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保安管理講習会

保安管理講習会というのが正式な略称ですが、どうもわかりにくいように思いますので、私しは「(電気)保安管理講習会」というような書き方を使います。
今回はこの講習会について記載します。

はじまり

以前の記事にも掲載しましたが、令和3年3月に以下のような記載が、経済産業省のホームページに掲載されました。
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令和3年3月1日以後、事業用電気工作物の設置者が保安管理業務を外部委託する場合、平成15年経済産業省告示249号第1条第1項に規定した期間、事業用電気工作物の工事、維持又は運用に関する実務に従事した電気主任技術者に従事させる必要がありますが、第二種電気主任技術者免状又は第三種電気主任技術者免状の交付を受けている者で、免状交付を受けた後、自家用電気工作物の保安管理業務に関する講習(保安管理業務講習)を受講することで、以下の実務期間の短縮が図られます。
①第2種電気主任技術者免状取得者・・・・・1年短縮
②第3種電気主任技術者免状取得者・・・・・2年短縮
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結局、電験3種を持った人も、電験2種を持った人も、実務経験が従来の5年から、この講習会を受講し修了することで、3年になるという制度です。

実は、この前年度から全国の大手の電気保安協会が経済産業省と一緒になり講習会の内容(カリキュラム)について検討され、この発表となりました。

保安管理業務講習会の内容

定められている講習会の内容は下表のとおりです。多くの学習内容ですが、これにより上記期間が短縮になるのであれば、頑張って受講する価値があります。

 

このカリキュラムの内容をすべて網羅した講習会を受講しなければ、実務経験年数短縮の恩恵は入手できません。
上記のように実習を含んでいます。

私は保安管理業務を行っている会社から相談を受け、この講習会を実施できるよう、企画から運営方法まで定めて、準備を進め、小規模の組織としては最初にこの保安講習会を実施し、現在も続けています。
また、その講習会では、座学の講師も務めています。

講習会受講メリット

前述しましたが、電気保安会社内では、電気管理技術者の認定を受けて、言わば、一本立ちしなければ、いつまでも補助者で手当ても少ないようですので、受講者の方は非常に熱心に講習会に参加されています。

また、いろいろな業務や年齢の方がいらっしゃいますので、独立するための悩みや、転職をするかどうかなど、受講者同士で昼休憩や講義後ディスカッションが盛んになる場合もあります。

こうした面では、ウェブ講習会よりも対面での講習会の方が、カリキュラムにはないプラスアルファーの出会いや人のつながりが出来て良いのですが、ウェブ講習会には、実習を除き、広いエリアの方に参加頂きやすいというメリットがあります。


土日2回で講習を終える

前述の電気保安会社からご相談を受けた時、大手の保安協会さんは、月曜から金曜日の5日間で講習会を行われるケースが多いのですが、「月曜日から金曜日」の5日間で講習会を受講するためには、会社側の理解又は会社側からの指示で受講する場合でなければ、一般には一週間全部休暇を取得できる人はまれだろうと思いました。

そこで、なんとか土日に講習会を開催することで、受講される方の休暇取得を少なくしてこの講習会を実施したいと思いました。
このカリキュラムを見ると、4日間で実施できないことはないと考え、依頼を受けた電気保安会社に提案し、土曜日・日曜日を2回で、全カリキュラムを行っています。


必要がある方は、経済産業省のサイトをチェックしてみてください。
このサイトの『令和5年度保安管理業務講習実施者一覧』
に全国各地の保安講習会の日程が掲載されています。


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