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生田絵梨花 女優として飛躍した1年 Dr.コトー診療所 インタビュー


1.映画『Dr.コトー診療所』で生田絵梨花が演じる西野那美とは?

シネマトゥデイ 2022/12/17(土)

16日より公開中の映画『Dr.コトー診療所』で、生田絵梨花が演じる新キャラクター・西野那美に注目したい。
【画像】『Dr.コトー診療所』キャストの現在と19年前を比べてみた!  

本作は、東京からへき地の離島・志木那島に赴任してきた外科医“Dr.コトー”こと五島健助(吉岡秀隆)と島の人々との関わり合いを通して、命の尊さを描いた2000年代の人気ドラマシリーズの映画化。生田ふんする那美は、コトーと共に診療所を長年支えてきた看護師の彩佳(柴咲コウ)に憧れ、数年前から診療所の看護師を務める。志木那島の生まれで、島民たちとも顔なじみだ。
 生田は「那美は明るくて、テキパキといつも動いているという子です。看護師として1人でも多くの命を助けたい、コトー先生と彩佳さんの2人を少しでも支えたいという想いをかかえながら、看護師としての責任感や那美の想いが自然と伝わるよう意識して演じました」という。
 そんな生田について、ドラマシリーズから手掛ける中江功監督は「生田さんとはアイドル時代にお仕事したことはあるのですが、すっかり役者になってました(笑)。生田さん演じる那美は、彩佳二世のような位置づけなのですが、生田さんは声が良くて、セリフがよく通るうえ、那美の気の強そうな感じも、ずっと島で生きてきた雰囲気も出せていて非常に良かったです」と語る。
 さらに「ご本人は真面目過ぎるほど真面目で、医療シーンなんかも一生懸命練習して、すべて完璧にやろうとする。だけど、天然なところもあるのが微笑ましくて可愛かったですね。そこはまだスタッフ・キャストのアイドルでした(笑)」と証言した。(編集部・中山雄一朗)



2.『Dr.コトー診療所』柴咲コウ×生田絵梨花×中江功監督 鼎談


■『Dr.コトー診療所』柴咲コウ×生田絵梨花×中江功監督 鼎談【前編】

ORICON NEWS 2022-12-17(更新:2022-12-18)

劇場公開を記念して、ドラマシリーズからのレギュラーキャストである看護師・彩佳役の柴咲コウ、コトーと彩佳とともに志木那島診療所で働く看護師・西野那美役で初参加する生田絵梨花、ドラマシリーズでも演出を務めた中江功監督が、『Dr.コトー診療所』の魅力を熱く語り合った。

キャストもみんな『Dr.コトー』のファンだった
――16年ぶりの復活が発表されてから、レギュラーキャストの出演や新キャストの情報解禁など、ファンの期待は高まるばかり。皆さんは今回の復活をどのように感じていますか?

柴咲私も『Dr.コトー診療所』のファンなので、うれしかったですね。撮影がどんなに大変で、それがトラウマ級であったとしても(笑)、出来上がった作品は素晴らしかったです。医療ものというよりはヒューマンドラマだと思いますし、後世に残していくべきドラマだと当時から思っていました。
20代前半だった私に、普遍的な人間愛を突きつけてくれた作品です。
第2シリーズが終わった後も、またあるかもね、あるかもね、という噂が耳に入ってきては、消えていき…、気づいたら16年経っていました。
いよいよ、ついに中江さんから連絡をいただいた時、できれば映画がいいなと思っていたので、映画でよかったです。

中江監督映画がいいと思っていたの?

