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さうすぽー流グリクシスデルバー解説

はじめまして。関西で細々とレガシーをしているさうすぽーという者です。
GP静岡が控えていることもあり、今回は私がグリクシスデルバーを使って普段考えている戦略・サイドプランその他諸々についてアウトプットしていこうと思います。※一応日本選手権のサイドイベントレガシー選手権TOP8やエタパトライアル優勝、関西草の根レガシーKMCで入賞2回とそこそこ結果も出てきたのでまぁ参考程度に見ていただければと思います。

はじめに…
グリクシスデルバーというデッキの立ち位置についてですが、私は「最近のトップメタである奇跡・グリクシスコントロールの両者を狩るデッキを狩るデッキ」という考えです。主にスニークショーやエルドラージポストがそれに該当します。死儀礼のシャーマン・ギタクシア派の調査の両翼を失い、このデッキは最盛期ほどの力は持っていません(私はこの時はグリデルを回してませんが)。禁止改定後のレガシーでは実際、メタゲームから姿を消し、デルバー使いはカナスレやURデルバーに走ったことでしょう。しかし、この2~3ヶ月でデルバー界ではグリクシスが主流になってきました。その理由が、先にも述べた青い重コントロールデッキの台頭です。これらを狩るスニークショー・エルドラージポストの隆盛がグリクシスデルバーがメタゲームに存在する理由なのだと思います。

さて、デッキの中身に触れていきますが、これがおそらくGP静岡でも使用するであろうグリクシスデルバーのリストになります。
私の構築が、そこまで特徴的かどうかは判りませんが、グリクシスデルバーの構築に置いて、指摘されやすい点に絞って私なりの考えを述べていきたいと思います。

①19枚目の土地の選択
死儀礼というマナ加速を失ったグリクシスデルバーは3マナのカードをプレイするために19枚の土地が主流となっていますが、その土地の選択は様々です。
・島
ミラーマッチの不毛の大地・血染めの月や基本に帰れに耐性がつく。…が不毛はともかく、後者2種のエンチャントには焼け石に水であり、グリクシスデルバーの一般的なレシピではサイドボードの青いカードが少ない傾向があり動きに不自由が出る点が不安要素です。
・デュアルランド
Underground Sea:サイド後に湿地での被災を安定して撃ちたいのであれば
Volcanic Island:サイド後の赤ブラ系統多めなのであれば
・フェッチランド
無難。ブレストを使うデッキな以上フェッチは損しないです。

②クロックの選択・苦花不採用について


秘密を掘り下げる者:4枚
若き紅蓮術士:2~4枚
真の名の宿敵:2~3枚
グルマグのアンコウ:2~3枚
苦花:0~2枚
この中から11~13枚程度がクロック源になります。選択については、ほとんど好みのレベルになりますが、苦花は現環境には合っていないというのが私の考えです。グリクシスコントロールに対しては効果抜群なこのカードですが、奇跡に対してこのカードは本当に強いのか自分に自信が持てません。「サイドに天界の粛清があることも」「クロックが細いので、ライフを失い僧院の導師のクロックに負けてしまう」といったケースがあり、私は採用していません。

③「呪文嵌め」について

現環境ではかなり優秀なカウンターです。仮想敵は「瞬唱の魔道士」「相殺」「悪意の大梟」「冥府の教示者」「虚空の杯」などなど。ミラーでは弱く、スニークショーに至っては何もしないカードなので裏目ですが…

④メインの「紅蓮破」について
私は奇跡戦が苦手なので補助輪として入れてるだけです。以上。

ここからは各マッチアップについての考察とサイドプランです。

○奇跡コントロール
相性五分。序盤のデルバーヤンパイでどれだけライフを削れるかが鍵。終末を考えて3体以上のクリーチャー展開はしない。
(左側:サイドアウト 右側:サイドイン)

不毛の大地がとにかく腐る相手なので、できるだけ減らします。全部抜きたいですが3マナ域が唱えられなくなるので1枚だけ残します。外科的摘出の狙い所は「剣を鋤に」「瞬唱の魔道士」「精神を刻むもの、ジェイス」このあたりですね。

○グリクシスコントロール
相性五分。デルバーが死にやすいため、メイン戦力はアンコウとネメシス。メイン戦は特にロングゲームに持ち込まないことがポイントかと思います。


