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HSPだから生きづらさは仕方がない?いいえ、HSPは強みに転じます

生きづらさを身体感覚からのアプローチで、卒業して強みで働く、HSPのための自律神経ケア×強みプログラム「そういう個と。」主宰の皆川公美子です。

noteでは強みを生かすために、自分の生きづらさを変えていくためのお話をしています。
この、生きづらさを強みに転じていくというのは、人生の一番大きなトランジション(転機)であり、その変化に私は日々キャリアコンサルタントとして伴走させていただいている幸せを感じています。

のべ7,000名以上の方のお話を聞いてきて
この強みの人生に転じていくというところは
何か連続性のある日々や物事の延長上にあるのではなく、扉を開けて違う世界に飛び込むぐらいのインパクトです。
トランジションをどう通るかは誰にとっても恐れが湧くことだと思いますが、恐れなくっても大丈夫いける!ということを今日はお伝えしたいと思っています。


生きづらさがあるのがHSP →これほんと?

というのは、HSPという言葉が間違ったニュアンスを含んで伝わってしまっていることが多いなと感じているからなんです。
2017年あたりからHSPさんに関わらせていただき、最近HSPという言葉が広がってきて、それ自体はとっても嬉しいなと思っています。ただ、

「生きづらいのはHSPだからしょうがない」

この言葉がね、結構聞かれるようになりました。
これは、はっきりと言いますが

誤りです。

生きづらさというのは、神経の反応パターンなんですね。
人生に対するなにかのブロックがあれば生きづらい、というだけです。

HSPは気質という言葉で表されますが、気質という言葉が指すのは性格ではありません。
そしてHSPの気質と生きづらさがごっちゃになってる場合が多いように見受けられます。これらはそれぞれ全然別のことなんです。
生きづらさからは脱出することができます。

小さい頃から
なんとなく違和感があった、
なんとなく疎外感があった、
なんとなくうまくやれてない気がしてた、
その感覚が大人になっても取れなくて
社会のなかで人間関係がうまく作れる人が不思議に思えるし
さっと手をあげて提案して反対意見があっても全く動じない人は異星人に感じるし
自分は弱いんだと思ってきたし
ということはHSPさんにはよく起こることです。

でもそれを「自分はこういう人だから」と「普通」「スタンダード」にしないでほしい。
だれでもその人だけの強みがあって
イキイキと実力を発揮できる領域があるとわたしたちは信じています。

それを阻害しているのが、うっすらとしたライフブロック(これまでの経験のなかでうまくいかなかったところで、恐れ、すくみなどが出る心身の免疫反応)なのですが
この生きづらさは、自分の命を守るために起こしてきた防衛反応によるものです。


身体さんは、すくみや圧倒された体験を記録しています

エピソード(いつ、なにがあったという思い出)として頭では思い出せないけれど、
あ。同じような出来事。と身体に感知されたときに
身体は自動的に不安ホルモンを多めに出したり
身体に緊張を起こしたりして
やわらかく天真爛漫な状態で行動することをストップし、
緊張して交戦状態になって命を守るという機能を持っています。

例えば夜道で、飼い犬のそばを気づかずに通ったとき
犬の足を踏んでガブっと噛みつかれた幼少体験があったとします。
大人になって同じような夜道にさしかかったとき、なんだかわからないけどざわざわっとして(別に理由は思い当たらない)
またはなんかイヤな感じがして
別の道にする、といったようなことに心あたりはありませんか?

暗い道で幼少期に犬に噛まれたことを
もうエピソードとしては覚えていないのに
そして今は夜ご飯を一緒に食べた友人となんとなく歩いているだけなのに
なんとなく住宅側ではなくて
道のまんなか側を歩く感じに位置をかえたりすることも
まあ、ありますよね。
そこまでは考えていない、ような感じで。

身体にはニューロセプションという安全察知の感知システム系があって
それを使って、わたし達は生き抜いてきました。
そんな「認識」には至らない
身体の動きはたくさんあって
それが不安やすくみの感覚をもって
自分の身を守ってきたということが、
あなたの人生にもあったかもしれないねという話なんです。


