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「魔法の世紀」は一人ひとりがメディアになる時代。「今だからこそ」メディアをやろう。

全6回+イベント1回でお届けする3月限定企画「U-29世代のメディア論」でしたが、いよいよ本日で第5回。残すところ、僕と鳥井くん1回ずつとなりました。

最終回となる今回は、「魔法の世紀」における「個」のあり方についてお話したいと思います。

もくじ

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#01 .21世紀は「魔法の世紀」
#02 .「魔法にかけられて」で終わって良いのか?
#03 .「安定志向」では、もう自分や家族を守れない。
#04 .激変の時代だからこそ「超安定志向」で行こう。
#05 .「超安定志向」だから、自らメディアになる。
#06 .「今さら」ではなく「今だからこそ」メディアをやろう。
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21世紀は「魔法の世紀」

87年生まれのU-29世代に落合陽一さんというメディアアーティストがいらっしゃいます。堀江貴文さんが自身のメディアでのインタビューでそう称したことから「現代の魔法使い」とも呼ばれています。

落合さん曰く、20世紀が「映像の世紀」だったのに対して、21世紀は「魔法の世紀」なのだそうです。

『充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない』

という「映像の世紀」を代表するSF作家アーサー・C・クラークの言葉を引き合い出し、クラークが描いた「魔法と区別がつかない超技術」の実現は既に始まっていると落合さんは喝破します。

魔法と区別がつかないほどテクノロジーが発達した現代は、まさに「魔法の世紀」。いま、世界は魔法に包まれているのです。

魔法に包まれた世界では、世界でみんなと同じようなものを消費する「映像の世紀」的な価値観は消失しています。

落合さん曰く。
これからは一人ひとり違うメディアを使っていいし、コンピュータと人の「N×N」の組み合わせで無限に価値観が広がっていく。

これこそが「魔法の世紀」なのだと。

「魔法にかけられて」で終わって良いのか?

そう、僕たちU-29世代が生きる現代は「魔法の世紀」なのです。「魔法の世紀」において、世の中には2種類の人間しかいません。

「魔法をかける人」

「魔法をかけられる人」
のふた通りです。

この両者を分けるものは、いったい何なのでしょうか。

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