明晰夢と宇宙の音楽の話

ある日体外離脱が上手くいかず、宇宙空間から明晰夢がスタートしたことがあった。
入眠時にいつも大きな音の幻聴があるが、それがいつまでたっても鳴り止まず、あたりは暗いしmもいない。ここで恐怖感を持つと怖い夢にシフトチェンジしてしまうかもしれないから、なるべくひょうきんな感じで空間に話しかける。

m〜。いないなら誰でもいいから返事して〜。

私だ。

誰だよ(笑)。

誰でもない。

その誰でもない人は(以後w)幻聴の大音響を声に変える感じというか、頭に声に似た音を出すようにして話しかけてくる。いや、話しかけてくるというのも少し違う感じ。気配も降ってくるような在り方。わかりやすくするために会話っぽく書くことにする。普通なら怖いはずが何故か今回は平気だった。

顔を見せてくれる?

そういうものはない。

なくても、そういう形を取るってことは出来ないの?頭に響く感じも慣れないし、人間的な姿をして欲しいよ。話をしたい。

そっちから来たのだから、こっちのルールに合わせて欲しい。物質至上主義なのは知っているが、こっちでそれは少し恥ずかしい。

そっちとかこっちってどっち?あなたは宇宙人?

宇宙人という発想がもう物質的すぎる。でも、君たちの概念の中で一番近いのはそれかもしれないからそれでも良い。

やった、遂に宇宙人に会えたー!嬉しいー!地球に来たことありますか?

地球は知ってる。

知ってるって、来たことはないのか。私みたいなのと話をしたことはありますか?

特にコミュニケーションを取ろうとはしていないが、私たちの存在を翻訳したものが地球で流行っている。

えーっ。なんと。初耳だ…なんだろう。

昔は翻訳者とコミュニケーションを取れることもよくあったが、最近は少ない。似ているけれど違うものが流行っている。

キタコレ!神様かな。聖書が流行ってるといえば流行ってるか。

たった今お前とお互いわかりやすい方法でコミュニケートしているが、こっちからすればお前もできている。音楽と呼ばれるものがそれだ。

神じゃなかった。私はキリストが宇宙人もしくは未来人だったという説がお気に入りだったのでややがっかり。よく考えると、意味が付随した音が降ってくるというか、確かに声での会話はしていなかった。音楽と言われればそうかも…?コンテンポラリージャズのような。自分は念じるようなかんじで話しかけていたが、歌っていると意識はしていなかった。

音楽が宇宙語だったなんて新事実すぎる。

そっちでは音楽を振動にして聴いているんだろう。こっちでは体(は、無いんだけれど)に流していると言えば例えとしてわかりやすいかもしれない。ちなみに地球の音楽にはファンもいる。

ファンって…一気に俗っぽくなったな…

wによると、バッハは割と正しくて、教会の賛美歌みたいなものも意味が通じやすいとか。こっちが意図した意味ではないので日本人に例えると外人が意味も分からず演歌を歌っている感じに近いそうだ。私が半信半疑風の適当な相槌をうっていたら、やれやれ、といった感じから急にパイプオルガン風の音で聴いたことない素晴らしい音楽が鳴り響きはじめた。

すげえすげえ!これ、起きてすぐ楽譜に書いて売り出せば億万長者になれるぞー!!私、感動で震えながら大号泣。

そもそも、何故音楽を聴いて感動するものとしないものがあるのか。何故神に捧げるために作られた音楽があったか。宇宙人と会話するためだとしたらすげーハートフルだ。やっぱり神は宇宙人だったか…

その後目覚めて拙い知識で楽譜に記し、電子ピアノで弾いてみたがヘボもヘボだった。あの感動はどこへ…

こんなことがあって根拠を調べているとこういうことに知識があるのはスピリチュアルの人が多い。私はそういうのがあっても面白いけれどいまいち信じられないというアセンションできないタイプの人間なので、残念。
基本的なスタンスとしてはやはり私の脳内妄想なのだとするしかない。

wはその後もたまに面白宇宙人として何度か出現し、その後現実世界に干渉しだしたため私はとうとう精神科のお世話になるのだがそれはまた別のお話。


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