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お腹を凹ます必要はない

アメリカでピラティスを学んでいると、たくさんのインストラクターが声を荒げていう。

Suck your belly! Suck your Stomach! 

かつての私も言っていた。

でも、今は、この言葉が無駄なだけではなく、体に悪影響を及ぼすかもしれないことを理解して、この言葉はほとんど使わなくなった。

もちろん、体のエネルギーの流れを見て、伝えた方がその人にとってベストなのであれば、伝えるけど、私のレッスンでは伝えない方が多い。

それよりも、体を使っていく中で自然とお腹に力が入っているという
ボランティアのように腹部に力が入る方が私はより効果的であることを
今は感じている。

かつて、バレエのレッスンでお腹が出てしまうのを避けるために
パンツのゴムをお腹にまいてお腹が出たらゴムが食い込んで痛いから
お腹をずっと締めてないといけない
というトレーニングをしていた。

でも、頭を使って冷静に考えましょうよ、過去の私。
と言いたいのだが、
お腹の筋肉の太さがパンツのゴム一本で制御できるわけがない。

何かを抑制させることで他をコントロールするという処方は
今日でも
医療現場から親子の躾に至るまで、あらゆるところで見られる。

そして、
医療においては副作用として、
親子においては自己肯定感の低い子供を作り上げることとして
目に見える形での不具合も出てきている。

では、お腹を凹ます代わりにどうお腹にアクセスをするか?

それは
「四肢から」である。
正確には「5肢から」だが、そこは一応マスタートレーニングで話す内容なので、
脇に置いておこうと思う。

腕と脚がしっかりとピラティスで使えると
お腹に力は自然と入るようになっている。

人間は内側からエネルギーを出すのと同時に
外側からエネルギーをもらうことで内側のエネルギーが刺激されるという感じで
ぐるぐると回っているのである。

それをどう生み出すかを知ってるのがピラティスのインストラクターの役目なのだと思う。

外界と内界のエネルギーがぐるぐると回ることで
人はエネルギッシュに動くことができるのだから。

では、お腹を凹ますことの弊害は何かというと
お腹を凹ませてくださいというと、おへそを凹ませることになる。
おへそをへこますと、体の上下の分離が起きる。

本来は体は全体として使いたいのに
上半身と下半身がバラバラになってしまう。

どこかの国のように。

すると、動きがバラバラになるので
首や顎や、肩や腰、膝の関節などを使ってなんとか動こうとするので
痛みが生じる。

どんどん全身ワークから遠ざかっていく。

お腹なんて凹まさなくていい。
動きの中でお腹に力が自然と入ることを考えたらいい。

そのためには外界からのエネルギーを受け取れる自分になることだ。

じゃ、なければ、
多分、外の世界と関わっていても、孤独を感じる人生になると思う。

外からエネルギーをもらえる体づくりをソウルオブピラティスでは提供をしています。

自分に感動をする Soul Of Pilates 


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