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防音相談と仕入れ価格の値上げ

今年は、ウッドショックだけでなく、原油価格および輸入資材(樹脂などを含む)の高騰により、製品の値上げがすでに起きています。市販品は今月の中旬から一斉値上げという報告が提携先の建築会社・建築士からありました。

業界大手の建材会社が今月の中旬にカタログを更新して全製品の定価や卸売価格を値上げするようです。これに連動するかのように、他のメーカーも仕入れ価格が変更になると問屋から知らせがありました。

昨年からの防音相談や契約現場の着工、作業内容の確定が大幅に遅れた影響で、今回の値上げにかぶってしまい、見積修正になっています。

防音材の値上げはどうなるか

昨日、ちょうどコーヒータイムのときにメールで知らせがあり、また電話による防音工事の問合せと相談予約のリクエストがあったのですが、上記のような事情に加えて、提携先の職人の手が足りずに工事を辞退するという緊急事態になっています。

では、市販だけでなく、私の防音材のような受注生産品はどうなるかということですが、5月以降に仕入れ価格の見直しが起こりそうです。それは、樹脂などの原材料の高騰と資材輸送費の値上りの影響が出てくるからです。

一応、価格保証は4月までなのですが、5月以降はメーカーごとの個別交渉で決まりますので、私の力が及ぶかどうかにかかっています。提携メーカーの大手専門会社(本社:静岡県、営業所:東京)は、前回の値上げでは、私の現場については契約が完了している件だけ、旧価格で対応してくれました。送料も値引きしていただくなど、最大限の配慮をいただきました。

取引先の建築士には「それは、防音職人が大手代理店並みの待遇になっていることを示している」と言われました。この建築士も私の取引先の社長なのですが、専門的な防音材を扱っていますので、業界の事情には詳しいです。

要するに「値上げ時期は事業者とメーカーの力関係で決まる」と彼は言います。今月の下旬には各社メーカーから情報が入ってくると思います。

防音相談はタダではない

現在、昨年の春以降に連絡が途絶えた防音相談の案件が再度連絡があり、急いで返信をしたのですが、また連絡が途絶えました。おそらく、昨年に比べて見積金額が上がっているので、それで躊躇しているのだと思います。

私としては、もうこれ以上、タダ働きしたくないので、次回の相談には費用をいただくようにします。それに応じてくれない相談者は、残念ですが全て辞退させていただき、再相談もお断りします。ボランティアではないので、民間事業者としては、もう限界です。

すでに契約をいただいた案件だけに集中して、残りの時間はすべて作業中の情報サイトの更新作業に投じます。

今までの契約者の様子を見ると、無料で提案書をご提示した時期から契約を交わすまでに要した時間は、概ね1か月程度です。見込みのある件は、依頼者の決断が早いという特徴があります。

他の投稿でも触れましたが、一生の買い物を無料相談に委ねることのほうがリスクが大きく、考え方に問題があると、私は思います。契約業務であれば、事業者として、専門家として責任が生じますので、提案書のレベルも高くなります。無料相談は、あくまで参考意見程度ですので、そのように考えていただきたいと思います。

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