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バレンタインにチョコではなくビールをもらったのでホワイトデーに

何をお返ししようかなと迷いながら、成城石井の店内を歩き回っていたのは美菜子(31歳バツイチ) 大学時代から7年付き合っていた淳一と結婚したが価値観の不一致を理由に去年別れた。

今年のバレンタインに箕面ビールのギフトセットをくれた彼氏の秀明は淳一の元同僚。現同僚だと元夫と顔を合わせることもあるかもしれないが元同僚なら元夫と会うこともないだろう。

先月、秀明からプロポーズされた。もう籍を入れるのはいやだな、事実婚にしたいなと思ったが、秀明の両親は「きちんとけじめを付けるべき」というタイプだと聞かされて気後れした。

 きおくれ【気後れ】 心がひるむこと

 けじめ 道徳や社会的規範に従って言動に表す区別。言動における節度。

「彼氏、ていうか彼氏の親からけじめを付けろって言われてるんだけどどう思う?」と母親の美穂子(62歳バツニ)に聞いたところ、母は突然歌い始めた。

♪〜 ミジメ ジメジメと 地味にめげるだけ 致命傷だね 優しさは ワッショイ!

それ何なん?と聞いたら、ケジメなさい!検索!と言われた。

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