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人の価値観を揺さぶり、新たな魅力を引き出す。イケメン美容師"藤野 善友さん”

福岡で美容師や専門学校の講師としても活躍する”藤野 善友さん”にお話を伺いました。

■藤野 善友(ふじの よしとも)さんプロフィール
出身地:大阪府堺市         
活動地域:福岡市
経歴:1989年生まれ。
専門学校卒業後名古屋の大型サロンに就職、そこでヘアカラー講師を勤める、27歳の時に福岡に帰ってきて麻生専門学校の外部講師をしながら美容室で働く、仕事の傍パーソナルカラー、骨格学、アロマ、睡眠学を学ぶ。
4月より美容室で勤める傍ら個人としても、パーソナルカラー、骨格学、アロマ、睡眠を用いた講師活動を開始する。
現在の職業及び活動:美容師、美容専門学校講師、JMMA日本眠活眠育協会認定講師。       
座右の銘:『真善美』

「人の価値観を揺さぶるような仕事がしたい。」

Q:どのような夢やビジョンをお持ちですか?

藤野 善友さん(以下、藤野 敬称略)
人の価値観を揺さぶるような仕事がしたいと思っています。美容師として働いていますが、いちばん大切なことは、人としてどうありたいか。人を心から感動させられる自分になりたい。今まで人間的に成長したことが、結果的に美容の技術に繋がってきましたし、だからこそ美容に直接関係ないことも取り組んでいます。お客様に対しても、その時の流行も大事ですが、それ以上に新たな自分の魅力を発見し、外見だけじゃなく内面の輝きも引き出せるような仕事がしたいと思っています。

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※名古屋のサロンでのヘアショー

自分を成長させるためには今何をすべきなのか。

Q:それを具現化するために、どんな目標や計画を立ててますか?

藤野 以前は目標を3年計画や10年計画で立てていました。でも、それじゃなかなか力が入らなくて。だから、今は目の前の1ヶ月とか、1年の計画を紙に書いて、毎日これをすると決めてやり続けています。

記者 なぜ力が入らなかったんでしょうか?

藤野 今までは目標を立てることや、それを人に伝えることで満足してしまっていました。そうすると、目標を達成することだけが目的になってしまって、結果的に中身がないものになってしまってたんですね。
あくまでも"人としてどうありたいか”自分を成長させるためには今何をすべきなのか。そこを基準に考えるようになってから、自然とやりたい!と思うことが湧いてくるようになったし、目標に縛られることなく、今必要なことに集中して取り組めるようになりました。

記者 なるほど。それ以外に意識されていることはありますか?

藤井 1日10分でも続けることです。それができる人って案外少ない。毎日何でもいいので、続けることによって、確実に自分の力になっていくと思うんですね。

新たな自分を発見をしてもらう。

Q:その目標や計画に対して、現在どのような心がけで活動をしていますか?

藤野 仕事で心がけていることは、お客様とコミュニケーションする時の表現の使い方です。言葉やニュアンスの違いで、相手の気持ちってガラッと変わってしまいます。

美容師として日々お客様と向き合う中で、「このヘアスタイル似合わないな」と思っていたお客様が、カットを通して「こういう自分もいたんだ」と、新たな自分を発見をしてもらうことがあります。それがその人の人生をさらに豊かにしていくじゃないですか。だからこそ、その人の魅力を最大限引き出せるように、細やかなところに気を配りながら、その人がより自分らしくいられるような接客を心がけています。

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※専門学校で学生達へのデモンストレーション

好きなものっていうのは見つからないかもしれない。

Q:そもそも、その夢やビジョンを持ったキッカケは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?

藤野 小さい頃から野球をしていて、その時間がとにかく好きでした。それが高校までで野球をやめてから、自分が何をやりたいのかわからなくなってしまったんです。自分が好きでやっていたことを見失ってしまいました。
その後に陸上をやってみましたが、やっぱり野球の楽しさは超えられなくて。美容師になろうと思ったのも、友達の影響で、自分に合ってるかもしれないからと、気軽な気持ちでチャレンジしました。美容師の仕事も楽しいけど、それでも野球の時の感じていたワクワク感や、一所懸命に没頭できる感覚を超えれなかったんですね。

記者 葛藤してたんですね。

藤野 そうですね。そうしているうちに、「どうせ頑張ってもいつかは終わる。こんだけ努力しても、最終的には死んじゃうじゃないか。お金持ちになったとしても自分の夢を達成したとしても、いつか死ぬし、それなら何やっても、何の意味もないんじゃないか。」と思うようになってしまって。

記者 虚無のような状態ですね。

藤野 はい。でもみんなに見せる姿は頑張ってる風を装ってたわけですよ。ちゃんと美容の練習もするし。でも心の中では、「こんなんやっても何の意味もないなぁ。」と思ってるわけですよ。もしかしたら、もう一回野球みたいに好きになれるかもしれないと思って。8年間ぐらいはずっと悩んでいました。

記者 8年間も悩まれてたんですね。

藤野 はい。でもその答えはなかなか見つかりませんでした。それでどうすればいいんだろうと思ってたその時に、ある映画と出会いました。そしたら、その主人公も同じようなことを考えてたわけですよ。それで、その映画のあるシーンを観た時に、小さい時の感覚に戻ってたというか。

記者 どういうことに気づいたんですか?

藤野 小さい頃に野球をしてた時は、ごちゃごちゃ考えずにやってたなと。ある種、好きなものっていうのは見つからないかもしれないけど、それでもひとつのことに一所懸命、魂を込めてやることで自然と次のステップが勝手に出てくるんじゃないかと。それで今までの悩みが吹っ切れて、目の前のことを本気で取り組めるようになりましたね。

記者 その映画を通して小さい頃の感覚を取り戻し、自分を変えるキッカケになったんですね。

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※専門学生がカットした作品に対する指導中

死ぬまで成長し続けようと肚を決めた。

Q:そのキッカケの背景には、どんな原点があると思いますか?

藤野 先ほどの話と繋がるんですが、小さい頃から死とは何か?自分とは何か?人は死んだらどうなるのか?ずっと考えてた時期がありました。それで、願望としては生まれ変わりたいけど、死んだらそれで終わりというのが自分の中にはある。そこまでで自分の積み上げてきたものや考え方も終わってしまう。結局人間は死がないと頑張れない。それなら一度きりの人生だし、「死ぬまで成長し続けよう」と肚を決めたことが大きかったですね。

記者 なるほど。死が原動力に変わった瞬間ですね。

藤野 はい。自分とは何か?といった時に、細胞をイメージしました。3ヶ月経っても体の見た目は変わらない。でも細胞は全部入れ替わっている。自分とは何か?を考えた時に、ある意味どのような考え方にも変化できるんじゃないかと思いました。それで自分の中で、何か課題にぶつかっても、柔軟に対応できるようになりました。細胞が常に生きたい、成長したいと思っている。だからこそ、自分の頭も心も常に成長し続けたいと思うようになりました。

記者 ありがとうございました。藤野さんの生きる姿勢や葛藤、相手に対する深い思いやりがまっすぐに伝わってくるインタビューでした。

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【編集後記】
インタビューの記者を担当した相良、大野です。初めてお会いした時は柔らかい雰囲気と優しい声が印象的でしたが、実際にインタビューしてみると、ひしひしと情熱が伝わってきて、繊細な感性と豊かなイメージの世界にどんどん引き込まれていって、あっという間のインタビューでした。同世代として、今後の活躍がさらに楽しみです!

この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。


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