者が安全に通行できるよう自主管理歩道を設けました。災害時には敷地の一部を一時避難場所として開放するほか、一部区画を物資輸送拠点として提供するために大和市と協定も締結しています。

総合商社としての物流への取組み

souco：今後の計画やお取組みがあれば教えてください。

物流を取り巻く人手不足問題が深刻化するなかで物流施設に求められるのは、単なるハード（施設）の提供だけでなく、入居するテナント様に寄り添ったソフトのソリューション（物流オペレーションの効率化）提案力です。

住友商事では総合商社の強みを生かし、社内にて独自開発した物流現場効率化ソフト『Smile Board Connect』を、入居テナント様に提供する仕組みを整えています。
こちらは、従業員の個人単位のスキルデータをもとに各工程の進捗をリアルタイムで可視化するダッシュボード機能や、スキルデータを活用して作業計画を作成する機能などを備えた、物流現場を効率化するツールです。
通販物流事業を行うグループ会社の株式会社ベルメゾンロジスコにおいて、実際に現場が抱えていたアナログな管理体制や従業員の満足度向上といった課題に着目し、当社が独自に開発したもので、実証と改良を経て実用化に至りました。

社外との取り組みでは、今回取材いただく『株式会社souco』様が開発する『物流施設テナントポータル』もアピールポイントです。テナント様同士が１つの物流施設内で自社の過不足スペースをシェアしあうソリューションにより、同じ拠点内でタイムリーに床を融通しあうことができ、リソースの最適化につながります。
また、トラック予約受付サービス『MOVO Berth』を一部の入居テナント様へ提供し、トラックドライバーの待機時間・CO2排出量の削減、待機車両による施設内外の混雑緩和の実現に寄与しています。

これらのように住友商事は、他のデベロッパーにはない「総合物流パートナー」を目指して、お客様の課題に向き合い、グループ内のネットワークを活かした多種多様なご提案を行っていきます。
今後は首都圏・関西圏にとどまらず、東北・中部・中国・九州、さらには国外に目を向け、物流の効率化を推進します。

souco：総合商社が手掛ける物流施設だからこそできる様々な取組みを知ることができました。ありがとうございました。

SOSiLA中央林間の詳細・お問い合わせはこちらから

_______________________________

今回の取材は開発チームに所属されているお二人がご対応くださいました。
開発の際に心がけていることを聞くと、
「働く人、近隣の人、様々な人に思いを馳せて開発している」とお話ししてくださいました。
例えばパウダールームの台に付いたフックは、小山さんが竣工前に現場をチェックした際に“バッグが掛けられた方が便利では”という気付きから付けられたそうです。

『ポケットパーク』とはサークルベンチが置かれたスペースで、施設前の道路が国道のため信号が長いこともあり、“信号待ちの間に腰かけてもらえたら”という角さんのアイディアから設けたとのこと。
取材時も、女性がベンチで談笑していたり、お母さんと手を繋いで歩いていた女の子が赤信号を見て自らちょこんと腰かける様子を目にし、近隣の方に溶け込んでいることを感じられました。今後はキッチンカーを呼ぶなどの構想もあるようで、ますます憩いの場として親しまれそうですね。

「人と社会をつなぐ、未来の物流の在り方を創造する」というSOSiLAのコンセプト。それをひとつひとつ実現されている事がわかり、これからのSOSiLAがますます楽しみになりました。
ご協力ありがとうございました。

soucoでは倉庫の空きスペースをもつ企業の情報を集約し、法人様向けに日本全国の倉庫をご利用いただけるサービスを提供しています。

・1年未満の短期間、段ボール1箱から荷物を預けられる！
倉庫シェアリングサービスの【souco】
・倉庫シェアリングのsoucoが運営する
賃貸倉庫専門情報サイト【souco賃貸】