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サッカーに誤審はつきものだけど

神戸戦のラストシーン。レッズのFKから色々ありまして神戸、大迫選手の決勝ゴールにつながりました。
試合の直後から「オフサイドじゃないか!」と大騒ぎになって(騒いでる1人ですけど)いて、ジャッジリプレイでも「オフサイドだった」とコメントされたこともあり、すぐには収まりそうもないですね。

レッズサポーターから見た一連の問題点…というと浦和側に色々疑問点もあるわけです。そもそもGK上がる必要があったのか?というところからスタートして。でもまぁ何かルール違反をしてるわけじゃないし、事実としてあるのは「結果としては失敗だった」ということで、それ以上でもそれ以下でもありません。色々な意見があるとは思いますけど。

でまぁやっぱりその後の大迫選手のゴールなんですけど、まずキャッチからパントキック、トラップ、シュートの流れはめちゃくちゃ素晴らしかったんですよ。それこそ「うわー」と思うしかないほど綺麗にやられた。「上がるんだ!?」という気持ちのまま入れられてしまった感じ。一瞬でした。

しかし飛び出し…というかポジショニングだけは完璧ではなかった。ちょっとルールをおさらいします。

オフサイドは攻撃側の選手がパスを受けた際、守備者のうち、守備側のゴールから見て2人目の選手の、プレー可能な体の部位の最もゴール側にある部分にラインを引き、そこから少しでも出ていたら成立します。
一言で言うと「真横から見た時腕以外が少しでも出てたらダメよ」と。
ほとんどのシーンではこれが基本になりますが、例外が2つ。

自陣にいる守備側の選手が1人以下の場合
オフサイドラインはセンターライン(ハーフェーライン)の白(ラインの色)と緑(芝の色)の境界線になる。
守備側よりも攻撃側のパスの出し手がゴール寄りにいる場合
オフサイドラインはボール(ゴール側の端)になる。
守備側の選手がゴールラインより外にいる場合
その選手はゴールラインのギリギリにいる扱いになる。

とまぁ毎週サッカー見ている人には常識かとは思いますがシチュエーションによってはオフサイドラインが変わります。
共通しているのはオフサイドラインより「真横から見た時腕以外が出てたらダメよ」という部分ですね。

今回のケースは、レッズの陣内にいるレッズの選手は大畑1人。なのでオフサイドラインはセンターライン(の浦和側の白と緑の境界線)になります。
パスの瞬間ここを大迫選手が越えていたかどうか?がポイントですが、ここは間違いなく越えていました。なので正しい判定は「オフサイド」となります。なので誤審でした。はい、残念でした。

では終わらないんですよね。
単純に「決勝ゴールは誤審でした」では終わらなかった理由はなんでしょうか。

個人的に思うのは

あってはいけないことが重なってしまった

ということです。
浦和のミスは置いておきます。そこはまた別の話。

まず、このオフサイドがどのくらい「際どかったか」どうか。つまり判定の難易度ですね。
僕はまともなサッカー経験はほとんどなく、ましてや副審の経験なんて0なのでそれが前提にはなりますが、普段あんなに難しい判定をこなしているプロからすると「そこまで難易度は高くなさそう」というのが率直な感想です。

理由①オフサイドラインが固定だから
いつも上下運動を繰り返し、常に動いているオフサイドラインですが、今回のオフサイドラインは動いていません。しかも目視できるラインが引いてあります。どちらが分かりやすいか?でいえば比べるまでもないでしょう。

理由②FWがずっとラインを越えているから
上下運動を繰り返しているのはFWも同じ。日頃は常に動いている2種類のラインをチェックしているわけですからそりゃミスもあります。しかし今回大迫選手はキーパーがボールをキャッチしてからずっとラインを越えているように見えます。少なくとも上半身は。※僕にはそう見えるというだけです。

理由③パスの出所が明確だから
オフサイド判定のもう一つのポイントはパスのタイミングと出所ですが、トリッキーなワンタッチパスや、ごちゃごちゃしているなかで出されたパスはタイミングも掴みづらいでしょう。しかし今回は、キーパーのパントキックです。蹴る瞬間は丸わかりで、邪魔する選手もいませんでした。蹴るその一瞬でラインに目をやればいいのでは?と思ってしまいます。

