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【ためらった時ほど発信すべき】Twitterフォロワー2.5万人!アメリカ情報伝導者、小野寺聡さんに聴くSNS活用法

1988年生まれのイノベーターたちを「88ers」と名付け、36人もの方をまとめさせていただきました。

その「88ers」のスピンオフ企画として、インタビュー企画を敢行。第一弾は、アメリカのテック情報を、SNS(Twitter・YouTube)で精力的に発信されている小野寺 聡さんに、SNS活用法や過程を伺いました。

<小野寺さんのTwitterプロフィール>
アメリカのTechや生活の最先端トレンドを発信します/起業←Mercari←NTTData(7年で2年LA, India駐在)/ハフポスト公式ブロガー/note https://note.mu/blake1 #田端大学 MVP/YouTubeでもニューヨーク情報発信中。アメリカ3年目

「ためらった時ほど発信する」マインドでSNSを活用

ーまず初めに、TwitterやYouTubeといったSNS力を入れられていますね。どのような点に気を付けられていますか。

そうですね。「発信していいのかどうか、ためらったら発信する」ということを心がけています。

SNSでの炎上を気にして発信を迷う方もいらっしゃると思うのですが、誰かが傷ついたり嫌なことを敢えて言わない限り、逆に良い反響があることの方が多いです。

ーそうなのですね。ではSNSでの発信にはどんなメリットがあるのでしょうか。

発信自体は、情報を見てくださる受け手のために行うことであると思いますが、あくまで発信者としての(自分の)メリットという意味で申し上げると、2つあります。

1つは「個人のブランディング」、もうひとつは「SNSでのつながりが仕事につながる」ということです。

独立した当初、お仕事をいただけたのは、前職や個人の繋がり以外に、SNSで発信していたことも影響していました。

海外で働くことのみを考えていた企業人時代

ー新卒では就職先にNTTデータを選択されていますね。

そうです。自分の生い立ちから、安定した生活を過ごしたい、お金をたくさん稼ぎたい、そして海外に行きたいという思いがありました。

そのために「これから伸びる分野の」「大企業」を選ぶべき、とざっくりではありますが考えた結果、NTTデータへの入社を決めました。

ー海外赴任を志向されたのはなぜですか?

同期は理系出身者が多く、私は文系出身であることから、自身が活躍できる領域を見定めて集中するのがよい、と考えていました。

小野寺=グローバルのイメージをつけたくて、入社前の内定者時代から、英語の勉強に力を入れました。当初、TOEICスコアは350点(笑)でしたが、猛勉強して850点まで伸ばしました。

ーところで、入社1年目から海外赴任の切符は得られたのでしょうか。

いえ、初期配属で運良く外国の方も多く働くグローバル系の部署に配属されたのですが、残念ながらドメスティック案件(=国内企業案件)に派遣されました。グローバルの部署にある、あまり多くはないドメスティック案件でした。

ーお仕事としてはどうでしたか。

毎日が学ぶことばかりで、終電で帰ることも多くありました。
その間も、英語の勉強は頑張って継続していました。

「海外で働きたい」という思いがあっても、当時は本当に何もできない状態でしたし、目標を達成するにはやるしかない、と考えていました。ありがたいことに、周りの方たちも応援してくれていました。

また、社内でことあるごとに「海外で働きたい」と伝えていました。

先輩方からも言い続けていれば必ずチャンスが訪れる、と聞いていたので、なるべく海外については自分の言葉で伝えるようには意識していました。

そして4年目の終わりに、部署の若手が海外に行くかもしれない、という噂があり、それはとても良い話だな(もしかしたら・・)などと考えていたら、案の定、自分ではなく、またその時に突如、異動になりました(笑)。

ー俺じゃなかったんだ、みたいな。

部署異動についてはかなり凹みましたが、その後、一年半くらいの期間の後、異動先でご縁があり、「アメリカに行ってこい」と送り出していただけました。

念願の海外赴任へ。「全てが変化した」環境で奮闘。

ーそして、ついに海外行きの切符をゲットされたと。

とても幸運な中であったのですが、その時にアメリカへ赴任することになりました。入社して6年目になっていました。この時は本当にありがたい話でありましたが、同時にとてもプレッシャーのようなものがありました。

行ってすぐに感じたことですが、やはり本当に大変でした。もう二度と戻りたくはないです(笑)

ー何が大変だったのでしょう。

一言で言うと「すべての環境が変化した」ということです。

仕事の面では「セールスの担当者」から「現地の技術責任者」という立場になりました。過去に技術をやっていたとはいえ、直近とは全く違います。

また、プライベートでは近くに誰かがいる環境だったのですが現地ではひとりでの生活。もちろん生活言語も変わったため、変化は大きかったです。

ーどうやって乗り越えられたのでしょう。

その時は「お前が倒れたら会社のITが終わる」と言われていた状況で、「確かにその通りであるので、なんとかしなくてはならない」と思いながらも、圧倒的に変化の振れ幅が激しく、しばらくは土日も含めて必死に働きました。