柴咲はい。スマートフォンなどで気軽にドラマや映画を楽しめる時代だからこそ、ながら見ではなく、映画館で集中して観ていただき、しっかりこの作品のメッセージ性を受け取ってほしいな、と思いました。

中江監督第2シーズンの後、吉岡さんとも会うたびに雑談も交えながら、続編をやるなら何をやるか、ドラマでやるのか、映画でやるのかなど話していたんですが、なかなか「さぁやろう!」とはならなくて。
『Dr.コトー診療所』はドラマで描くものだと言った人がいました。
いろんな島民、患者とコトー先生のエピソードを紡いでこそ『Dr.コトー診療所』だって。
でも連ドラをやるにはいろいろハードルが高そうだなぁって。

そうこうしているうちにコロナ禍に入って、人の生死について考える時間も増えました。「やりたいことはやれるときにやらないと」と思いましたし、吉岡さんにも「もう一度同じメンバーで『Dr.コトー』をやりたい」という話をしたら、「監督がやるなら…」とOKしてくれて。それからコウちゃんをはじめ、連ドラのレギュラーキャストに会いに行ったんだけど、みんな他人ごとみたいに、「『Dr.コトー』の新作? やった方がいいよ」「観たい、観たい」と言う(笑)。いやいや、あなたたち、出る方なんだけどって。キャストもみんなファンなんですよね。

柴咲コウの武勇伝 漁船に乗って与那国島に駆け付ける

――生田さんはまさに子どもの頃ドラマをご覧になられて、ファンだったそうですね。

生田はい、観ていました。リアルタイムで観ていたわけではないのですが、小学生の頃、夕方の再放送を観ていました。今回、看護師役で出演のお話をいただき、シリーズで看護師をやられているのは柴咲さんと蒼井優さん(第2期・仲依ミナ役)なので、「私でいいんですか...?」「そこに私が続けますか!?」って(笑)。とても愛されている作品ですし、その16年ぶりの新作ということで、新たに加わること自体にすごくプレッシャーと緊張がありました。

柴咲大丈夫だったよ。私より品行方正だし。

中江監督本当にそう思う(笑)。

生田そんなこと言っちゃダメです! 柴咲さんの好きなエピソードが一つあって、撮影地の与那国島まで漁船に乗って一人で来たという…

中江監督取り残し事件?

柴咲あれねぇ。与那国空港への直行便は、那覇空港と石垣空港からしかないんですが、羽田から那覇へ向かう飛行機に乗り遅れてしまったんですよね。ゲート前で搭乗を待っている間に寝ちゃって。薫さん(彩佳の父・星野正一役の小林薫)たちは寝てる私を見て、「昨日、遅かったのかな。疲れてるんだろうな」と思って、あえて声をかけなかったというんですけど…

中江監督まさかそのまま、飛行機に乗り損ねるとはね(笑)。

柴咲ハッと、目が覚めた時にはもう間に合わず。石垣空港までは飛行機で行くことはできたのですが、その先の与那国行きがなくて。それで漁船に乗せてもらったんです。

生田5時間ぐらいですか?

柴咲そう。ゆらゆら船に揺られながら。到着するなり、「も~、なんで起こしてくれなかったの」って(笑)。

中江監督これはもう、本当に謝るしかないんだけど、那覇に着いてから、あれ? コウちゃんがいないって大騒ぎになって。「薫さん、一緒にいましたよね?」「いや、なんか疲れてるみたいだったから…」「飛行機に乗る時は起こしてあげてよ!」みたいな(笑)。でも、その後、一人で船に乗って来たというのがすごかったです。

生田その空気感が『Dr.コトー』らしいですよね。

生田絵梨花、『Dr.コトー』は今後の自分の糧になりそう

――今回の撮影で柴咲さんの武勇伝みたいなものは?

柴咲今回はないです。ちゃんと飛行機にも乗ったし、大人しくしていました。

生田ハプニングはなかったですよね。柴咲さんにはすごく優しくしていただきました。とくに撮影初日のスタンバイ中に柴咲さんと車の中で2人きりで待機していた時に、気さくにお話ししてくださって、すごく安心できました。現場で蝶を追いかけている姿もお見かけして、すごくかわいらしい、魅力的な方だなぁと思いました。

柴咲そっか、安心を与えなきゃいけないんだな。泉谷さん(安藤重雄役の泉谷しげる)や筧さん(和田一範役の筧利夫)など、自分が20代の頃からご一緒している方たちは、私のキャラクターをわかってくださっているけど、年下で初めて共演する方には気を遣わせてしまう。

中江監督ある程度の年齢、キャリアを積むと、そうよ。何かあったらフォローしようと思っていたけど、全然大丈夫だった(笑)。

――生田さんは初めての与那国島での撮影、いかがでしたか?

