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バテンカイトス備忘録 その②

昼間が暖かい。冬が終わる。間も無くCDが発売する。

俺の「顔ジャケ」が各地のタワーレコード等に陳列される日が来るということだ。自分の顔がガッツリ出てるジャケットは初めてなのでドキドキする。正直まだ恥ずかしい…いや、さすがにもう慣れた。

「顔ジャケにしない?」と言ってくれたのはアートワークを手がけてくれたN.I.L 1979ことカネココウタ。

カネコさんとはもう随分長い付き合いになる。出会ったのはジョゼが「weekend」というdiskunion自主制作盤を作った頃だから、10年くらい前。当時どこにも所属していなかったジョゼは、縁があってカフカの所属レーベル(K's factory)に入ることになった。そこから時間を共にすることが増えて、個人的にも良く飲むようになって…思い出話はここまでにしよう。

人間関係は年齢を重ねたり環境が変わる度にどんどん変わっていくものだけど、俺とカネコさんの関係は現時点でマジで何も変わっていない。すごいことだと思う。別に何もなくても1ヶ月に一回は必ず会っている気がする。毎回しょうもない話やロマンの話をしている。こうしてバンドがお互い終わった今でも、くだらない長電話をし合う仲だ。

1年半前に「ざわめき for Tonight」という曲を打ち込みで作った時、まだMVを撮ったことがないカネコさんに頼んだ。カネコさんはそれが初めての撮影とディレクションだったのに、やっぱりめちゃくちゃ良かった。もともとデザインのバランス感覚も含めてセンスのある人だったから絶対映像作っても向いてるわこの人、とは思っていた。


「ざわめき for Tonight」MV
https://youtu.be/eoDdernBiGU


ジャケットもアーバンかつニューレトロなオシャレに作ってくれた。この時点でこれから一緒にやっていきたいなと確信した。

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「batn qaytus」のレコーディングが順調に進む中、カネコさんにアートワークの話をした。飲みながら電話したり、渋谷のいつもの居酒屋で飲みながらだったり、カネコさん家で飲みながらああだこうだ話を進めた。
色々方向性を話し合う内に、

「顔ジャケにしよう」

と言ってきた。

最初「えええ…」って思った。だって恥ずかしいもん。
でもまあ今33だし、まだ顔が若いうちにやっといたほうがいいかなーって思ったし「絶対いいの作るから」と言ってくれたからな。俺のイメージを投影しすぎると今までと何ら変わらないものができてしまう。ここまで信頼できる人も周りで滅多にいないので、ここは全てを委ねた。

レコーディングが終わり、カネコさんちでアートワークとアー写撮影を行った。改めて言うけど目から垂れてる黒いドロドロはCGではなく本当にタラしてやった。

何枚か撮ったのを二人で見返して、この時点で「けっこう良いぞ…」となった。
自分の顔なのにね。すごく不思議だった。
「やっぱり名盤は顔ジャケっしょ!」と二人で言いながら飲みに行った。


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しばらくしてアートワーク完成、発表。
ファンからも、友達や同業者からも、レコード会社の人からも、すごく評判が良かった。それを聞いて「自分の顔で恥ずかしい」とかいう気持ちはさほどなくなっていった。歴代で一番誇れるジャケになった。カネコさんに頼んで本当に良かった。

そして今回「なあなあ」という楽曲でまたMVのディレクションをしてくれた。MVはすでに公開している。視聴数が順調に伸びていて嬉しい限り。見てない人は是非、見た人は何度も見てくださいね。(なあなあのMVについてはまた)

https://youtu.be/_4G6wcAMlKU


1年前とは比べ物にならないくらい技術も機材もパワーアップしてた。やっぱりかっこいいわこの人。

間も無くリリースする。
久しぶりにワンマンライブを開催する。

特にワンマンは人がちゃんと来てくれるかすごく不安なので協力してほしい。
(ここまで言っているということはそういうことなのです)

2022/03/09 release
GIOVANNI Debut full album
「batn qaytus」(バテン・カイトス)
ESRD-0006 ¥2,750 (tax-in)
https://tower.jp/item/5333941/batn-qaytus

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3/18(金)下北沢ERA
batn qaytusリリースワンマン
「続・ユートピアの生活」
https://eplus.jp/sf/detail/3566460001-P0030001


マジでよろしくお願いします。
次回は発売後になるかな。

つづく。



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