見出し画像

ハーブウォーターとアロマオイル作り@天川村

先日、奈良県天川村という場所に行って、黒文字(クロモジ)という香木的なものの蒸留水を作成している施設を見学&自分のアロマブレンドを制作するツアーに参加しました。

僕が今計画中の断食ができるリトリート施設において、胃に食物を入れる代わりの楽しみとしてお客様に提供できるのものはどんなものがあるのか以前から考えていたんです。そんな折、匂い/香りに関するイベントがあるとお誘いをいただいたので、これは!と思い申し込みました。

実際にツアーに参加してみると、匂いというのは心と身体を癒したり、気分を変える力がとても強いことを実感しました。以前一度、京都の喫茶店で試しでやってみたプチ香道と同じく、香りというのは老若男女問わず楽しめるツールなのではないかというのを考え、リトリート施設では是非なんらかの形で香りに関するプログラムを提供したいと思うに至りました。

ツアー当日の予定はこんな感じ。

11:00 OZUNU蒸溜所到着
11:10 天川弁財天参拝
11:55 クロモジの森でクロモジ採取
12:45 OZUNU蒸溜所にて採取したクロモジを蒸留
13:15 柿の葉寿司、洞川夏いちご、クロモジブレンドハーブティーのランチ
14:00 クロモジや天川村の精油を使った調香カウンセリングレッスン
15:30 蒸留水ボトリングしてお土産に

今回の講師である石田先生


今回講師を勤めて下さった石田理恵先生。

https://www.instagram.com/ishida_rie/

経験豊富なだけでなく、考え方がものすごく香りに対してまっすぐで、ものすごく素敵な先生でした。生徒一人一人が匂いに対してどう思うか、感じるかについて個人の嗜好や記憶を大事にしてくれ、一般的な解釈を押し付けないようにしているという話が印象的でした。

どんな感じの先生なのか、どんな事を教えてもらえるのかについての良い記事があったのでご紹介。

僕がこの記事書く必要性がだいぶんと減ったので、気が楽になりました。
個人的な感想を中心に書きましょう。

受講当日の様子


個人的な日記を書く際などは普段文章しか使わないのですが、今の時代の人って個人的な日記にも写真を使ったりするんですかね?逆に写真があれば日記代わりになるので、文字情報は必要ないとか、そういう人が多いんではないかと思います。

そういえば、プリクラ帳って、ある意味リニア的な時系列でない日記にもなりえたりするし、面白いですね。他人とプリクラを交換するっていう文化もあった気がしますが、プリクラを自分の日記として捉えた場合、他人の写真が自分の日記に入ってくるのって、かなり面白そうな気がします。文化的に論じられている文章ありそうですが、読んでみたいな。「プリクラ 卒論」でググったら、下記のようなタイトルのプリクラ研究が出てきました。

「若者のプリント倶楽部(プリクラ)に対する意識 : 高校生と大学生の比較から」
https://core.ac.uk/download/pdf/144566765.pdf

卒論って結構自由な印象があって、ちょくちょく面白いのがあります。


ということで、今日は写真を中心にした記事を書いてみましょう。

待ち合わせの橿原神宮前駅のホームには植物が。いいですね。
大峯本宮天河大辨財天社̠は日本三大弁財天の一つと言われている
能楽堂が一緒の神社ってカッコいい
クロモジの木。3種類くらいあり少しずつ生え方が違う。
黒文字という名のとおり、幹が真っ黒。
ふさふさしててかわいいヒカゲノカズラ。近くのコケと共に持ち帰り、湿った皿に入れ飾ってる。
光が当たっている低木は、ほとんどクロモジ。
今画像検索するとサンゴジュと候補に出た。食べてみたが、黒い実はほんのり甘かった。
ウドの花は天麩羅にできると聞いたので、そのまま食べた。少し苦くて滋養がありそうな味。
集められた葉っぱは発酵して熱を持つそう
下処理をした葉を鍋に入れ、密封できる蓋を載せて熱します。
蒸留された油分が、うっすらと水の上に層を作っています。かなり少量。下はアロマウォーター。
聞くの忘れたんで何かわからない、クロモジと書いてある黒い液体。気になる。
洞川の柿の葉寿司。柿の葉って抗菌作用目的で使われているので、薬草利用のひとつですよね。
クロモジ茶
夏いちごと、クロモジ茶

クロモジ茶は独特の風味と味なので、苦手な人もいるそうです。先生がレモングラスとミントを入れたものを二杯目として入れてくださいました。クロモジだけでも好きなんですが、香りが一気に万人が飲めそうないい感じのものに。

作成したアロマオイル(左)と、お土産にいただいたクロモジ蒸留水

メインの作業であるアロマオイルの制作。用意されたアロマの特性を一種類ずつ説明してもらいながら、紙片に染み込ませた香りを嗅ぐことから始めます。知っている香りから初めての香り、知っているけど違う方向性の香りなどを楽しみながら、自分用のオイルのための組み合わせを考えます。

今回僕が一番驚いたのは、その日用意されたラベンダーの香りの素晴らしさ!!ラベンダー、リラックス効果があるとかは昔から知っていたのですが、どうも匂いが昔から苦手でして。ところがこの日嗅いだラベンダーは、たしかにラベンダーなんだけれども、僕の嫌いなキツさがない、包み込んでくれるような香りでした。

黒文字や檜、杉など今日のワークショップっぽいアロマもあったんですが、僕はそのラベンダーと、もう一つ初めて嗅いだ、スパイシーさが特徴的な匂辛夷をメインにブレンドを組み立てることにしました。

悩みながら自分で考えたアロマの組み合わせを、画像のように数字で表し、先生のところに持っていき相談をした後、微調整をしてもらいます。

それが完了したら、その場で先生がアロマを調合してくれて、自分だけのアロマの完成です。完成した香りは、自分の想像を遥かに超えるクオリティのものでした。

落ち着いて穏やかで、中性的な香りは周囲の人に匂ってもらっても、僕らしい香りだと評判なので、きっといい感じに作れたんだと思います。

匂いを通して自分を知る、という概念は自分に取って新鮮で、最近僕の研究テーマである、「身体と感情や記憶の結びつき」にも利用できる手法だなと感じ、今後も匂いに関して知っていきたいと考えています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?