それから、ひとりで何とかしないといけないという考えから、徐々にひとりで頑張りすぎてはいけないな、と考えるようになりました。

ーアメリカでお仕事をされて、気づかれたことはありますか。

現地では、アメリカの文化として、仕事以外は自由、ということと、家族を大事にする文化、が印象的でした。

また、海外に赴任してきている日本人を見渡したところ、ビジネスで成功している方はそこまで多くはないな、とも考えていました。

海外に出ることは色々と制約が多くあり、私は非常に恵まれた立場ではありましたが、もっと多くの人に積極的に海外で挑戦して欲しい、と私自身とても思います。

ーミッションを終えられたのち、日本に戻ってこられたのでしょうか?

アメリカ案件の後、インドでの案件に配属いただくことになり、インドへ行きました。その後はご縁があって、メルカリに入社することになりました。

ーなぜメルカリを選ばれたのですか。

面接の時に、アメリカの経験が長い事業開発部門のトップの方と話をさせていただき、その方がとてもかっこよかった。「俺の下に一定期間いたらどこでも行けるようなスキルをつけてやる」とおっしゃっていて、自分などがこんな環境で働くことができるなら働いてみたいと思い、入社を決めました。

ーそれはいつ頃のことですか?

2018年のはじめですね。当時メルカリは金融事業の「メルペイ」が始まったり多くの優秀な方・業界でも有名な方が続々と入られていて、とても学びが多かったですね。

その後、入社してしばらくして休暇の時にアメリカを訪れたんです。

実はその瞬間が最高に楽しかった。かつて過ごした色々な場所で、人と会い、かつてとは違うフラットな目で見た時に、強く感じたことがあり、「またアメリカで暮らしていきたい」と考えるようになりました。

正直、アメリカ駐在の後も、アメリカに残りたいと強く思っていたので、抑えていたようなものが再燃したような状況でした。

帰国してすぐ、上司にアメリカ行きを相談するなどし、その後も色々と考えた結果、30代はアメリカでまた生きていきたい、ということが強く残り、結果的にその道を選ぶことを決めました。

独立か、企業の海外駐在か

ー居ても立ってもいられなくなったのですね。

そうですね。わりと強烈に「アメリカで仕事をしたい」と考え、その道を選ぼうと思いました。

Twitterに力を入れ始めたのもこの頃です。

田端信太郎さんが主催されているオンラインサロン「田端大学」でMVPを取ったあたりからTwitterフォロワーも徐々に増えてきました。

また、サロン内で田端さんに本気のキャリア相談をぶつけるテーマの会があり、そのこともきっかけになったり、また、秋にはアメリカで長年活躍されているHさんにお話しを聞きにフロリダまで伺いました。その時にアドバイスをいただいたことで、一時は(自分が歩んできたキャリアを活かし)アメリカへ駐在や即派遣する企業に入るのが結果的に良いのではないか、とも考えていました。

ーそして転職か起業かを真剣に考え始めた、と。

そうです。どちらも並行して進めていて、外資系企業、日系企業など内定をいただいていました。

入社をする気持ちを持って、行こうとしていた会社があったのですが、色々な巡り合わせがあり、独立をすることに決め、独立をしました。それからはフリーランスとして働いており、その後、春に会社を設立しました。

いえ、会社を登記したのは日本で、アメリカには30代をかけて、じっくり自分の事業を作っていけるように頑張っていきたいと考えています。

今後目指すもの

ー今後どのようなことにチャレンジをされたいですか。

2つあります。1つは情報発信を今以上に頑張っていきたいと思っています。
最近始めたYouTubeは特に力を入れます。

SNSでたくさんの方に助けられたので、何かしら人のためになっていると考えています。また、影響力の重要性をどんどん感じていますね。

ーもうひとつは。

新規事業を立ち上げます。現在リサーチを進めているところです。

ーどんな事業でしょうか。

まだ進めているところですが、自分自身が関心高い領域です。

ーニューヨークがコアになっている感じですね。

そうですね。

SNSでの発信をためらう方へメッセージ

ー最後に、SNSでの発信を考えている方にひとことお願いします。

冒頭でも少しお話しさせていただきましたが、「ためらった時ほど、発信する」ということをオススメします。

情報発信とは、みんなが持っている「モノ」を出すか出さないかの話で、出すことでいろんなつながりが生まれると思います。

情報発信をしてきて本当にいろんな方とつながることができました。

ー本日はありがとうございました。

(取材:西村創一朗、文・写真:神宮寺万福

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