防衛自体は悪いものじゃないから、生きづらさを敵視しないほうがいい

話を戻すと、でも防衛パターンがあってもいいじゃん、という話でもあります。
これはポリヴェーガル理論でも明らかになったことですが、
自分の神経系は、いつも自分の命を守るため(命の防衛・保護)に働いてくれていたんです。
ざわざわしたり、イライラしたり、うわっって思ったり。
みんなの前で話すときには、ざわざわと逃げ出したい気持ちになりませんか?
社会的には「やるべきこと」ですが
概念を持たない身体からしたら「まさに逃げたほうがいいこと」なわけです。
小学校のときにみんなの前で発表して
先生が顔をしかめたり
友達がこっちを見てクスッとわらったりした経験をした方は
なおさらです。

リスクを伝える感覚(言葉がない体感のところ)で「やだ」と反応するのです。
それを 内臓から脳へフィードバックするのが、迷走神経系の一部です。

これはつまり、「考えていること」、「言葉で今思っていること」が意識の全てではないということです。
内臓からの「その人の感覚」を脳にフィードバックして
今、身体はこんな危険を察知していますよ!
ということはこんな「感じ」がするという体感でもって人間は認識しますけれども、
それは「あやふやなもの」「エビデンスがないもの」として
これまではあまり取り上げられることがなかった。

けれどもこの身体がつれてくる「危機感」や「不快」の感覚は
人間の命を守る役割には欠かせませんし、

さらに「人間の文明や創造に大きな役割を果たしている」と
脳・創造研究所所長であり南カルフォルニア大学教授のダマシオ博士は
言及しています。


うきうき、ざわざわ、そわそわ、いらいら・・・
そういう身体のエネルギー状態を表す体感が、実際の私達の身体の中では、言葉や判断より先に反応している、ということなんです。

問題は【今はどう考えても安全なのに「ざわ・いら」防衛の反応がでているとき】です。

幼少期から生きづらさ=防衛が起こる反応 があって、自分は守られてきたということがわかったとしても
それが人生の時代を超えて、過度に発動している場合
「生きづらさ」という名前で呼ばれることが多いです。
なんとなく人間関係がうまくいかない、などです。

要するに、過去にはその必要があったのに
今はもう大人になって、自分の居場所を選べるし
いやだったら攻撃する人から離れたらいい。
その自由を持っていて、
今、安全な場所にいても
生きづらさがでてくるときは、その反応を解除していくべきです。
防衛反応がありすぎると
強みがでないし、
イキイキと「本気」になれないので
もやもやとナマゴロシのような状態で人生が進んでいってしまう。

でもパワハラ上司のもとにいたり、
なにか攻撃してくる人の近くにいるときは
その防衛は必要な反応です。
「逃げろ!」です。


スキルをゲットしても、頭で納得しても停滞感を打破できないわけ

ここまで生きてきた中で、スキルで何とかしよう、理論体系で何とかしよう、アタマの意識のトップダウンで
身体に言うことを聞かせようとしてきた自覚のある方が多いと思うんですよね。
私もそうです。
YouTubeやブログには情報が溢れています。
自分がピン!とくるものを取ればいい、便利な時代になりました。

けれども、
「こうすればいい」と言われても
「これがうまくいく方法」と聞いても
なかなか動けないときってありますよね。

それ、腹から納得していないことではないでしょうか?
HSPの場合
「なんのためにこの仕事をやらされるのかわからないまま
目の前のことをとにかくいいから進めて、と言われるのが苦痛すぎる」
という人が多いのですけれど、
心の状態を決める奥の要素=身体さんが嫌がってることはなかなかできないくいです(苦笑)

やらなきゃいけないことは、
もちろん大人ですからやらなきゃいけない。
仕事はその連続。

でも心身がほんとうの意味で納得していない物事の上に何かを積み重ねていくのは苦痛ではありませんか?
 
