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就職活動に不安を感じる学生さんに伝えたいたった一つのこと

2016年3月1日 0:00。

この日のこの時間を、PCの前で、或いはスマホを握りしめて、特別な感情でもって迎えた方が日本中に何十万人といることでしょう。

そう。2017年卒の就職活動生の皆さん、および新卒ナビサイトのグランドオープンの担当者の方々ですね。

就活、短期決戦スタート

と、本日の日本経済新聞の朝刊の記事にもなっていますが、2017年卒の新卒採用は、昨年以上に厳しい戦いを余儀なくされます。

※日本経済新聞朝刊より引用

その結果何が起こるかというと、
・これまでも積極的に活動してきた人

・これから動き出す人
との間に大きな差が生まれる可能性が高いです。

それは優秀かどうか?という差ではなく、単に「就職活動に割いた時間の総量の差」です。いえ、正確には就職活動に限らず、「意思を持って全力で過ごした時間の総量」の差ですね。

多くの学生さんが恋い焦がれる超有名大手企業は、受験に例えるならば、いわば「東大京大」です。一部の天才を除き、東大京大に合格するような人は高1の頃から、いえそれ以前から血の滲むような思いをして勉強に力を注いで来た方ばかりですよね。

高3の夏休みからの約半年だけで、東大京大に受かるわけないんです。

だからきっと、これからやっと就職活動をはじめるよ、という人は書類選考に落ち続ける、グループディスカッションで落ち続ける、面接で落ち続ける、そういう日々が待っているかもしれません。

でも、落ち込む必要はありません。
「高3の夏休みから勉強を始めて東大京大に受からないのは当たり前」だからです。

とはいえ、落ち続けてたら落ち込みますよね。
悔しいですよね。

だから「これまで本気で打ち込んできたことがない」という方は、ぜひ「就職活動」に本気で打ち込んでみてください。

いわゆる就活対策本を読んで、エントリーシートの対策をすることや、面接の対策をすることは、就職活動とは呼びません。それは「就活活動」です。「仕事のための仕事」ならぬ、「就職活動のための就職活動」ですね。

「就活活動」ではなく、
・日本経済・世界経済はいま、どんな状況なのか?そうなっている原因は何か?
・いまの日本経済・世界経済を動かしている産業は何か?その産業を陰日向に支える業界は何か?
・その中でさらに業界の未来をリードする会社は何か?大手企業だけでなく、知られざる優良企業はないか?
・業界のトップ3社はそれぞれ何が強みで何が弱みなのか?それゆえどんな戦略の違いが生まれているのか?
・同じ業界でもそれぞれの企業の文化は必ず異なる。具体的にどのように異なるのか?その違いはなぜ生まれるのか?

この辺りを徹底的に学んで、学んで、学び尽くすこと。そして学んだ内容をとにかくアウトプットしまくること。アウトプットというのは、インプットした内容を自分なりに咀嚼(スループット)し、自分自身の考えを添えてアウトプットすることですね。

アウトプットの方法は何でもいいです。ブログでも、noteでも、Mediumでも、NewsPicksでも。Twitterだと少し短すぎます。

そしてぜひOBOG訪問をしてほしいです。百聞は一見に如かず。その会社のことを深く理解する上で、現役社員からの一次情報に勝るものはありません。

OBOG訪問をするためのツールとして、Matcherジョブカレなど、たくさんあるので、ぜひ活用してほしいです。

就職活動生にお伝えしたいたった一つのこと

最後に。

就職活動生の皆さんは、自分の未来が一体どうなってしまうのか、底知れぬ不安を抱えていることと思います。ぼく自身、6年前に就職活動をしていた時は全く同じ気持ちでした。

ぼくの場合、学生時代から既に妻と子がいたので、不安も倍増です。就活に失敗し、家族を路頭に迷わせたらどうしよう?と。

でも、実は適度に不安であることは悪いことではありません。なぜなら、不安は危機感を誘発し、危機感は行動を駆り立てる原動力になるからです。

ただ、あまりにも不安が膨れ上がってしまうと、恐怖が勝ってしまい何もできなくなってしまいます。それが一番怖いことです。

就職活動は、自分の人生の幅を広げる絶好の機会です。その機会を活かすも殺すも、自分次第。

もしかしたら、自分の望む会社からは一社も内定が出ないかもしれません。
それでも、就職活動に本気で打ち込んだ経験は全く無駄になりません。

「たった一つのこと」と言いながら、長々と書き連ねてしまいましたが、最後に。

仮に就職活動に失敗したとしても、一社からも内定がもらえなかったとしても、死にはしません。そして、死ぬこと以外はすべてかすり傷です。

だから、ぜひこの就職活動という世界中でも稀有なアクティビティを「時代遅れだ!」と嘆くのではなく、ぜひ自分の人生の幅を広げる機会として味わい尽くして欲しいなと思います。

ほら、日本には昔から良い言葉があるじゃないですか。

踊る阿呆に見る阿呆。
同じ阿呆なら踊らにゃ損損。

同じ阿呆なら、とことん踊り尽くしてやろうじゃありませんか。

就職活動生の皆さんに幸あれ。小田急線の通勤電車より愛を込めて。

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