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War for Talentと良い採用とは何かについて考えてみました。(ベンチャー採用 Advent Calendar 2018)

皆さん、こんばんは。師走ですね。

株式会社ReBoostと言う会社を経営しております、河合聡一郎(@sou23)と申します。

今回は大学生3年生だった2001年からずっと公私共にお世話になっている、大先輩の青田さん(@AotaTsutomu)にお声掛けを頂き、ベンチャー採用 Advent Calendar 2018の21日目を担当させていただきます。
よろしくお願い申し上げます。

自己紹介

現在の会社では大きく、下記を提供しています。
「シード~アーリーフェーズを中心としたスタートアップの組織支援全般」
「とあるVCさんと事業提携をしながら組織支援」
BizReachさんと一緒に「プロ・リクルーター養成講座の企画と講師」
個人もしくは会社として「出資」

プロ・リクルーター養成講座

世の中に、より再現性のあるリクルーターを増やしたいと考えて、2017年の8月からスタートしました。
累計で100社近く200名近い企業様に受講いただいています。

会社/個人としての出資

ビジネスモデル問わず、未来ある様々なスタートアップに出資をして、更にハンズオンで組織創りに帆走しています(累計で15社程度)

・ecbo(コインロッカー×シェアリング)

・キャディ(AI×板金加工受発注プラットフォーム)

・Mewcket(エンジニア採用×AI)

スタートアップ向けの記事(経営者やVCを中心に結構、シェア頂きました)


今回のテーマの背景

実務的なHOWや施策よりも、すぐに消費されるような奇抜でトリッキーなことよりも、自分が普段考えていることを中心に。

そして、「War for Talent」が加速していく中で、どうあることが良いのか、また良い採用って何なのかを、アタリマエなことも含めて書いてみようかなと思います。


War for Talent

この記事をご覧になっている方はご存知の方が多いと思いますが、1990年代マッキンゼーが提唱し、そして、そのプロセスなどが纏められたこの著書。それから約20年ほど経って、日本もどんどん「採用」にフォーカスがされてきていますよね。


ちなみに、「人の才能を見出して、口説き、活躍させる」と言う意味では、こちらの本もお勧めです。

「人材は獲得競争だ」と言う、当たり前のことに気づき、実践している会社があります。
それは、「日本に進出する外資系企業」「成長著しい、スタートアップ」ではすでに共通言語だと思います。

常に、「人を獲得する」ことにコミットメントすることは、決してそれを実行するリクルーターだけの仕事ではないでしょう。
経営幹部も含めたあらゆる組織所属者に求められていく日も近いと思います。

外資系企業ではマネージャーの仕事に「採用」は組み込まれています。
自分が所属していたベンチャーでも評価に組み込んだり、支援先、出資先にもそう言う文化や制度を入れていたりします。

※余談ですが、USで非常に有名なVC、「Andreessen Horowitz」には、100名弱のリクルーターがいます。
彼らの仕事は、出資先の採用支援をしています。それだけ採用が事業成長にマストだと感じていますね。


良い採用って何だろう?

色んな立場から、色んな答えがあるテーマだと思います。自分が考えていることは2つで、「結果的に、事業のレバレッジが劇的に効いているのか」
「結果的に、良い会社創りにつながっているのか」
だと思います。

最初については、例えば経営幹部だったりします。もしくはハイパフォーマーでDay1からすでに立ち上がり、事業推進に寄与している。
そう言った採用をリクルーターがフロントで牽引できているか。

2つ目については、「事業が伸び、結果的に社員にとって成長機会が多くあり、経営メンバーの掲げているビジョンやミッションに迎えているか」だと思います。
その体現者として、フロントに立っているか。

年始に、ライフルの執行役員でもあり、CPOでもある羽田さんと対談したときにも感じました。

結果的に経営幹部がコミットしている組織はとても強い。
採用はもちろんのこと、組織創りへのプレッシャーも全然違う。

逆にそうでない会社は、これからもっと逆境にさらされるだろうなと。

※こちらの本は、必読です!

先日のリンクアンドモチベーション社のVorkers買収しかり、リクルート社のGlass Door買収しかり、どんどん「見える化」されるかなと。
その中で、いかに良い組織創りに採用が寄与していくか、その循環が求められていくと思います。


その中でのリクルーターの役割とは

その中で、リクルーターはどのように見られているのか。非常に興味深い記事がこちらです。
2017年段階のトレンド予測でLinkedInが出しているレポート。ざっくりですが、、

・「TAは経営幹部にとって重要なテーマになる」
・「リクルーターはより高い品質の採用の為に忙しくなる」
・「予算はさらに採用上のブランディングに投下されていく」
・「経営陣の発信する情報は、カルチャーや自社でのキャリア成長についてはフォーカスされる」
・「多様性や、自動化、データは更にトレンドになる」とあります。

