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地中海と遺跡のコラボレーションが美しい、カエサリア遺跡

2023年7月のイスラエル旅行で最後に訪れた遺跡は、地中海に面したカエサリアでした。イエスキリストとほぼ同時代のヘロデ大王が、ローマ帝国を意識して作り上げた壮大な町で、皇帝(カエサル)に捧げられたため、カエサリアという名前になっています。
大きく分けて3つの部分に分かれていて、一番北側の海水浴場に美しい水道橋が残り、その南側が国立公園として有料エリア、そのうち北側が古代には神殿が、中世には十字軍の町があった場所、南側は競技場やヘリで大王の宮殿があった場所があります。
なかなかに広大な遺跡なので、結構くたびれます。

駐車場の目の前に現れるローマ水道。きれいな状態で砂浜に続いている
海の家のようなものがある海水浴場と遺跡という不思議な光景
地中海は海水浴日和
南側は宮殿などの遺跡の方角
暑くて湿度が高いので、海に入りたくなる
カルメル山から水を引いていた。上層の構造も残っている
手前の石は水道橋の一部かな?
国立公園の入り口。十字軍の町側と円形劇場側があり、こちらは劇場側
まず現れる劇場
今もコンサートなどに使われているみたい
無造作に置かれる棺
ヘロデ大王の宮殿跡
宮殿には海水を引き込んだプールがあった。手前はモザイクの床
海を挟んだ岬は十字軍の砦。ヘロデ大王の時代には人工的な岬を作り港にしていた
競技場跡。戦車レースや猛獣との格闘技などが行われた
十字軍の街は堅牢にできている
砦を利用して施設が造られているようだけど、今回はパス

カエサリアもゆっくり見て回れば半日はかかってしまう広さ。暑いのと波が強くてたまに波しぶきを浴びるので、色々ショートカットしながらの観光になりました。
海沿いなので、強い波によって遺跡も壊れてしまうようで、競技場などは海側が開けてしまっていました。おそらく観客席があったはずです。
カエサリアはキリスト教としても重要な場所で、ペテロがイエスの死後に初めてユダヤ人以外に宣教を行った場所ともされているそうです。
世界遺産にはなっていませんが、見ごたえのある遺跡でした。

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