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「インディペンデントな生き方」との出会い #人生を変えた一冊

さて、今週も一週間のはじまりです!

毎週月曜日といえば…

そう、notersマガジンの日!!!

ということで、今週もごきげんにやっていきたいと思います…!!

今週のテーマは

#人生を変えた一冊

ということで。

このテーマ、めちゃくちゃ嬉しい!一方で、めちゃくちゃ難しいテーマでもあります。

なぜなら、生まれてこの方、本に救われ続けての人生なので「一冊」に絞ることが極めて困難なのです…!

その中でも、なんとか一冊絞り出してみました。

それがこちらです。

はい。今となっては、この界隈(どの界隈だよ)では知らぬ人のいないほどの著名人・勝間和代さんです。

この本が出た頃、僕はまだ19歳。妻と学生結婚をして、まだ長男が妻のお腹の中にいた頃。まだ僕は「学生パパ」ではなく「既婚の学生」でした。笑

その後、19歳で「学生パパ」になるわけですが、実を言うと物心ついたときから「カッコいい父親になる」のは、僕自身の夢であり、目標でした。
(もちろん、まさかわずか19歳でパパになるつもりは全くありませんでしたが、、、)

「夢」とはいうものの、きっかけは決してポジティブなものではありません、むしろネガティブです。

それは、父親としては全く尊敬できなかった自分の父親のようにはなりたくない。いつか自分が父親になったら、妻も子どもも幸せにして、妻からも子どもからも愛されて尊敬される父親になりたい…!という、反面教師的な

以前、日本女子大学で学生向けにキャリアデザインの授業をさせていただいて、その際にもお話したのですが、僕はごくごく普通の会社員の父と、専業主婦の母の間に長男として生まれたのですが、普通じゃない点が一つありました。

それは、父親が「典型的なダメ父だった」ことです。

当時は今のように父親が家事・育児をするのが決して当たり前じゃない時代で、「男は仕事、女は家庭」という価値観がまだまだ幅を効かせていた時代だったので、家事育児を全くしないという点は、まぁ致し方ないのですが、残念ながら母親にも、僕たち子どもにも手を挙げ、ヒステリックに怒鳴り散らす、絵に描いたような「DV男」だったのです。

そんな父親だったので、物心ついた頃から、事ある毎にため息をつきながら「はぁ…別れたい」と漏らしていた母親に、僕は無邪気にこう言ったのです。

「なんで、別れたいのに別れないの?」

今思えば、とても残酷な問いだったと思うのですが、この質問に対して母親は力なく答えました。

「お母さんは、お金を稼いでいないから、別れたくても別れられないのよ。お父さんと別れたら、あなたたちが生きていけなくなっちゃうから。」

この時の悲しそうな母の表情は、今も鮮明に覚えています。

その後も、着実に父親のDVによって母親の心身は着実に蝕まれていき、ついに僕が小6の時に「昼逃げ」を決意するのですが、それ以前から、「別れたくても別れられない」という母の言葉を聞いたときから、

「経済的に夫に依存することで、人生の選択肢がなくなることの不幸」

から母親を救う方法はないか?と絶えず考えていましたし、少しずつ「母親のような女性を、世の中から減らしたい。」という想いへと変わっていきます。

・ ・ ・ ・

そんな想いを持ってはいたものの、具体的にどんな解決策があるのかを思いつくことができず月日は流れ、「思考は現実化する」という言葉の通り、思いがけず、想定よりもはるかに早く父親になることになったのですが、習慣になっていた「書店めぐり」(当時も今も、1週間に1度は1時間以上本屋さんに入り浸って、まだ見ぬ本との出会いを求めています)をする中で、目に飛び込んできて、直感ですぐさま購入したのが、勝間和代さんの『インディペンデントな生き方実践ガイド』です。

勝間さんは本書で「精神的にも経済的にも周りに依存しない生き方」として、「インディーに生きよう!」と推奨しているのですが、この本を読んでいる途中、気づいたら涙が頬を伝って流れていることに気づきました。

ああ、この本が20年前に出てくれていたら、20年前に「インディーに生きる」という生き方が母に届いていたら、きっと、母は自分の人生を生きることが出来たかもしれないな…

その日から、僕の中で「インディペンデントに生きる女性を増やす」ことが「勝手な使命」になりました。

そして、長男が生まれ、「学生パパ」であることに悩み、ファザーリング・ジャパンと出会い「女性がインディペンデントに生きるためには、男性がもっともっと家事や育児にコミットする世の中にしないとダメだ」ということに気づき、ファザーリング・ジャパンの活動に本格的にコミットしていくわけですが、もしあのとき、この本を手にとっていなかったら、「インディペンデントに生きる女性を増やす」という「勝手な使命」には出会えていなかったかもしれない、と考えるとまさに #人生を変えた一冊 と言っても過言ではないのでは?と思っています。

余談ですが、この本がきっかけで、完全に勝間さんのファンになってしまい、その他の『効率が10倍アップする新・知的生産術』『年収10倍アップ勉強法』も読み、ますます勝間さんへのリスペクトが増したのですが、同時にその3冊すべての本を出版されていた「ディスカヴァー・トゥエンティワン」という出版社にも興味を持ち、ググりまくって見たところ、干場弓子さんという女性経営者が活躍をされていて、出版業界の寵児として、今では当たり前になった「女性ビジネス書」という提案を書店に持ちかけて、新境地を開拓されてきたことなどを知り、『いつか出版するならディスカヴァー・トゥエンティワンさんにしよう!』とずっと夢に見ていました。

3年ほど前には、こんなメッセージを送ったことも。笑

見ず知らずの僕に対してもしっかり返信くださり、とても嬉しい気持ちになったことを今でも覚えています。

そして、夢は願えば叶う、言えばもっと叶う、ということで、来月12月13日にディスカヴァー・トゥエンティワンさんから『複業の教科書』を出版することが決まっています。

不思議なご縁ですね。

ちなみに、このことは僕の母親も喜んでくれていて。

正直、「僕なんかを産んでしまったせいで、お母さんは不幸になってしまったんじゃないか」と思っていた時期もあったのですが、僕ら子どもを産んだことを後悔するようなことを母親がいったことは一度もなく、ことあるごとに「生まれてきてくれて、ありがとう」と伝えてくれていました。

僕の中にある自己肯定感と「人生の選択肢に正解なんてない。選んだ道を正解にするプロセスが人生だ」という前向きな価値観は、母親が授けてくれたのだと思っています。ありがとう。

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