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2024明治安田J1 順位予想(希望的観測)

31年目を迎えるJリーグ2024シーズンがまもなく開幕する。

昨季は、ヴィッセル神戸が念願の初優勝を成し遂げた。

新たに始まる2024シーズンで、頂点に立つのはどのクラブか?また、降格するのはどのクラブなのか?身勝手に希望順位を決めてみました。

川崎、横浜FMの2強時代を切り崩し、神戸が初優勝を成し遂げたことで、Jリーグは再び群雄割拠の時代に突入したといえそう。

参考資料として過去5年間の順位表をまとめてみた。

《過去5年間 上位5位 成績》
 2023       2022        2021     2020     2019
①神戸     マリノス 川崎   川崎     マリノス
②マリノス 川崎   マリノス ガンバ    東京
③広島   広島   神戸     名古屋    鹿島
④浦和   鹿島   鹿島     セレッソ 川崎
⑤鹿島   セレッソ 名古屋  鹿島      セレッソ

過去5年間 平均順位を上位順に並べてみた。
①マリノス   2.8
②川崎           3.2
③鹿島           4.2
④広島           6.2
⑤名古屋        7.0
⑤セレッソ     7.0
⑦神戸           7.8
⑧浦和           8.6

やはり、予想通り横浜、川崎が上位を占める。
鹿島、広島はタイトルは獲れていないが常に上位争いに加わっている。おそらくこの8チームが優勝候補と言えそう。

【前年覇者:ヴィッセル神戸】

ヴィッセル神戸2024 フォーメーション予想

シーズン前哨戦となるFUJIFILM SUPER CUPでは川崎フロンターレに敗れたが、負傷離脱中の齊藤未月の代役として、昨年、福岡の躍進に貢献したMF井手口陽介、フロンターレからは、レアンドロ・ダミアンとFW宮代大聖、レッズから復帰のDF岩波拓也等各ポジションに補強することが出来ている。

課題は、今季は他チームの警戒が強まる中での試合が予想される。シンプルなサッカーを展開する神戸は対策を講じられると手詰まってしまう傾向があることが不安材料か?

また、ベテランの力が大きい神戸にとって、シーズン後半戦に戦うACLE(AFCチャンピオンズリーグエリート)は想像以上の負担になりそう。最後に、過去5年間の順位の推移を振り返ってみてみると、1年おきにアップダウンを繰り返しているのも気になるところ。

【実質的優勝候補:浦和レッズ】

昨年、持ち直したスコルジャ体制から、新たにヘグモ監督を迎え入れた。(1997年にはノルウェー女子代表監督に就任、チームを1999 FIFA女子ワールドカップ4位、2000年シドニーオリンピック金メダルに導いている。また、2013年〜16年までノルウェー代表を率いた経験もある。)

課題であった得点力解消に向けてFWホセ・カンテの抜けた穴を埋めるべく、2022シーズンの得点王チアゴ・サンタナを清水エスパルスから獲得。また、ASローマから現役ノルウェー代表カル・ソルバッケンが加入。

そして両ウイングにはグランパスから獲得した前田直輝と復帰した松尾祐介が加わる。

さらに現役スウェーデン代表サミュエル・グスタフソンが加入。アンカーに起用されそう。

守備面では、荻原拓也と明本考浩が同時に抜けた左サイドバックは一気に選手層が薄くなったが、新加入の渡邊凌磨を起用しそう。また、宇賀神友弥の復帰も層に厚みをもたらしている。

フォーメーションは、4-2-3-1から欧州トップチームが採用している4-3-3に変更する。

各ポジションに求められるタスクの違いや連係面の成熟には少し時間を要する可能性があるものの不安要素を上回る期待感がある。

リーグ戦とYBCルヴァンカップの2つに絞られる今季は、より一層その期待が高くなりそう。

【対抗:横浜F.マリノス】

昨季は、セルティックでアンジェ・ポステコグルー監督を支えたあの“ハリー・キューウェル“がボスの古巣を率いることになった。

ハリー・キューエルと言えば、90年代後半から2000年代前半、ビィドゥカと共に攻撃的なサッカーで旋風を起こしたリーズユナイテッドの中心的選手だったことを鮮明に覚えている。

