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変わりたくて、タグ。

週末から急に冷え込むと言っていた金曜日の夕方の電車。

その人は入り口付近に立っていた。
トレンチコートのベルト。
ここからはっきり見えてしまった、
そこにクリーニングのタグが2つもついていることが…!

次の駅でこの電車は終点だ。
わたしたちは同じ駅で降りる。

あぁ、「クリーニングのタグついてますよ」と声をかけたものか、どうか…。
お節介だろうか?
どうしよう。迷惑そうな顔されたり、声かけたときに疎ましい目線を浴びたら。

自分から声をかけられるタイミング、手を挙げられる、そんな行動が取れるようになるんだと、この前手帳書いたばかりじゃないか!

そうこうしているうちにホームから改札階への階段を登りきってしまった。

あぁ!どうしよう!
この人もしかして乗換かな?わたしは改札にむかうけど…同じ方向だったら声をかけることにしよう。

…あ!改札に向かってる。
さっきの心の誓いを守らなくては!
子どもに「ちゃんと声だしなさい!」とかいってるくせにこんなことにも躊躇するなんて…

「あああ…あの!コートのベルトにクリーニングのタグが…」
「ええっ(恥)」(慌てて背中を振り返る)
「あ、えっと取りますね(焦るのでうまくタグが掴めない手元)」
「昨日急に寒くなって慌てて出したから…」
「そうですよね!急に寒いですよね!」
「ありがとうございます、なんていい人!」
(いい人?!恥ずかしっ でも声かけてよかった…)
「あの、はい、取れました!では…」

ちょっとでも自分のありたい姿に近づくんだ、と思ってる
子どものような葛藤を抱えたいい大人の、
寒さ深まる秋のワンシーンでした。


駄文をここまで読んでくださり、ありがとうございました。
ではまた、そのうち!





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