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【生田絵梨花】「THE CHANGE」インタビュー。オールラウンダーとして活躍しているが、自然体で優雅。実態は自分で自分が解っていない。『完璧主義者』だからこそ苦しむ。多面的こそが生田絵梨花の魅力。

1.【筆者のコメント】
音楽番組「seiko SOUND inn S」(2022/2/19)にて3曲披露したが、その中の1曲『エルトン・ジョンの名曲「Your Song」』を弾き語りした。

「生田さんには難しいアレンジにしないと失礼だと思ったと」河野圭さんが言っている。

弾き語りでも難易度が高いレベルの編曲だけれど、生田絵梨花は「素敵なアレンジにだったので、これは弾きたいと思って一生懸命練習しました。」とコメント。

それに対して河野圭さんが、
「凄い、完璧主義者っぽい感じが凄く伝わってきます。」
と言っていた。


生田絵梨花本人は、2時間早く来てこの楽曲のピアノの練習していた事に対して、
「練習しないと不安なタイプでもありますし、卒業後一発目に臨む音楽番組なので、本番が一番楽しめる様に頑張りたいです」
だそうです。

我々が考えるはるか上をいっているらしい!


■『Seiko presents Sound Inn ”S”』に生田絵梨花が出演 魅せられた

2022年2月26日



2.生田絵梨花「意外と自分自身は、自分がどういう人間なのか分かっていない」女優に歌手…マルチすぎる活動の源

女優・生田絵梨花の「THE CHANGE」インタビュー#1   
双葉社 THE CHANGE  2024.4.16


 生田絵梨花さんはグループ活動をしながら数多くのミュージカル作品に出演。近年は俳優の活動に加え、音楽番組の司会もおこなう。24年の4月にはソロデビューを果たすなど、活躍の場はさらに広がっている。多岐にわたる活動の陰にある「CHANGE」を聞いてみた。【第1回/全3回】


仕事それぞれがいい相互作用を生む

 トップ画像の撮影時、カメラマンの前で優雅なポーズを次々に決めていく生田絵梨花さん(27)に、スタッフから「お姫様みたい」という声が出た。
生田さんはその言葉に一瞬、とまどったような表情を浮かべたが、すぐにまた笑顔をカメラに向けた。一瞬、浮かべたとまどいの表情。話を聞くうちに、その意味がわかっていった。

 俳優、音楽活動、司会などさまざまな活動を同時進行で続けている生田さん。最新作4月期のドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系)に出演するが、それぞれの仕事の現場にのぞむとき、どうやって気持ちを切り替えているのだろう?

生田「自分の感覚としては、仕事それぞれを分けているということはないんです。すべての活動は、表現するという点で共通しているということもありますし。まわりの人や、その環境に変えてもらっているというほうが大きいですね。その現場に行けば関わる人たちも違いますし、話すことも違うので、自然に切り替わっている感じなんです」

仕事を分けて考えない。そのことに期待しているところもあるという。

生田「たとえば、これ苦手だなとか、嫌だなとか思っていたことが、別の仕事で吸収したものがあるおかげで、それぞれがいい相互作用を起こしながら、ちょっとずつ進んでいければいいなという感覚が、自分の中にあります」

自分がどういう人間かわかっていない

 仕事を分けて考えないという生田さんは、『PICU 小児集中治療室』(フジテレビ系)では、明るくも芯の強い女性を演じ、『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ系)では、主人公の忘れられない元カノを演じた。
役柄の切り替えには苦労するのだろうか。

生田「その役のものの見方とか、人間としての軸をつかむのは、毎回、すごく苦労しています。現場でキャストの方やスタッフさんとコミュニケーションを取りながら、実際やってみて徐々に発見していく感じなんですけど、基本的にはどんな面も、自分の中にあるものだと思っています。

自分自身もどんな人間ですかって聞かれると、それは関わる人によっても違うと思うし、状況でも変わっちゃったりします。その人のどの側面にフォーカスしてそれを広げていくか、みたいなことを、それぞれ役ごとに模索していくって感じですね」