生田あんなに青い海を見たことがなかったですし、夜は満点の星空で、流れ星もたくさん見ることができました。マネージャーさんと星空を見ながら、これからどんな風に頑張っていきたいのか、いろいろお話しすることもできて、『Dr.コトー』の撮影に参加した経験と与那国島での思い出は今後の自分の糧になりそうな気がしています。

――これからどんな風に頑張っていきたいと思ったのですか?

生田自分のペースというものを知っていきたいなって思いました。先輩方はそれがわかっているから、集中する時とリラックスする時の切り替えが上手で、だからどんな状況でも臨機応変に対応できるのかなって。私はまだそれがわかっていないから、あわあわしちゃったり、真面目になりすぎちゃったりするのかなって思いました。

柴咲私の場合は若い頃から、「疲れた」とか、「(待ち時間が)長い」とか、「何か違う」とか、思ったことは口に出して言ってたかなぁ。あえて、言うようにしていたのかもしれないですね。そうした方が自分も仕事がやりやすかったですし、思ったことを言わずに溜め込んでしまう方が、後々面倒なことになるんじゃないかと思っています。

中江監督初めて会った時からその正直さが良かったよね。それは今も変わってなくて、うれしかったですね。生田さんもコウちゃんみたいになってほしいです(笑)。

柴咲いやいやいやいや、ならないで!

中江監督『Dr.コトー』の撮影をきっかけに、自分のペースを見つけたいと思ってくれたのは良かった。人それぞれの方法で、まず自分のことを大切にしながら活躍してほしいですね。


■『Dr.コトー診療所』柴咲コウ×生田絵梨花×中江功監督 鼎談【後編】

2022年12月18日 09時15分 (12月18日 11時05分更新)