消耗戦になるので、Willは全抜き。囲いも入れすぎるとアドバンテージ回復手段では相手が有利なので1枚減らします。悪意の大梟対策にリリアナと静電術師を投入。

○スニークショー
有利。コンボ全般全てに言えることだが、デルバーを置いて完走することが理想。受けに回らず、2t目に若き紅蓮術士があるなら出しましょう。相手もそこまで完璧な手でない限り相手も攻めてきません。フルタップする勇気を…。

基本地形が多いデッキですが、すべてを護るもの、母聖樹を考えると不毛は抜ききれません。前述の通りスネアはあて所が無く、当然ですがコンボ相手のネメシスは全抜きです。

○エルドラージポスト
かなり有利。このデッキの台頭がグリクシスデルバーがTier1で戦える理由だと思っています。ストンピィ型の現実を砕くものが脅威でしたが、雲上の座のタップインやモノリス設置でもたもたしている所にクロックを刻んでいけばそこまで苦戦する相手ではないと思います。

1t目に虚空の杯・アメジストの棘を置かれる確率はそこまで高くないため、Willや削剥を探しに行く無理なキープはしなくても良い。大事なパーツは不毛の大地と何かしらのクロック。

○ANT
メイン五分のサイド後有利。関西には一定数以上のANT使いがおり、対策を取らないといけません。戦い方として心がけていることは呪文貫きや目眩ましのようなソフトカウンターは「撃てる時に撃つ」という点です。たとえそれが、思案や定業のようなドロー呪文に対してであっても。

サイド後はこちらの対策カードが相手の対策カードより効果的なので、戦いやすくなります。虚無の呪文爆弾は設置しておくと、陰謀団の儀式の計算を狂わせられることができます。外科的摘出は炎の中の過去を睨むため。電謀・イゼットの静電術師は巣穴からの総出によるゴブリン対策。特にANT側はグリクシスデルバーに対して巣穴からの総出ルートで攻めてくる事が多く対策は必須です。NullRodは睡蓮の花びら・LEDを止めるただ強カードです。私が真髄の針ではなくこちらを愛用しているのは、対ANTを意識しているからです。

○グリクシスデルバー
先行がただただ有利。1枚1枚の強さが先手後手で逆転する非常に難しく、また面白いマッチです。お互いにクリーチャーを除去・カウンターし合う消耗戦が予想されます。目くらましの使い方・ケアの仕方が鍵で、時には打たせに行くプレイをし、真の名の宿敵を着地させにいくこともあります。

先手

後手

呪文嵌めは若き紅蓮術士や悪魔の布告にしか刺さる所がなく、対デルバー戦に関してはカウンターは極力減らしたいため減らします。目くらましが先手後手で強さが全く異なるカードなので、後手の場合は枚数を減らし、その分ライフが痛いですが、思考囲いで削りに行きます。

○ Death and Taxes
メイン不利・サイド後五分。メイン戦は各種カウンターが機能しない展開もあり、苦戦を強いられます。1t目の霊気の薬瓶には迷いなくWillを撃ちましょう。

サイド後は厚めに取っていることもありカウンターを除去に変えて除去コンっぽく立ち回ります。そこまで急いでライフを詰める必要は無く、序盤の土地ハメだけに気をつけて、そこそこ土地が多い初手でもキープしても良いかもしれません。

○土地単
メイン勝てない。サイド後勝てない。レガシーを代表するこのデッキですが、デルバーデッキ全てが頭を抱える所だと思います。何かの間違いで土地が3枚伸びて、真の名の宿敵が着地しない限り手も足も出ないでしょう。

壌土からの生命デッキはデルバーを抜く唯一のマッチアップ。土地単に入っている除去全てを受けるため、デルバーでのクロックは諦めます。外科的摘出が勝利の可能性を生むカードですが、相手側もサイド後はケアしてくるため効果的に撃てるかが怪しいです。非常に高額なためGP本戦では使用者が少ないことを祈りましょう。


以上が私の考えるグリクシスデルバーというデッキです。私は以前に「青白石鍛冶」や「4Cレオヴォルド」のような受けるデッキばかりを使用していたので、このデッキに対しては最初違和感しかありませんでしたが、使い続けるうちにこのデッキの強みが理解できました。とにかく攻める事が大切です。上記のデッキとは異なり、カウンターばかり握って構えるばかりでは勝てませんので、3t目以内には必ずクリーチャーを展開できるようにしないといけません。たとえコンボ相手でも時にはフルタップする勇気も必要です。

それではGP静岡で勝てることを祈って…また!

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