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大谷翔平の何がすごいの?それは、切り替えの早さに尽きると思うのです!

60年も生きていると、人に裏切られた経験は1度や2度ではない。そんな体験を持っている人は多いだろう。

腹も立つし、怒りも込み上げてくる。しかし、本当に信頼している人に裏切られた時は、怒りや悲しみよりも、虚しさの方が大きい。

信頼できる相棒を、“右腕”と例えることがあるが、ある朝に目が覚めると、自分の右腕が無くなっていることに気づく。

服も着替えられないし、顔も洗えない。朝飯など食べる気には到底なれないが、食べようとしても箸もスプーンも使えない。

頭は混乱し、正気ではいられない。失った右腕をなじっても始まらない。ただその不条理な現実に衝撃を覚え、なぜこんなことになったのかを思いを巡らせる。結論のでない自主問答に己をなじりはじめる。

これは、自分の実体験だが、報道されているより遥かに大きな被害にあっていた大谷選手の胸中もきっとこんな感じであったのではないかと思う。

いや、額の多寡は関係ない、たとえ1万円であっても、猜疑心が頭を支配する。

しかし、彼はプロの大リーガーとして、打席に立ち続けて、まずまず期待通りの結果を出していると言っていいだろう。

昨年のシーズンの終わる、肩に違和感を覚え投手としての登板を封印した彼は、1ヶ月も経たない間にに、決断をして再度メスを入れた。

これは、彼の切り替えの速さ、決断力と実行力の凄まじさを物語っている。

側近に裏切られたことで、彼のマネジメント能力を疑う声もある。しかしどんな状況であっても、自分の使命を全うすることができる人が一流なのだ。

政治家でも、企業経営者でも、小説家でも、逆境を乗り越えて結果にコミットできる人がその道のプロである。誰もが光もあれば影があるものだ。完全無欠の人などこの世に存在しない。

そういった意味では、今回の騒動では彼の人間的一面と弱さを見た気がする。大谷翔平といえどもヘマもすれば失敗もする。完全無欠のスーパースターであった彼を少しだけ身近に感じることができた。

しかし、すでに彼は切り替えている。やはり常人ではない精神力だと思う、色々なノイズを跳ね除けて今季も活躍してほしい。

大リーグプレイヤーとしてではなく、一人の人間としての大谷翔平を応援したい。

それにしても、人生いろいろあるもんだ!





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