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BOOLさんにポエムコアについて教えてもらう#1

音楽用語の研究マガジン第一回目のゲストは、ポエムコア専門ネットレーベルPOEM CORE TOKYOを主催しているBOOLさんをお招きし、ポエムコアについてインタビューさせていただきました。       スペシャカレッジ通信 串田

串田

ポエムコアとは何でしょう?

BOOL

簡単に言うと、
ポエムがあってトラックがついてるものっていう、
まー簡単な、
音の感じで言うとそういうことです。
一番簡単に言うと。

串田

二番目に簡単に言うと?

BOOL

えーっと、
ポエムコアって名前をつけて、
例えば色んなものと似てたり同じものだったら、
言う意味もないので、
っというか最近固まってきたんですけど、
今の段階で言えるのは、
ポエムを最初に録ってそこにビートをつけるってことです。
ラップとかだと
ビートをもらってからラップをすると思うんですけど、
ポエムコアは完全に音楽関係なく
ただしゃべる音源(ポエムテープ)を録って、
後からトラックを作るっていうスタイルです。
それをやると何が違うっていうと、
音楽的でないものを使って、
音楽を作るっていう作業が生まれます。

串田

なるほど。

BOOL

それをすることによって、
「これ、この文章を入れたいんだけど、入らないからここをはしょろう」
とか、
それが無くなります。
それを作品にできるという強みがあります。

串田

あー。

BOOL

なんかできたものも肌触りが違うなっていう。
結局、
ラップっぽくポエトリーリーディングみたいなことを、
音楽に合わせて自分がやっちゃうと、
ただの下手なラップで、
面白くなくて。

串田

なんで、
ポエムを最初に録って
そこにビートをつけるスタイルになったんでしょうか?

BOOL

僕がまずそのスタイルになったきっかけを思い出すと、
学生の頃に自主アニメを作ってたんですよ。
深海誠とか全部一人でアニメ作る人とか、
FROGMANとか映像自主アニメが出てきて、
技術的にそういう映像が作れるっていうのがあって、
そういうものを作ってて。
物語があって、
映像編集ソフトで音楽を作って行くじゃないですか。
そういう感覚に近いですね。

串田

映像的なアプローチってことだったんですね。

BOOL

物語に対して音楽でどう演出していくかっていう。
短編のショートムービーって
音楽の要素がすごく大きいじゃないですか。
そのアプローチを音楽にしたってことですね。

串田

なるほど、
すごくわかりやすいです。
では、ポエムコアが広まったのはこのスタイルにあると思いますか?

BOOL

色々試行錯誤はあったんですが、
ポエムコアって言ったらわりと広まったっていう。

串田

名前の力?(笑)

BOOL

ここ3、4年で、
タグで検索されるっていうのが多いじゃないですか。
そこでコンセプトが面白ければ広まるっていうのはありますね。
ネットならではの広まり方っていう。

串田

言葉自体が広まってる感じですか?

BOOL

逆にそれだけなんじゃないかっていう。
ツイッターとかの140文字のコミ二ッケーションの中で
変な説明よりか、
ポエムコアっていう言葉の強さが、
最強の強みというか。
タグがあるっていうのが。
ポエムコア東京っていうレーベルも作ったんですけど、
誰もやってない時に、
ポエムコア専門って言っちゃうっていう、
ネットではそういうことで認めてくれるというか。
真剣に悪ふざけをやると、
逆に褒めてくれるっていうのもありますし。
そうやってると、
そういうのを認めてくれる人から
良いって言われたりします。

串田

なるほどポジティブな話ですね。
では続いて、
ポエムコアの内容を
掘り下げていこうと思います。

#2に続きます。

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