■“ひたすら待つ”ことへの耐性ができた
――与那国島では、かなり暑い中、天候にも左右されながらも、緻密な画作りのために試行錯誤されたんだろうな、と思います。連ドラ時は「トラウマ級」だったという撮影、今回はいかがでしたか?
【柴咲】『Dr.コトー診療所』の撮影は大変だけど、出演できてよかったと思うことの一つは、“ひたすら待つ”ことへの耐性ができたということですかね。
【中江監督】まあ、そうだね。
【柴咲】天候が回復するのを待つといったこともありますが、リハーサル室では「OK」と思っていても、セットに入ってみるとちょっと距離感が変だなとか、やってみたら不自然に見えるなとか、そういった違和感を一つひとつ潰していくのを“待つ”というのも『Dr.コトー』の現場ではあります。役者たちもみんな、「まぁ、いいか」と放置できない人たちばかりだから。なんで放置できないかというと、やっぱり作品に対して深い愛情があるからで、もっと掘り下げてもっと良くしたい、と思って撮影に参加しているからなんですよね。あの毒舌な泉谷さん(安藤重雄役の泉谷しげる)も、「いやだよ、早く終わらせてよ」と言いながらも絶対、妥協されない。
【中江監督】キャストもスタッフも職人気質な現場というのは最近、減ってきているかもしれないよね。「こんなせりふ言えないよ」とか、「ちょっとここはどうなの?」って、意見だけ言う人もいるけど、『Dr.コトー』の現場は、「ここはもっと近寄った方が自然かな?」「ここでこうやったらどう?」みたいな会話がすごく行われていて、それで時間がかかってしまうんだけど(笑)。特にお芝居には絶対の正解がない。なんでもありなんですよね。こういうも芝居もあるかも、と誰かが思いついたら、ちょっとやってみて、って思っちゃう。みんなちゃんと自分の役をつかんでいるから、どんなトライをしても最終的に成立するんですよね。
――生田さんは初めての中江組、どうでしたか?
【生田】柴咲さんや監督のおっしゃる通りで、ドライ(カメラなしのおおまかなリハーサル)をやってみて、腑に落ちないところがあると、みんなでディスカッションが始まって。「せりふの順番を変えてみようか」とか、「動きをちょっと変えてみようか」というのを試して、みんなが「しっくりきた」となってからカメラテストに入る。私はついていくのに必死でしたけれど、一方で、現場で、みんなで作り上げていく感じに、いままでにないワクワクを感じていました。
【柴咲】『Dr.コトー』の現場は不思議なんです。撮影している時は、本当に大変なんだけど、結果、参加させてもらえたことを誇りに思える。自信を持って世に出せる作品に仕上がっているので文句は言えないな、ってなるんですよね。
■今だからこそ響く、「生きる」ことを描いた作品
――2022年、このタイミングで『Dr.コトー診療所』の新作を映画館で観てもらえることについてはどう思いますか?
【中江監督】作品としては、2006年の第2シリーズで、コトー先生が「待ってるよ」と見送って、「僕、頑張るよ」と言った子、時任三郎さん演じる漁師の息子・原剛洋(富岡涼)が、ちょうど医師になっていてもおかしくないタイミングになってよかったのかな、と思いました。
コロナ禍以降、会えなくなってしまった人が何人もいて、多くの人が生と死を考えた瞬間があったと思うんですよね。人は生きている限り、「生きる」ことを全うしなければならない。映画になるまでの16年間も、島の人たちは生きてきたし、これからも生きていってほしい、というのが今回やりたかったことです。島の現在の美しい姿をスクリーンに映し出すというのももう一つのテーマになっていると思います。
【柴咲】今回の予告編を初めて観た時に、海の色もコトー先生や島の人たちの空気感も音楽も、「変わってないなぁ」と思えてうれしかったですし、それ通り越して、なんか泣けてくる感じだったんです。
 一方で、綺麗きれいごとばかりは言っていられない現実もあるんですよ。自然の厳しさと優しさもそうですが、人間の営みにも相反する部分があって、いいことばかりではない、しんどい、ちょっとつらいみたいなことも持ち合わせながらみんな生きているし、これからも生きていく。
 『Dr.コトー』の相変わらずだなぁと思えるところには、世の中が様変わりしても人として忘れてはいけないことがあるんだよ、というメッセージがあるような気がしています。人と人とのつながりが、どれほど大切なのかも改めて感じさせてくれる。今だからこそ響く作品になっていると思います。
【生田】本当にいろんな事件が起こっていくのですが、誰一人として生きること、命を守ることをあきらめないんですね。コトー先生を中心にみんなで手と手を取り合って踏ん張っていく。こんなご時世なので、何かをあきらめちゃったり、何のために頑張っているのかわからなくなったりもするけど、コトー先生と先生を取り巻く人たちのそれぞれの思いや生き様が、観てくださる人の心に少しでも響くと良いなと思っています。



3.生田絵梨花、思い出のロケ地でのオフショット公開「与那国島の海と空 青すぎた!」

スポーツ報知 2022/12/18(日)


映画「Dr.コトー診療所」に出演している元乃木坂46の女優・生田絵梨花が18日までに自身のインスタグラムを更新。与那国島でのオフショットを公開した。 【写真】海の輝きに負けない笑みを見せる生田絵梨花  生田は「与那国島の海と空 青すぎた!」と記し、半袖のロングシャツにハーフパンツ姿で飛び跳ねる元気いっぱいの写真をアップした。 映画「Dr.コトー診療所」は沖縄・与那国島で撮影が行われ、16日に公開された。
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Dr.コトー診療所 興行収入 公開3日間では動員35万4000人、興収4億7800万円となっている。

ある際との予想では、20億円位だと言っています。


これもご参考に


終わり


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