私って変わり者って言われる

若い頃。人は皆全て変わり者、変人であり、それを社会に合わせるコツ、センス、技術を持っているものだけが普通に近づくことができるという価値観を持っていて、私にとって長い間普通人>変人であった。
社会では変人だというのが一種の褒め言葉として機能しており、自称変人も沢山いた。(自慢げに、私って変わってるってよく言われる。と言うので慰めるべきか否、ここは力一杯同意すれば好意を得られると計算する若かりし頃の私)
私のことを変人という人もいたが、そう言う人こそ私から見れば変人だった。
変人というのは好意的に見れば個性的と言うのかもしれない。しかし洗練されていない個性は褒められた個性ではないと思っている。突出した個性を洗練させた人を人は天才と呼ぶ。変人とは言わない。

最近になって、生まれた子供を見に来てくれた友人らにうちの母が「この子昔から変わってたでしょ?仲良くしてくれてありがとう」的なことをいちいち言っていて気に障ったのだが、私にとって変わっているというのがしょっちゅうしょっちゅう母に言われていた否定の言葉だったため、普通のほうが優れているという理論を無理やり作ってしまっただけなんだろうなと思えた。

今では変わっているとよそのママさんから言われても褒め言葉と捉え、俺ってよく変わってるって言われる!っていう言葉にも「君ってこうこうこういうところが面白いからいいね!」的に返せるようになった。

でも、やっぱり根底には普通、マジョリティ、中庸こそスーパーパーフェクトであるという思想があるなぁ。

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