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潤い

 どこかで細胞の数は「60兆個」と見たことがあるが、今のところ「37兆個」というのが正解らしい。それにしても「誤差」ではないな。ビッグバンも同様だな。大した問題にならないのは、自分の懐とは関係がないからだろうな。科学とやらも、曖昧なところがあるんだな。まあ「常に揺れ動く心」をもったヒトの計らいだから、当然といえば当然か。

 「心」にしたって有りといったり無しといったり、有無を超えているといったり.... ヒトに特有かといえば、そうではないとか.... 「意識」という言葉に当てはめたところで、ヒトに限らずではないとか.... ヒトは「知識」に振り回され「知恵」という別物を創出し落着させたりする。探求は発見を伴い、その発見は探求すべき新たな問いをもたらしたりする。

 ふと「一日に必要な水分」について気になったので調べみると、これまた数多なる「正解」があるようだ。ちなみに、細胞の水分の割合は60〜70%らしい。推測に過ぎないのだからソースを示す必要はない? それとも必要? まあ、そんな堅いこと言わずに、数十兆も誤差なりと。「細胞 生滅」でググったら、まったくヒットしなかったのはなぜだろう。

 ....と「ゆるーく」駄文を弄してきましたが、時には「ゆるーく」なってみるのもいいんじゃないかと.... なんて書いていたら心体が緩まってきました。経験から語ってますが、主張するほどのことではございません。ちょっと面白いというか、「はっ」とさせられた文章を見つけたので、以下に引用します。相対ではなく「相待」なんだなぁ、と唐突に。

 公園の隅で、その子供は一枚の葉の上で天道虫がじっと動かずにいるのを見ていたので、どうしたのだろう、ちっとも動かないね、すっかり疲れたのかね、それとも.... とたて続けに話しかけた時だった。その子供は私の顔をじっと見てから、天道虫はいつも何かしていなければいけないの? 何もしていないことだってあるよ、と教えてくれた —— 無為の貴さ —— 串田孫一 (1981年 66才)

 「たぶん、これは串田さんお得意の創作だな」と思ったが「にやり」としたまでのこと。「天道」虫としたところに「老荘」が見え隠れしている?  題が「無為の貴さ」だから、そんな流れになったのかもしれない。「天道虫」の名の由来とか「天道とは?」と追求したところで何になろう。探求と発見の悦び。相対ではなく「相待」。水分補給をお忘れなく。