ただ監督としての成績は芳しくないのがかなり不安要素ではある。

新戦力としては、守護神の抜けた穴は町田の躍進を支えた大ポープ・ウィリアムが埋めてくれそう。

角田涼太朗が抜けたセンターバックには、山村和也と渡邊泰基が加わった。渡邊は左サイドバックでもプレー可能で、このポジションには加藤蓮も加入している。

直近ここ2シーズン連続で得点数が減少しており、キューウェル監督には強力ブラジル人の個に頼らない攻撃の構築が求められる。その意味において、3シーズンぶりに復帰した天野純の存在は大きそう。

全体的に補強は的確で、新戦力がうまくフィットして負傷者が戻ってくれば、覇権奪回のチャンスは十分にありそう。

【期待:川崎フロンターレ】

シーズン前哨戦となるFUJIFILM SUPER CUPでは、ヴィッセル神戸に勝利したものの、ACL決勝トーナメント1回戦では、残念ながら山東泰山(中国) に敗れたものの、新たな可能性を感じさせてくれた。

ここ数シーズンは主力の海外移籍が続いており、今オフもその流れは止められなかった。

不動の右サイドバックである山根視来がMLSに活躍の場を求め、在籍15年の登里享平がセレッソ大阪へ移籍した。
元得点王のレアンドロ・ダミアンとアカデミー出身の宮代大聖もヴィッセル神戸に移籍しており、鬼木達政権8年目の今季は、チームが大きく生まれ変わることになる。

FWには、ブラジルの名門サンパウロから獲得した24歳のエリソンが加入。あのフッキを彷彿させるパワフルながら、テクニカルなスタイルは期待できそう。

右SB山根の後釜として、オランダのNECナイメヘンからファンウェルメスケルケン際を獲得。左SBには、U-23候補の三浦颯太を甲府から獲得。フレッシュな両サイドバックの活躍に期待したい。

また、山村和也が抜けたセンターバックとしてベテランの丸山祐市が名古屋から加入。

心臓部である中盤では、ジョアン・シミッチが抜け、山本悠樹とゼ・ヒカルドといった川崎のスタイルに適合しそうな特徴を持った選手たが加わった。

下降した2023年から、上昇するために新しいスタイルを果敢に挑むフロンターレのフットボールに期待したい。


《総評》
川崎が2度目の連覇を果たした2020年、2021年をピークに、J1の"優勝水準"は徐々に下がってきている。

そのため、今季は必然的に多くのクラブに優勝のチャンスが生まれるだろう。

王者・神戸は各ポジションに実力者を迎え入れ、選手層の厚みを増した。ただし、今季は他チームの警戒が強まるなかで、シンプルなサッカーを展開する神戸は対策を講じられ、昨季のような成果を生み出せないと予想。個の力は抜きんでるため、上位争いには加わるだろうが、連覇実現となると疑問符がつく。

対抗馬の浦和もリーグ随一の最終ラインを保ったうえに、攻撃面にテコ入れを図っている。ともに弱点を補う補強策を実現している。ペア・マティアス・ヘグモ新監督の手腕も非常に楽しみで、あっさり優勝しても不思議はない。

3位→3位と過去2年は上位争いを演じてきた広島は、盤石のGK+3バックを維持したうえに、課題の得点力不足を解消できるタレントを手にしたのが大きい。争奪戦を制し、湘南から獲得したFW大橋祐紀が広島を9年ぶりの優勝に導くカギを握るだろう。優勝に向けては新スタジアムの気運次第。

川崎は新FWエリソン(サンパウロ→)が攻撃的スタイルに適合し、怪物ぶりを発揮できるか。鬼木監督の腹を括った戦いぶりに期待。

30周年を迎えるC大阪は、混戦になればなるほど初優勝のチャンスが見えてきそう。

《2024年 J1 順位 希望的観測》
1.フロンターレ川崎   
2.浦和レッズ       
3.サンフレッチェ広島   
4.横浜F.マリノス    
5.鹿島アントラーズ   
6.FC東京         
7.セレッソ大阪
8.名古屋グランパス   
9.ガンバ大阪
10.ヴィッセル神戸
11.アビスパ福岡 
12.アルビレックス新潟
13.サガン鳥栖
14.コンサドーレ札幌
15.ゼルビア町田
16.東京ヴェルディ
17.ジュビロ磐田
18.京都パープルサンガ
19.柏レイソル
20. 湘南ベルマーレ

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