と、これらの理由により、日頃サッカーを人並みに見ている僕としては「普段よりイージーじゃない?」と思ってしまいました。
でも素人です。気になったのでXで聞いてみました。

いっぱいお返事頂きました。
ざっくりとまとめると
距離が長いので難しいは難しい
しかし普段よりは簡単かも

という感じかなー。
「いや、絶対簡単」って人もいました。
で、気になったんです。
某番組の元プロ審判の方も言っていましたが「非常に難しい」という意見について。

仮にあれが非常に難易度高いのであれば、普段のDFからのロングフィードとかどうしてるんですかね?
「高難易度」の判定を1試合で何回もやってるんですか?そうなると審判のシステムそのものがおかしい…というかもうその判定は「テキトー」なのでは?

多分違いませんかね。
普段難しい仕事をしているのは見ていれば分かりますが、それよりは難易度低くないですか…?
つまり
事象だけ見れば難易度低いシーンを正しく判定できなかったのではないか?
というのが一つ目。



次がまぁ言うまでもなく色々言われてますが副審のポジショニングです。
なぜ先程の判定が正しく行われなかったのか?というと、「正しいポジションで正しいラインを見ていなかった」という推測がされています。

あの場面で副審の1番の仕事はオフサイドの確認です。これは断言できます。様々な仕事がある副審ですが、まずオフサイドかどうかを判断しないと次に移れないはずです。
「ゴールインの確認もあるから先に移動したのでは?」という意見も見ましたが、個人的には「馬鹿げている」と思いました。
目の前の仕事をほっぽって、来るかわからない次の仕事に備えますか?僕はそれはしないと思う。

副審はセンターラインではなく大畑の動きに合わせて移動し、大迫選手の動きに注視していないように見えました。これはオフサイドラインを勘違いしちいた凡ミスの可能性が高いです。「レアケースだからしょうがない」という声もありますが、あのドキドキの状態でもそのルールが頭にあったサポーターは多いです。副審が実はどちらかのチームの大ファンで、内心パニック状態だったのであれば少し理解しますが。違うのであればやってはいけないミスでした。


最後はVARです。
介入はありませんでした。というかチェックができたのかどうかすら分かっていません。
事実としてあるのは「明確にオフサイドだが介入しなかった」ということ。
浦和、神戸、ある程度ルールに詳しい全サポーターが思ったでしょう。「あ、介入ないならオンサイドだったんだ」と。
違いました。一般サポーターがオフサイドを確認できたのはアッパースタンド中段からスマホで取られた映像です。最新機器のVARが、遠いスタンドの一般人のスマホに負けたんです。これは衝撃。「なぜ?」以外の言葉がありません。

と改めてまとめると

イージーな判定を正しくできず
副審のルール間違い
全く機能しなかったVAR


という、それぞれ(まぁ副審のはリンクしてますが)に対して「なぜ?」と言わざるおえないものが重なってしまった。それがこの騒ぎを続かせている…というかまぁ僕個人がいつまでも引きずっている要因かなと思います。


最後に試合途中からの再試合について。
個人的には「ない」とは思っています。ただ、適用ミスとの境目のグレーゾーンに片脚つっこんでいる気がしなくもないので、そこの表記はむしろ明確にして欲しい。【ハーフウェーラインを除く】みたいにね。おそまつ。



あとがき

浦和がギャンブルに出て失敗して、それにつけ込んだ神戸が逆に仕留める。「うわー」としか思わなかったんですけど、まぁそれも正しいサッカーの流れかなと。直接対決負けたらむしろ悔い無いわ…と思ったんですよ。あの映像見るまで。
じゃあ気にしなきゃいいじゃん?とか言われそうですけどそれは違う。気にします。オフサイドだもん。でもほんとになんか「ただの誤審」じゃないそんなラストシーンでした。

あー来年こそ途中で断念したVARの介入記録最後までつけたいなー。

そうだ。ホントはルヴァン決勝②サポート編書いてたんですけど、インフルで4日ほどダウンしている間にこんな感じになり、周りの雰囲気がというか僕自身がもうそこに熱量をさけない気がするのでこのままお蔵入りになりそう…。

あと一部コアな人気を頂いていたサカつく日記ですが、ゲーム機のトラブルにより現在できていません。いつかやります!ごめんなさい。


ではでは、リーグはあと2試合。とにかくいいイメージと良い順位で終わらせたい。そして優勝が気になるところ。

ありがとうございました!!

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