バンドのやりかた「DATSの場合」

バンド研究部、第五弾はDATSをお迎えし、インタビューさせていただきました。  スペシャカレッジ通信 串田

過去のインタビューはこちら

左から、Vo./Gt. Wataru Sugimoto(もんじょー) 
Ba. Takuya Ihara(たくや)Gt. Tomoki Hayakawa(早川)

串田

新しいメンバーがたくやさんっすね?

たくや

そうですね。
わりかし最近入って。

串田

最近なんですね。
それであの映像とったんだもんね。

たくや

そうっすそうっす。

串田

あれは誰が作ったんすか?

たくや

ダッチ(Kento Yamada)っていう…

串田

おーダッチね。いいよねー。
なんかみんなダッチに頼み過ぎじゃない?
界隈の映像7割くらいやってるイメージ。
Tempalayもそうだし。

もんじょー

そうなんすよね。
yahyelもやってもらってる。

たくや

あんだけバンドかかえてたら、
一個くらいバズるっしょ(笑)
有名になって「俺がダッチです」ってなったら…
ダッチ様様になるけど。

もんじょー

しかもあれじゃん。
今、篠崎愛さんのMVやったじゃん。
やばいじゃん。

串田

それ以上の仕事あるかなーー(笑)

たくや

確かに!

串田

まー色んなことやってるよね。
スペシャもちょいちょいやってもらってるよ。

たくや

スペシャもやってんだ。
すごいなー。
最終的に何がやりたいの?

もんじょー

最終的には芸能人になりたいんだって。
映像もやって的な。

串田

伊勢谷友介さん的なね。
DATSは芸能人になりたいとかないの?

もんじょー

…そうっすね。
…そうだなー。

串田

質問が野暮だよね。
では、2016年はDATSにとってどんな年にしたいんですか?

もんじょー

いきなり改まった(笑)
去年メンバーが変わって、
「こんな音楽でやって行くんだ」っていう僕たちの音楽性に関して、
世間に新しいイメージを広げていきたいなっていう時期で。

早川

新しいものをばーっと。

たくや

あれでしょ?
シティポップ
界隈抜け出すシリーズでしょ?

もんじょー

去年自分らの初めての作品出したんです。
その時に思ったのが僕の感覚なんですけど、
世間的にはシティポップとかのムーブメントの一つとしてDATSも捉えられてて、
その人達にとってのシティポップって何なのかって考えたときに、
やっぱり山下達郎さんだったりフィッシュマンズさんだったりユーミンさんだったりに影響を受けて来たバンドのことなのかなって思って。
正直な話僕たちは全く通ってなくて、ルーツとして無いので、
そこにカテゴライズされてる違和感があって。
自分たちの売り方が悪いとは思うんですけど。
一緒にやったりする人達には、勿論自分から堂々とシティポップって言える人もいるんで、
難しいところはあるんですけど。
自分たちから「俺らはこうなんだ!」ってはっきり示したいですね。

串田

やっぱり気になってきちゃうもん?

もんじょー

気になってきちゃったすね。
本当に好きだなって思ってもらえる可能性のある人にもっと届けていきたいです。

たくや

結構音楽って友達とカテゴリーとかで話してて、
じゃあこれとかこれとか好き?って会話になるじゃん。
そこでシティポップってくくられると、
本来僕らがあるべきカテゴリーじゃないところで語られるので、
好きな人が増えにくいのかなーとか思ってて。

串田

象徴的な言葉を置いて盛り上げたい!みたいなメディアの感じもあるからね。多分。

もんじょー

それで盛り上がって今まで聞かれなかったものが聞かれるのはいいことかもしれないけど、
自分たちがそれに当てはまっていいのかは疑問。

たくや

そうだよね。

串田

そういう意味ではUKプロジェクトにいるのは面白いんじゃない?
勿論、レーベルへの所属って出会いとか運とかロジック以外のことが多いと思うけど、
外から見たら面白い環境だと思う。
そこらへんどうなんですか?
日本のシーンにかなり関わってるレーベルじゃないですか。

もんじょー

変わった部分はありますね。
最初は独善的なスタンスで、
インディーで、クールで、お洒落な存在であればいいなと思ってたんです。
ただUKプロジェクトとつるむようになってCD出して、そっからもう考え方が変わって、
売れないと格好悪いって思うようになりました。
売れてるものに対して、理由があるから売れてるということがわかって、
そういうものを簡単にけなしちゃいけないっていう意識も芽生えましたね。
自分たちもマスな所を目指していきたいって思ってます。
だから、あいつらダサいことやり始めたなって思われても仕方ないんですけど、
そこらへんのバランス感覚は気になってます。

串田

あー気になるんだ。

たくや

でもなんかやっぱねー、
やっぱねー、
バンドはねー、
数字が全てかなと。
これ言っちゃおしまいなんだけど。

串田

(爆笑)

早川

だめでしょそれ言っちゃ。

串田

おもしろ(笑)

たくや

だって思うもん。
いくら「俺たちかっけーんだよ90年代のこれこれに影響されて…」とか言っても、
そういうこと売れてない人が言ったってみんな『あっそ…』でしょ。

串田

おー。
そういう意味では、
DATSのバンドとしての目標とかある?

