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【新潟県糸魚川市】青海黒姫山/1221m 熊の恐怖

地元の三百名山『青海黒姫山』に登ってきました。

かなりキツイという話は聞いていましたが、地元の神様『奴奈川姫』への参拝を兼ねて登りました。

黒姫山の山頂には、姫を祀った石の祠があります。

ご祭神は、奴奈川姫命とそのお子様である建御名方神(たけみなかたのかみ)、そして菊理媛神(くくりひめのかみ)です。

麓の田海(とうみ)という所に、石祠の拝殿である山添社(やまぞえしゃ)という神社が、里宮としてあり、まずは道中にある山添社にお参りしてから、登山口へと向かいました。

糸魚川に住んでいながら登山口の方へ来るのは初めてでとても新鮮でした。

紅葉が見頃を迎え、渓流沿いの道が美しかったです。

登山口に着くとヒスイ探しの方がいらっしゃいました。
これから川に探しに行くそうで、たまに駐車場にもヒスイが落ちているそうです。
地元の事はなかなか分からないので、お話を聞けてとてもいい機会になりました。

一礼していざ黒姫山へ。

夫から最初は眺望ゼロでつまらない道だと言われていましたが、苔や紅葉が美しく私は好きな道のりでした。

この山は3.5キロで1200m登る急登ですが、最初は緩やかな上り坂でした。

途中すれ違った方が600mを過ぎたあたりからキツくなると教えて下さり、心の準備をしながら歩きました。

真ん中あたりの休憩スペースで上から降りてくる方を待っていると、男性が降りてきました。
なんと熊が2匹木の上にいて、目が合い威嚇されたそうです。
そして上の方へと逃げていったそうです。

今日は歓迎されていないから引き返してきたとの事で、一部始終を教えて下さいました。

私より20分早く登り始めたそうで、順番が違っていたら私が熊と遭遇していたと思うとゾッとしました。

熊鈴もラジオもない中での登山で、迷いましたが登る事を決めました。
私も遭遇したらすぐ引き返そうと思い先を進みました。

熊がいたと思われる休憩所に1人の男性がいらっしゃいました。
上から降りてきたそうで熊とは会っていないとの事で、私もさらに登ることにしました。

稜線に出る直前でまた上から降りてくる方がいて、こちらも遭遇していないとお聞き出来ました。
安心して稜線に出ると360°見渡せるすごい景色が待っていました。

登頂は成功して、念願だった奴奈川姫への参拝を終えました。

今回はかなりゆったりペースで登ったため、危険な箇所もありましたが安心して進めました。

帰りは熊との遭遇の恐怖と、急登を下る怖さとの戦いで、駐車場に着くまで気が休まりませんでした。

下の方で目の前に猿にも遭遇しました。2匹いてすぐにどこかに去ってくれて一安心しました。

熊や猿が出ることは聞いてはいましたが、実際に遭遇すると野生の動物に怖さを感じました。

そして登山中何が起こっても自己責任だという事を心に刻みました。

そして無事に下山出来ました。

生きて帰れた事に感謝の気持ちが溢れて、泣きながら下山しました。
ありがとうございました。

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