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【MLB× KBO】秋信守はなぜ韓国でプレーすることになったのか

皆様こんにちは。
今回は、秋信守(Shin-Soo Choo)選手をテーマに語りたいと思います。是非読んでいただけると幸いです。

MLBで引き続きプレーする可能性も十分あった

昨シーズンの秋信守は低調な成績ではあったものの、60試合しか行われなかったので年齢的な衰えがあったかどうかというのが判断しずらい部分がありました。
そういうこともあってシーズン終了後にFAとなった秋信守は8球団からオファーがあったと韓国復帰決定後に明らかとなりました。

MLB8チームからオファーのうち
ナリーグ5チーム、アリーグは3チームです。
ナリーグのオファー数が多い理由としては、ナリーグが20年度同様にDH採用の可能性があった為です。また外野だけでなく一塁も挑戦するという情報もあったためレギュラーとしても控えとしても使い幅が広いという見立てがありました。

ただ、本人はKBO行きを決めた理由と同様、「チャンピオンになりたい」からという理由により、MLBのオファーも再建チームは基本的に拒否してプレーオフに近い2球団に絞りました。
PO進出確率80%の1チームは提示年俸を上げて積極勧誘したくらいには熱心な球団もありましたが2/22にKBO入りというのが最終結論になりました。

優勝する為に韓国行きを決めた

秋信守本人は決断するのに4日眠れない日々を過ごしたくらい相当悩んでいたそうです。
MLB30球団に比べると韓国は10球団と少なく、また野球のレベルを考えると優勝の可能性は韓国の方が高まります。今年39歳、もういつ引退してもおかしくない中での決断なので賢明な判断といえるでしょう。
2/23 身売りを決めたSKワイバーンズは新世界グループ(以下SSG)への球団買収本契約の締結日でした。つまり、秋信守のKBO行きはSSGの目玉補強でもあったのです。
韓国での年俸は27億ウォン(球界1位。うち10億ウォンは慈善団体へ寄付)、これはTEX時代に比べたら1/10もあるかなってくらい少ないものです。

KBO行きが決まった時の韓国内の反応

KIAタイガースで監督を務めるMatt Williams監督
「A's時代にコーチをしていた時は本当に顔も見たくない、イライラするような打者だった。私達相手に沢山ヒットを打っていたね。
全てがとても優れていた。打撃ではミートもパワーもあり、守備も優れている。歳はもう若くないかもしれないけど、私達にはまた警戒すべき厄介なバッターが増えてしまったよね(笑)」

A's時代に対戦したKIAタイガースのDaniel Mengden
「知り合いではないけど、極めて良い選手として記憶しています」

背番号17

秋信守といえば背番号17

小学生の頃の少年野球から今日までずっと背番号17(マイナー時代は54、61、16などつけていた)というくらいこだわりがあるそうです。
こだわりがすごく、今回の年俸27億ウォンのうち10億ウォンを慈善団体に寄付する事で自分が受け取る年俸を「17」億ウォンにしている。

SSGには既に投手が17番をつけていたが、秋信守の加入で快く譲りました。
ただし、タダで17番をもらったわけではないようで、お礼としてロジェデュブイ(https://www.rogerdubuis.com/ja)の時計を日本円にして100万円相当という高価な腕時計をプレゼントしました。

成績予想とチーム構想

まずはチーム構想から
2番LFがメインになるとSSGランダースの監督は明言しています。
秋信守の特徴である選球眼やミート力を活かしてランナーを増やして次の3番以降に得点を取ってもらおうというプランが出ています。
元々、守備自体UZR等の成績でも下位評価なのに39歳という年齢でレフトの守備は相当危険な部分はあります。なのでDHでの出場もあり得ると思います。

成績予想
韓国の解説者は、39歳だけどKBOならMLBよりもレベルが低いので選手生命は何年か延びる、20本塁打80打点は十分可能と予想しています。


最後に、KBOに在籍する82lineは秋信守だけでなく李大浩呉昇桓と日米韓を駆けていったレジェンドプレーヤーがいます。彼等の活躍も含めて秋信守がどれだけの成績を残せるのかとても楽しみです。

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