人生をこちらに進めたい!
わたしはこんな人生を生きたい!という喜びに付随する
「これはやんなきゃいけないことだよね」は
ガマンの要素があっても耐えられるけど
 
そもそも納得していない職業の方向とか
場所とか人間関係は
身体感覚的に苦行ですから、
苦行のうえに「どうしてもこれはやらなきゃいけない」苦行がのっていたら
だいたいの人間は耐えられません。


生きづらさを卒業していくには、理論だけじゃ不十分。体感トレーニングが不可欠

安全感を察知する身体感覚はどこからくるのか?
自律神経なのか、内臓感覚なのか、具体的な感覚器がどこかはまだ学術的に特定されていません。
身体は内臓感覚や安心感・危険感を全身でキャッチして脳にフィードバックし、脳はそれを解釈しているだけかもしれないという議論もあります。

そういうようなことを仮説として考えると、
頭で冷静に判断したときに安全な環境にいるのに
(爆撃地でもない、上司が噛みついてきたりしない、
不審者が入ってこないセキュリテイがある
毎日の食事はちゃんと食べられるなど)

それなのに、ざわっとしすぎてないか、何を見ても怖いと思いすぎてないか、何を見ても用心しすぎてないか、これをチェックしましょう。

チェックして
「ん〜過度に不安かしら?自分?」と思っても大丈夫ですから。
こういった感じ方は、体感などのトレーニングをして
きちんと安全感を身体にインストールしなおしていけば
自分で変えられる
んです。

そのために必要なことは2つ。

①自分の反応を感じながら
自分の体感のトレーニングをしていくこと。
生きづらさ卒業は「こうすればどうなる」理論を知ったとて、変わりません。

②その人に合った内向きのちょうどよさの段階を
設定したうえで体感のトレーニングを行うこと

これまで身体感覚を無視して解離することで、自分を守ってきた方は、
感覚を自分に向けると気分が悪くなったりすることがあります。
パニックなど起こした過去がある方は特に慎重にやらないといけません。
その人の自律神経の防衛具合に合わせてやっていく必要があるので
「みんなあ、これやってね〜!」
「このスキルやればみんなよくなるから!」
みたいな画一的な方法ではできません。
その人の防衛の具合に合わせて、
耐性領域(パニックにならないエリア)を超えないように注意する必要があります。


自分の感じ方や反応がかわるなんて、そんなことある?

今日の話は感覚の話が中心でわかりにくかったでしょうか?
現在の反応が、現在の環境に合わない誤った反応になっている。
というときに、「生きづらさ」を感じて「もやもや」します。

生きづらさはその人の性格や
その人の元来の輝きからはかけ離れています。
だから、現在の身体反応を現在の環境に合うように正していけばいいだけだよね、という考え方です。

自分の反応がかわるの?
同じ同じものを見ても怖いと思わなくなるってそんなことある?

って思われたかもしれませんが、あるんです。
そういう個と。での6ヶ月のプログラム修了生のなかには
「イラッとくる上司にまったく何も感じなくなった」
「コーヒーショップの店員にすごくむかついていたのが
ある日、全く平気になっている自分に驚いた」ということが
多く起こりました。

私達はもっと平和な状態で、暮らせるようになるんです。

どういう方法でって聞かれてもうまく答えられないのは
その人の状況によってずいぶん取る手段が違うからなんです。
嫌だと思っている、不安に思っているっていう状況が人によって、めちゃくちゃ違います。

それはHSPだからといって、みんな同じ体験をしてきてないっていうことなんですよね。
当たり前なんですけれども。
違う環境で育って、違う刺激を受けてきた、違う親のもとで育ってきた。
だからといって、親が悪かった、環境が悪いからっていう議論をするのじゃありません。
人は変えることができません。
(その人も命を守る防衛のなかにいるからです)
自分の心身の反応を扱っていくのが、一番早いし、ラクです!

何度でもお伝えしますが、HSPは強みです。
強みを阻害する「生きづらさ=防衛」は
とっとと脱いで
幸せに仕事をしていける状態にみんなで行けることを
願っています。


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心地よく、自分らしく、疲れすぎずにはたらく。
HSPのための自律神経ケア × 強みプログラム

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【知識】と【体感】の両輪による学びで
HSPとしての資質を強みにして生きる人生に
シフトチェンジしましょう。

そういう個と。は月1回のグループセッション(曜日時間固定)と
自分のペースで進める動画や音声、文章コンテンツで構成される
6か月間のオンラインプログラムです。

いくら「その行動をかえろ」と言われても
身体がイエスをだしていないことは「できない」のです。
毎日を「気楽に」「安心して」「丁寧に」楽しめる自分でいるための秘訣が
このプログラムにはつまっています。


これまでの「そういう個と。」プログラム修了生の声
プログラムに参加された方たちが、どのような変化をとげられたのかをこちらのマガジンでご紹介しています。
ラクに強みでイキイキと働いていきましょう!


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