人は多面的であり、そのときによって、さまざまなあり方を見せる。先ほどの、仕事の現場が変わると自然に気持ちが切り替わるという言葉と、つながるものがありそうだ。

生田「そうかもしれないですね。よく人から、こういう人だよねって言われることはあるんですけど、意外と自分自身は、自分がどういう人間なのか分かっていないんですよ」

 【筆者のコメント】
秋元真夏に言わせると、10人の人格が有るらしい。

生田絵梨花:
「基本的にはどんな面も、自分の中にあるものだと思っています。」

 

ひとつひとつの仕事と向き合うこと

「自分がどういう人間なのか分かっていない」。撮影時に「お姫様みたい」という言葉をかけられて、一瞬とまどったのも、これで腑に落ちる。

生田「お姫様と言われるのもうれしいですし、それこそ明るくておしゃべりって思われることもあれば、本当にカチッとしていて真面目に思われることもありますし。暗いって言われることも。そのへんは、ちょっと自分でもわからないんですよね」

 自分自身がわからない。さまざまな場で自分を表現をしていくうえで、やりにくいことはないのだろうか。

生田「そうですね。でも、わからないからこそ表現することと通じて、逆に人の気持ちを少しでも知りたいとか、相手に関わることで自分も変わっていきたいと思っているので、色々な場所を経験させてもらっている今がとても楽しいです。

 ひとつひとつにどう向き合っていくかが、自分自身に繋がっていくんじゃないかって思うんですよね」

 多岐にわたるさまざまな生田さんの仕事。それらひとつひとつ真剣に向き合ってきたからこそ、人は生田さんにさまざまなイメージを持つのだろう。変幻自在の表情を見せるその陰には、真剣に表現と向き合う、「生田絵梨花」という変わらぬ芯があるのだ。

(ヘアメイク:近藤あかね、スタイリスト:椎名倉平)




3.生田絵梨花「本当は器用じゃない」女優、音楽、MCで活躍も「めちゃめちゃ練習に時間がかかります」

女優・生田絵梨花の「THE CHANGE」インタビュー#2
双葉社 THE CHANGE  202/4/29


 生田絵梨花さんはグループ活動をしながら数多くのミュージカル作品に出演。近年は俳優の活動に加え、音楽番組の司会もおこなう。24年の4月にはソロデビューを果たすなど、活躍の場はさらに広がっている。多岐にわたる活動の陰にある「CHANGE」を聞いてみた。【第2回/全3回】

めちゃめちゃ練習しています

 ミュージカル女優・歌手としても活動し、ドラマでは非凡な演技を見せたと思えば、歌番組では司会を務めてと、幅広く活躍をしている生田絵梨花さん(27)。しかも、どれを見ても無理をしている様子はみじんもなく、きわめて自然体。その姿からは優雅さすら感じる。

生田「自然体でいられたら、それが一番、いいことだとは思います。でも本当は器用じゃないので、自分でコントロールできていないんですよ。コントロールできるようになれば、もうちょっとスイスイ進めるんだろうなとは思うんですけど、それができないんですよね」

 これだけいろいろできるということは、十分に器用だと思いますが。

生田「全然、器用じゃないですよ。たとえば音楽で弾き語りするにしても、めちゃめちゃ練習に時間がかかりますし、できるようになるまで要領がすごく悪かったり。
 自分的にうまくいかなかったなってときも、めちゃめちゃ引きずったりとか。

はいはいって、楽観的になって切り替えることができないから、ズーンって落ちたまんまいっちゃうこととか、すごくあるんですよ」

【筆者のコメント】
完璧主義者だから、自分に満足できない。
それって苦しいよね。

多分、視聴者の中で数人しか分からない拘りだと思います。
他の演者と比較した発言を1回も聴いたことが無い。
今の自分と理想の自分と比較している。
心理学的には、『自己承認欲求』を求める求道者。
凄いのは、自分の中でできてない処を見つけて、それに叱咤激励して鍛錬する事。
野球の「イチロー」や「大谷翔平」と同じ心理構造です。



苦しんでいないフリは得意?