もんじょー

最終的な目標としてあるのは、
日本の音楽シーンの市場を広げたいってのはありますね。
邦楽しか聴かない人と洋楽しか聴かない人の架け橋になりたいですね。

たくや

メジャーにいればインディーズみたいなことできるけど、
逆はできないってイメージというか。

もんじょー

だし、成功したい。
自分が何かをやるには金がいるし、つまりは成功って事で。
だからマスな方向を目指すしかないと思う。

串田

その方向として、
世界基準のものを作るか、
例えば日本画みたいな日本的なものを世界と相対化させていくのか、
どっちを意識してるとかあります?

もんじょー

僕たちは後者だと思ってて、
割と日本のマーケットに向けて作りたいと思ってますね。
逆に僕がやってる別のバンドyahyelとかだと前者のほうですね。
ただ、アプローチが違うだけで同じところを目指してます。

串田

日本でかましたいってのがあるんだね。

もんじょー

DATSは日本でかましたい。
これですね。

たくや

なんなら女性誌出たい。

串田

(笑)
日本の中で参考になる先輩とかいる?

たくや

あーやっぱり[Alexandros]ですかね?

もんじょー

そうですね。

串田

直接的な先輩じゃないっすか。

たくや

幕張のワンマンすごかったもん。
女の子もたくさんいたし。

早川

そこだけピックアップしても駄目でしょ!

串田

女性誌の流れから来てるからね(笑)

たくや

ああいうとこでアレキのライブとか見ると、
こうならないと駄目だなって思う。

もんじょー

アレキは、OASIS好きだし、アクモンとかも好きだと思うし、
洋楽との親和性があるし、売れてるし、俺らの参考にはしたいですね。

串田

じゃあアレキ好きになった女の子とかが、
OASIS聞いたことなかったけど、OASIS好きになった
みたいなのがうれしいんだ。

もんじょー

うれしいっすね。
自分のルーツのものを好きになってくれるっていう。

たくや

だとやっぱりメジャーに、って話になってきますね。

串田

なるほど、DATSがまず有名にならないとってことですね。

もんじょー

あと、ELLEGARDEN は僕たちのバイブルっすね。

早川

4人全員ELLEGARDEN 崇拝してるんすよね。

串田

世代?

もんじょー

僕らの世代は、ELLEGARDENかASIAN KUNG-FU GENERATIONかBUMP OF CHICKENなんすよ。
全員どれかが好き。

串田

でELLEGARDENなんだね。

もんじょー

そのバンドの中で誰って答えるかでその人のキャラクターがわかるっていう。「ASIAN KUNG-FU GENERATION好きな人はカルチャーが好き。ELLEGARDEN好きな人はいけてる。BUMP OF CHICKEN好きな人は気難しい(笑)」って、友達が言っててちょっと納得した。

串田

(笑)
どうなんだろうね。
話変わりますが、自主イベントはどういうマインドでやってるんですか?

DATS MUSIC WORLD vol.4
2016年2月10日(水)東京都 新代田FEVER
<出演者>
DATS / Tempalay / yahyel

もんじょー

はじめは、DATSみたいなバンドっていないんじゃないかみたいなこと思ってて。
俺らしかこの日本の音楽シーンでクールなことやってないんじゃないかって。
蓋を明けてみたら結構いました(笑)

串田

(笑)

もんじょー

二回目がYogee New WavesとかYkiki Beatとかみたいな…


串田

そこに連帯感はあるの?

もんじょー

いや、単に好きだから誘ってるってイメージですね。
単純に好きだからです。

串田

理想のパーティー像とかある?

もんじょー

ぶっちゃけ、
実は1回目やった時はクレイジーな感じにしたくて、
誰もが酒でぶっつぶれそうな感じなってて音楽爆音で聞いてるみたいな。

早川

テキーラガール出動させたよね。

串田

(笑)

もんじょー

大学のかわいい女の子10人くらいに「テキーラガールやってくんね?」
って言ってザツい飲み方したり、写真撮りまくったり(笑)
最初はそういうのもありましたね。
DJも入れてたし。

串田

いいねなんか。

もんじょー

最近は、
もうちょっと音楽にフォーカスしたいってのがあって。

たくや

しっかりね(笑)

もんじょー

最近思うのが、
クラブに遊ぶに行くバンドマンってあんまいないなって思って。

串田

あー。

もんじょー

ライブハウスで学ぶべきことも多いけど、クラブはアーティストとお客さんの自由度がより高い気がして。
自分としてはかなりの刺激をもらえる場所だと思ってるから、
カッコいいもの見ないとカッコいいもの作れるわけないなと思ってて。

串田

クラブを推奨するバンド。

もんじょー

DATS始めた頃は、
エレクトロミュージックとバンドミュージックを融合することがコンセプトだったのもありますし。
それはサカナクションとかが既にやってますけど。
なんか、ライブハウスでDJとかやってる時に、
ライブ見に来た人がDJの時に全然踊ったりしてない印象で。
クラブのお客さんは良い音楽がかかれば踊るし、そういうマインドがいいなと。
だから洋楽と邦楽との架け橋にもなりたいんですけど、
クラブとライブハウスの架け橋にもなりたいんですよね。

串田

なるほど。

たくや

横乗りさせたり、モッシュさせたり。

もんじょー

それもあるね。
俺らがやってるところはモッシュ皆無だからね。
お洒落な格好してハットとかかぶってるやつの帽子とか飛んじゃうくらいモッシュさせたいよね。

串田

お洒落なハットを吹き飛ばす(笑)

もんじょー

それだ!
2016年それやりたいっすね!


今回のインタビューは以上となります。

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バンド研究部

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