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白昼スマホを片手に魅惑の鶯谷(うぐいすだに)を必死の形相で歩く男

白杖の白状(こくはく)

魅惑のホテル街


 
 山手線鶯谷、関西から出張して東京環状線線JR鶯谷駅から徒歩7分のサウナへ行くことになりました。

 弱視の僕は、初めての街が大の苦手です!

  微かに見えるスマホを片手にグーグルマップを見ながら、全く頼りならない音声ガイドを信じて、もう片方の手に白杖を持って悪戦苦闘しなければなりません。

 特に、日中はスマホの画面は見えにくく、健常者なら10分で到達する場所でも、30分費やすことはザラなのです。

 それも辺りにいる人のサポートがあってのことなのです!

 ところがこの街は、駅前の様子が少し違う。

いきなりのラブホテル街

 グーグル先生の指示通り、道を曲がると何やら怪しい袋小路に入り込み抜け出せない。

  道なのかよくわからない小道を進んでいくとこれまた怪しげな入り口に差し掛かる、そんなことを繰り返さなけらばならないのです。

  僕だって遥か昔、昔、目もバッチリ見えていたし、血気盛んなころは意中の娘を連れて、よろしくという時代もありましたが・・・

 スマホをガン見で、必死の形相でラブホ街を白杖の音を立てて歩くオヤジの姿は恐らく異様でしょう。

 なんでもありの欲望の街の景色にはそれなりに執念のある人が集まるので、案外自然な風景なのかもしれません。

 辻々には、ノースリーブのスマートなお姉さんも散見できます。

 真夏の白昼です、待ち合わせをするシステムなのでしょうか?それとも私のように彷徨う者がよろしく!ってことなのでしょうか?

 いづれにしても道を尋ねるには何か憚られる雰囲気です。

"おじさん、遊ばない!”と誘われても困り者です、なんせこっちは急いでいますから!

そんな訳で、やはり徒歩7分の道のりを今回は自力で30分で目的地に到着!

真夏、真昼のラブホテル街を汗だくで切り抜け、一風呂頂き、商談いたしました。

鶯谷、魅惑のラビリンスでありました!



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