Rock is Beautiful

DJを始めた頃、もう20年も前の話だけど、
どこのクラブやライブハウスに行っても、10個以上年上の連中ばかりで、
そいつらに「YOSSY君、ロックだねぇ」とか言われて、
何それ?気持ちわりーって思った。

ビートルズを掛ければ「やっぱビートルズ知らないと始まらないよね」と言われ吐き気を催し、
RCを掛ければ「日本のロックはダサいけど、俺もRCだけは認めてるんだ」と言われ本気で吐き、
ブランキーを掛ければ「YOSSY君、分かってるねー」って言われて、マジで唾吐いた。

ただでさえ捻くれ者で、しかも尊敬に値しない人には、特に失礼極まりない態度しか出来ない生意気な年下の俺に、その場を和やかにしようと、ゴキゲンを伺うその姿に多少同情はするが、
ビートルズを知らなくたって、ぜんっぜん始まるし、
キヨシローはお前等なんかに認められたいなんて思ってねーし、
ベンジーだったら、お前等とっくにぶん殴られてるぜ。って思った。

とにかくそういう大人にいっつもイライラしてたんだけど、
こないだ、仲間のイベントに行って飛び入りDJ参加して、
ふとね、俺達はあの頃のおじさん達の年齢を遥かに超えちゃったけど、そうはなってないなって思えた。

DJなんて、本当に誰でも出来ちゃうじゃん。
今や8割方のことはコンピュータがやってくれんだし。
やったことない人は凄いとか言ってくれるんだけど、ホントに俺がやってる事なんて大したことじゃ無い。
大体今なんてyoutubeでちょっと探せば、1時間程度の気の利いたミックスが出てきて、それを流してる方が合理的なのかも知れない。

だけど、それをしないのは、その場の雰囲気とかリクエストだとか、
来てる人の年代とか、そういう場を読むのだけは、人間DJにしか出来ないっていうか。
残り2割の俺達のプライドがそこにあると思うんだよね。
まぁ昔と違って、アナログに対する拘りも無くなって来ちゃってるんだけど、
やっぱり、そういうの引っくるめて一つのロックンロールというアートになるんじゃ無いのかな。

あの夜の、ロックンロールは美しかったもの。
あーこれこれ、この感じ、忘れたくねーなぁって。
ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、泣きそうだったもの。

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