すでにいくつかは日本でも、言葉は違えど、浸透/実践してきていますね。


そして海外では多くのリクルーターがチャレンジする、コンペティションもあります。

多くのテクノロジーを使いこなし、自社を良い会社創りにつなげるリクルーター。

USだと「将来に更に必要になると言われている職種TOP10」、「大卒新卒に人気の職種」「平均年収は800万前後」で非常に高額

とも言われています。


リクルーターに何が求められているのか

そんな環境の中で、日本にも多くのリクルーターが増えていくことが、これから更に、必要になるでしょう。

インターネットビジネスだった領域から、テクノロジーが様々な業界に浸透し、ビジネスそのものが再定義されていくからです。
その競争原理となる人材獲得競争に勝つことは、間違いないと思います。

採用の観点から経営者のパートナーになる為には、どんなことが必要なんでしょうか。

こんなことだと考えています。


「事業を理解し組織を創る(良い会社を創る)」ことを牽引するリクルーターには幅広いスキルが求められながらも、どんなポジションからもスタートできる面白い仕事だなとも感じます。

これらに加えて、各プロセスをさらに細かく、面談の設計、採用広報、母集団を集める為の施策などなどたくさんあると思いますが、それらはHOW的な要素も含むのでいったん割愛。

「採用活動は投資と回収である」概念から、成長してもらう環境のための人事評価制度の策定や改訂、同時にROIを見ていく分析やそれを支えるピープルアナリティクスなどがありますね。

個別のスキル部分が、何を指しているの?は遠慮なくご連絡をどうぞ。

事業戦略と組織戦略は行ったり来たりだと思います。
組織から事業が変わる場合もありますし、その逆もまたしかり。


一方、常に柔軟に、「今のフェーズ、そして、次のフェーズを見越すと、組織として何の成果を出すことが是なのか?」を常に問う必要があるんだなとも思います。


問うために必要な考え方

色々な起業家や、また優秀なビジネスパーソンや人事の方々とお話をする中で、常に「面白な」と感じる皆さんには共通の考え方があります。
それが、「メタ認知」

「客観性」と言う言葉でもあります。
僕としては、「より抽象度を上げて類似性を見出す」とも理解しています。

「自社のビジネスは何と似ているのか」
「その上で、どんな組織創りであるべきか」
「そうした時に課題は何か?」を共通言語として見出す。
そして、時間軸を元に、解決に紐づけていく力とも考えています。

皆さんも、日常生活の中で「あ、あの業界と似てるな、良く見たら〇〇を応用しているな」と言う経験はありませんか?

※余談ですが、楽天ゴールデンイーグルスは立ち上げ時の球場のチケットの価格決定時に、こんなエピソードがあります。
それは他の球団の価格はもちろん、サッカー、そして映画館、ディズニーランドまで様々なエンタメ分野を調べたそうです。

なぜなら、野球ビジネスはそれ単体だとスポーツですが、引いた眼で見ると、「お金を払って一定滞在してもらって、付随してお金をその場で使う」
そんなビジネスですよね。


良く、質問する時の口癖が「何と似ていますかね?」な僕ですが、結果的に類似性から共通課題を見出し、解決法を多方面から探していく。

もちろん大前提は、「自分たちがどうあるべきか、どうなりたいか」です。

複数事業があるなら、「何を(ミッション、制度、採用)接続していくべきか」「何を切りわかけて運用していくべきか」などもですね。

「物事をメタ認知によって因数分解し、解に導いていく」スキルは、
これからのリクルーターが身に着けていくと良いと思います。

なぜなら、これだけ新しい産業が生まれて、これまでなかった職種さえも生まれていく中で、これまでの過去の進め方では通用しないことが増えていくと考えています。

その時に、メタ認知から色々なことを類推しあるべき姿から逆算していくことは、非常に重宝されます。
普段から、類似性について考えておくと、面白いかもしれません。


まとめ

いきなり纏めですがどうでしたでしょうか。少しでも、「へー」と思ってもらえたら嬉しいです。

師走のしかも3連休前の今日、そして投稿時間ギリギリ。。。
何人が読んでくれるかな。

最後に、僕がお勧めな本です。個人的には、「心理学」「宗教学」「行動経済学」が好きですが、やはり「人の歴史を知る」には、下記をぜひ。

・ホモサピエンス全史

・優しい行動経済学

ビジュアル図解 聖書と名画(河合は無宗教です)

番外編

組織設計概論

ザ・会社改造


明日は、出資先でもある「ecbo」の人事担当、「なべちゃん」こと、「渡邊 将太」さん(@wnst36)です!よろしくです(^^)/

皆様、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!!

以上、本屋さんでした。(アフィリエイトは発生しないのでご安心を!)

























































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