【概観効果とは】

宇宙から見た地球というのは、息を飲む程に美しいと

言われています。

下記の写真のにある「ザ・ブルー・マーブル」と呼ばれている

１９７２年１２月７日に「アポロ１７号」の搭乗員によって

撮影された著名な地球の写真が代表的な地球の写真です。

宇宙飛行士からは、地球がまるで子供が遊ぶガラスのビー玉のように

見えたためにこの名前が付いたといわれております。

現存する写真の中で世の中に最も広まった写真の一つであります。

この写真のように宇宙を背景にした儚い地球の姿を見れば

驚嘆せずにはいられなくなります。

また技術が進み、人工衛星から撮影した何千枚のもの写真や動画を

前にすれば、地球の美しさに畏敬の念を覚えるはずです。

ただ同時にその美しさを変えてしまうほどの人類の力を知って

時には心が痛んでしまうのも事実です。

つまり、宇宙から地球見たときに比類ない感情を抱くことを

「概観効果」（英語でOverview Effect)と言います。

【宇宙飛行士が語る概観効果の実態】

宇宙飛行の黎明期以来、地球を広大な宇宙の中の小さな青い点として

眺める経験を宇宙飛行士は言葉にしようと必死に試みてきました。

一番代表的な宇宙飛行士の言葉としては

１９６１年４月１２日に世界初の宇宙飛行をした

ユーリ・ガガーリン氏が発した

「地球は青かった」

その後も５００人以上の宇宙飛行士が宇宙へと旅立ち、

様々な宇宙飛行士が概観効果を体験しており

１９８７年にある作家によって「Overview Effect」と名付けられた

【マイク・マッシミーノ氏】

２００２年に宇宙飛行を実施したマイク・マッシミーノ氏が

概観効果に関して詳しく語っています

マッシミーノ氏曰く、概観効果とは

感情が変化したり世界や他社の捉え方そのものが

変わっていくことだという

地球は美し過ぎて人間が見るべきものではないと

最初は顔をそむけてしまった

ただ宇宙にいる以上地球を見続けないといけないと

想い、もう一度地球を見たら

あまりの美しさに思わず泣いてしまった

また地球を見ることで得られる概観効果として

地球の気候変動の危機感も気づくようになったといいます。

乾いた湖や消えゆく熱帯雨林、環境汚染、それらがすべて宇宙から

見ることができるけども

一方でちゃんと地球を守ることができれば

地球には自然治癒できる力があることに気づくことができましたと

語っております。

【ニコール・ストット氏】

もう一人概観効果について語っている宇宙飛行士がいます。

２００９年に宇宙飛行を果たしたアメリカの宇宙飛行士

ニコール・ストット氏である

彼女は次のように語っている

宇宙から地球を見たとき衝撃で瞬時に圧倒されてしまった

当時７歳の息子にイメージしやすく地球について伝えたのは

世界で一番明るい電球を地球の色で塗って

その電球を点けてみると

直視できないくらいまぶしくて鮮やかに輝く

地球を見るのはそんな感覚だった

地球の色をした明るい電球に見えたし

光り続けていたという

地球を見て思ったことは地球上に存在するすべての物

全てが繋がっていてお互いに頼っている

みんな一つの地球に住んでいる地球人であり

宇宙との境界線だけが本当の仕切りになっていると

理解することは大切である

地球という一つの惑星に住んでいることを

意識してほしい

地球は皆さんの宇宙船であり

必要なものを常に提供してくれる

つまりは皆で手と手を取り合って

生き延びて繁栄しなければならない

こうストット氏は語っている

【まとめ】

概観効果とは、美しい地球を見ることで

かけがえのない地球を守る必要性を感じると同時に

突如として自分もまた地球の一部として存在することを再認識して

「地球環境の保護」に関する現象ということです。

日常生活において、美しい地球を見続けることは

今となっては可能な時代になりました。

パソコンやスマートフォンで動画サイトや宇宙専門サイトを

開けばいつでも見ることができます。

だからこそ、地球に対する想いを皆で共有できるのです。

美しい地球を見続けていたい⇒次世代の未来の方々へ引き継ぎたい

このような思いを地球全体で広がっていけば

これからも美しい地球は保てると思います。

忙しいご時世、たまには空を見え上げて星空を見て

なおかつパソコンなどでリアルな美しい地球を見て、地球に対して

想いに更けるのはいかがでしょうか？

また次回投稿をお楽しみに。