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【MLB+】元プロスペクトの飛躍

NCダイノスの助っ人投手であるErick Fedde(페디)が今KBOで1番の活躍をしています。

全体18位の期待株も中々開花できず

2014年にワシントンナショナルズから全体18位と上位で指名されたFedde
将来の先発ローテとして期待されていました。
結果的には全体18位からの期待値には遠く及ばなかったものと思います。
韓国に来る前年の2022年シーズンは27先発で6勝13敗 ERA5.81と再建チームだから使ってくれるという感じの成績。
メジャーで27先発した投手が翌年韓国に来る事自体かなりレアケースでもありますね。


新天地韓国へ

さて、外国人助っ人市場においてトレバーバウアーのような格は別として、Erick Feddeのような前年までメジャーで1年間ローテを張った投手がアジアへ行く事自体がかなりレアケースだと思われます。
成績の割に年俸が高かったのかノンテンダーとなり、一部では体調が良くない説も出ていたといいます。
しかし、NCダイノス九段が徹底的に調査を行って調査をしたので大丈夫!と踏み込んで契約しました。
6月に登録抹消され半月近くは離脱しましたが大きな影響はなく復帰しました。

スイーパーの取得


スイーパー
といえば最近メジャー球界で流行っている変化球で次々と広がっていきました。
スライダーの一種で、ホームプレート近くを横に大きく揺れるのが特徴といわれています。
大谷翔平が使う球とも言われていますね。
さて、Feddeも今季から本格的にスイーパーを使うようになり相手打者のバットの空を切る活躍をしていました。
最近はスイーパーへのデータも出てきて徐々に適応されて来ていると自覚しているのか、他の変化球も織り交ぜて打者を抑えていくという考えでいます。

スイーパーはナショナルズの同僚から教えてもらったのではないそう。
誰かと言われたらShelby Miller(LAD)とか
ちなみにMillerはナショナルズにすら在籍経験はありません。

同じ野球選手として野球に対する知識を共有する事は簡単。互いに発展すれば野球というスポーツはもっと面白くなり、競争力も生まれてくる
というのがFeddeの考え方。
投手にとって変化球はある意味「企業秘密」なものではありますが、Feddeは誰でもウェルカムとばかりにオープンに教えています。

この考え方であるので、今KBOで最高の投手と言われている安佑鎭(キウム)がFeddeのスイーパーを見てから「次会った時にどう投げるのか聞きたい」と言うほどでありました。
これに対しFeddeも「今度会う機会があれば私が投げる方法を共有してあげる。どんな選手にでも言えるよ」と言うほど。

相手チームにも快く教えるのであればチームメイトにならもっと寛大であろうこと。
既に若手投手にもFedde式のスイーパーを教えてあげたとのことです。
結局のところ、教えたところでモノにするのは本人であるのでそこは努力せな使いこなせないよねっていうのもまた本人談です。

前半戦の成績

15試合
12勝(1位)
2敗
防御率1.71(1位)
89.2回
109奪三振(2位)
25四死球
20失点(自責点17)
WHIP1.01(2位)
WAR3.58(3位)

KBO歴代最速の12先発で二桁勝利達成という凄さ。
怪我で半月ほど離脱したのが若干マイナス点ではあるが、(おそらく)本人が目指しているMLB復帰には良いアピールをしたのではないかと思われます。


近年はKBOでアピールした選手だけでなく、怪我や不振で「クビ」になった選手もMLBに戻って活躍しています。
そこは近く取り上げてみたいなと思っています。
Feddeもまた、今のMLBでは需要の高い投げこなせる先発投手として評価を得るかもしれません。
今後の動向にも注目です!

動画

チームメイトにスイーパーを教えるFedde(スポーツ朝鮮)


韓国語を勉強するFedde(球団公式YouTubeチャンネルより)


スポーツニュースで鄭珉哲がFeddeのスイーパーを解説(MBC SPORTS+)

参考記事

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