全部、太田さんのせい

先日、M-1グランプリ2022の決勝戦があり、なんとウエストランドが18代目チャンピオンになりました。

結果どうこうより、井口さんがずっと言ってきた"決勝にいけるネタ"があの
舞台で見られるというだけで楽しみにしていました。

「トップバッターもあるかな?」、「それならそれでいいけど」なんて思ってましたが、"無職が多い"ラジオ仲間のカベポスターでトップにちょうど合ったネタでしたね。
2組目は真空ジェシカで、去年と同じく大喜利力が強くて知的なネタでしたね。
そこから3組目が敗者復活枠になり、オズワルドが復活してきました。
ウルフルズの「暴れだす V」に乗せたPVで井口さんと伊藤さんの熱いやり取り通りになって嬉しかったです。結果は残念でしたけど、まだまだ来年以降も「どうせ来るんだろ?」という感じで期待しています。

その後のロングコートダディ、さや香、男性ブランコはかなりおもしろくて、「ここには食い込めないんじゃないかな」と思いました。
そこからのダイヤモンド、ヨネダ2000、キュウは異世界に飛ばされた感じがしました。キュウが9組目で9位ですし。
そして、満を持して10組目にウエストランドが登場!…前回と同じ!
キャッチコピーは「小市民怒涛の叫び」…前回と同じ!
多分、河本さんの緊張もピークなので、結果も前回と同じ!…と思いきや、井口さんがキレッキレでいろんな界隈に噛みついていて会場も大ウケ、抜かれる審査員のリアクションもいい感じだったので、
「これはひょっとしたら、あるかもしれない」と思いました。
結果、男性ブランコを抜いて3位に食い込みました。

そこから、最終決戦のトップバッターで同じ感じのネタでいくってわかった段階からもうウェルカムな雰囲気で、しまいにはR-1、そして、M-1自体にも噛みついていていてとても痛快でした。
この時点でウエストランドのネタがM-1の決勝で2本見られたことだけでも十分満足でした。
その後のロングコートダディ、さや香も本当におもしろかったですし、技術や構成もすごかったので、ウエストランドは入らないか、入っても割れると思っていました。

でも、赤い文字のウエストランドは6票、あの審査員の方々から6票入れてもらって優勝。
いや、もう、あの瞬間から「暴れだす V」のサビじゃないですけど、「ああ 胸が」ってなりました。今もふと「ウエストランドがM-1王者」って思うとそうなります。
それにしても優勝したらこうなるとはわかってましたが、河本さんの涙は綺麗すぎましたね。


審査員の大吉さんが登場した時に「太田さんのせいですよ!」と言ったこと、PV通り敗者復活でオズワルドが上がってきたこと、天心さんが引いた笑神籤で後半に変化球のコンビが続き、残り2組がタイタン、ウエストランドが2年前と同じ10番目になったこと、松本さんの点数が低かったぴろさんが「太田さんの事務所だからですか?」と言ったこと、3位だったので最終決戦ですぐネタができて8分ネタになったこと、コンプライアンスに厳しいご時世なこと、全てがウエストランドの流れだった気がします。

決勝後、芸人さんのいろんなラジオやYouTubeを見聞きしましたけど、やっぱり、爆笑問題カーボーイが格別でした。開口一番、太田さんの「俺はさや香が優勝だと思ったけどな」から始まり、決勝当日、収録現場でザ・芸能界の人たちから祝福されたことを嬉しそうに語る太田さん、ウエストランドのネタを「みんなを巻き込んで審査員を漫才にさせた」と評価、番組後半に報告に来るウエストランド、隅っこジングル・いぐちんランドジングル・これまでの出演回をまとめたジングルの3本立て、ザ・クロマニヨンズの「ナンバーワン野郎!」、熱のない田中さん、この上ない幸せな放送でした。

思えば9位に終わった2年前も、ウエストランドが出演していて、太田さんが優勝したマヂカルラブリーの野田さんはせり上がりで土下座をして登場するくらい覚悟を持って臨んでいたのに対し、ウエストランドは廊下をぎこちなくあるいてる段階でもうダメだと思ったと言っていたのを思い出しました。
そういう意味では2年前と同じ10番目でも、緊張してなかったですし、河本さんがネタを飛ばしても堂々としてましたし、ネタ以外のところも2人ともいつも通りを出せていたと思います。何より、あのネタをやるんだという井口さんの覚悟、これが素晴らしかったと思います。

総じて、今回のM-1はやっぱり、全部、太田さんのせいですね。

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