 優雅に見える生田さんだが、実は見えないところで苦闘を重ねているようだ。

生田「たぶん、アイドル活動を10年間やっていたので、内面では苦しんでいても、人にはそう見えないようにできているってのは、あるかもしれませんね。苦しんでいないフリは、うまくなっているんだと思います。

いつもそばにいてくれるマネージャーさんと話していても、“テレビ画面やステージでいくちゃんを見ている人が、こういうふうになっているって、思ってはいないだろうね”とか、よく話しますし」

 湖を優雅に泳ぐ白鳥は、水の下では必死に足で水をかいている。そんな言葉を思い出してしまうが……。

生田「いやいやいや、だからといって、別に心配されたいわけではないんですよ。それはもう、そういう自分だっていうだけですね。

 音楽だけじゃなくて、演技についてもすっごい考えちゃうので、やっている最中はすごい苦しいんですけど、やっぱりその努力が報われる瞬間っていうのがあるので。いつもやっていてよかったなとか、また頑張ろうって思えたり。それを繰り返しながら、ちょっとずつ進んでいるって感じですね」

自分が足を止めない理由

 すごく苦しいという本音。それでも生田さんは、迷うことなく進み続ける。

生田「やったぶんだけ、全部、結果として出るとか、考えたぶんだけ演技で伝えられるとかだったらいいんですけど。自分の場合、うまく出力できなかったり、頭の中でいろいろ考えたけど答えに結びつかなかったり、そういうことはけっこうあるんですよ。

 そのへんをもうちょっと、ゆるめながら、余白を作りながらやっていけたらもっといいんだろうなっていうのは、常々思っていますね」

 でもなかなかできない?

生田「なかなかできない。でもそれがパッてリンクする瞬間っていうのがあるから、それが自分がずっと足を止めない理由でもあったりするのかなとは思っていますね」

 その努力を称賛したところ、「努力って言ったら、響きが良すぎます。超ダラダラしたりとか、自分を甘やかしていたりもするんで」と、生田さんは謙遜していた。

 とはいえ、かなりの努力をせずに現在の活躍はありえない。生田さんはこれからも、苦しみながら、ちょっとずつ前に進み続けていくのだろう。

(ヘアメイク:近藤あかね、スタイリスト:椎名倉平)



4.アーティスト活動を開始の生田絵梨花、矛盾する気持ちも「抱えたまま進んでいければ」楽曲に込めた思い

女優・生田絵梨花の「THE CHANGE」 インタビュー#3
双葉社 THE CHANGE 2024.5.6

 生田絵梨花さんはグループ活動をしながら数多くのミュージカル作品に出演。近年は俳優の活動に加え、音楽番組の司会もおこなう。24年の4月にはソロデビューを果たすなど、活躍の場はさらに広がっている。多岐にわたる活動の陰にある「CHANGE」を聞いてみた。【第3回/全3回】


矛盾を抱えたまま進む

 ミュージカルの舞台に立ちながら、近年はテレビドラマへの出演も増えてきた生田絵梨花さん(27)。
一方で音楽活動にも精力的に取り組んでいて、24年4月には1stEP『capriccioso』をリリース。自分自身で楽曲を手がけることになったきっかけを聞いてみた。


生田「4年前、コロナ禍だった頃に、ステイホームで自分が今までやっていた活動が、全部、ストップしたんです。その膨大にできた時間の中で、新しいことに挑戦しようと思って、作り始めたんです」

 多くの人がこれまでにない状況下に置かれたコロナ禍の期間。そこで作られた楽曲に込められた思いとは?

生田「それぞれが大切にしているものや人とかを重ねながら、なにかしら響くものがあればと思って作ったんですけど、解決するようなことはあまり言っていないし、エールみたいな感じでもないんですよね。

 矛盾する気持ちや、進んでいるようで戻ってしまう思いとか、そういうものを無視したり切り捨てたりしないで、抱えたまま進んでいければいいなと、そう思いながら作りました」


 矛盾を肯定する強さがあるからだろうか、収録楽曲『No one compares』を聴くと、どこか気持ちが高揚してくる。

 最後に、生田さんに「CHANGE」という言葉から思い浮かべることを聞いてみた。

生田「人と話していると、昨日はこう思っていたけど、やっぱりこっちなのかもしれないと思うこともよくあります。
きっと基本は変わらないけど、自分のまわりにいる人や環境によって、変わっていくところもある。そうやって進んでいくのかなと思います」

 前に進み続ける生田さんに注目したい。





終わり

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