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人は平等には生まれてこない。それでも生きて行くのだ!半生を振り返る 第四章

第4章では、サークルの為に路上で勧誘・電話勧誘・イベントでリーダー。
全ての経験がどん底まで自分を追いつめたが、最終的には周りの助けもあり、自分の性格を変えることに繋がった。
私はどうやって自分の性格を変えたのか? 

コンパでは「気持ち悪い」と言われるような男が、サークルスタッフとして、ファンを作れるまでになれた方法とは???

彼女も出来た! どうやって? 


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サークルを友人を立ち上げてから、実際にサークル活動をする上で何が必要なのかが明確になってきた。

とにかくイベントに参加する人を集める必要があった。
これが出来ない事には何も始まらないのだ。

これは、大きな試練である。
男性だけでなく、女性ももちろんだが会話が上手く出来ないからだ。
コミュ障、吃音、経験不足


<サークル参加者の名簿集めが大変>

私はサークルを立ち上げた仲間の一人なわけで中心的なスタッフ。
5名のスタッフ会議では1人100名の名簿を集めることが義務付けられた。
100名もの名簿を集める手段としては、大学のサークルの場合、各大学へ行き、学校から出てきた生徒を勧誘する他に手段はないのである。

当時、携帯電話もなければ、インターネットもない時代なので、「イベント参加したい人~~~!募集中」なんてことは出来なかったのだ。
そう考えると今の時代はどんだけ楽なのだ。

勧誘は、サークルに興味あるかなんてのは全くわからない。とにかく勧誘して興味を持たせて名簿集めする。

一番の狙いは、各大学や各短大の入学式である。
新入生を狙い打ちするのだ。 そこでどれだけ名簿を集められるかが勝負である。他のイベントサークルもその時期を狙っている。
新入生を逃すと、新たなメンバーを獲得するのはかなり厳しい。

考えると、どっと不安感が出てきたのを覚えている。汗


<ついに勧誘をする日が来た!>

イベントサークル立ち上げ前に、イベントサークルの存在を今でいう無料雑誌のようなところへお金を支払って広告を載せた。

自分たちのサークルを紹介するチラシを作成し、自分の名前と連絡先を示した名刺も作成した。

勧誘前に、自分達が活動する地域にある各大学、各短大の入学式の日程を把握し、平日を中心にスタッフ5名で勧誘場所を振り分けた。
スケジュールでは4月や5月だけでも50校以上である。

 勧誘のやり方など分からない。
どどどどどどど~~~と入学式を終えた新入生が校門から出てくる。
歩いている彼等に併走しながら、声をかける。
慣れた他のイベントサークルなどは次々と声をかけては楽しそうに会話をし始めている。
新入生達もイベントサークルでの合同コンパなどには興味を持っているのだ。

早速、私も女子大生に声をかける。
「あ、あ、あ、あの~ イベントサークル◯◯◯と言いますが、どうですかね?」 チラシを見せながら声をかけるが、全員にスルーされる。

おどおどしながらも何十人も声をかけるが逃げられる。

どうしたらいいんだ!!!!!!!

私以外のスタッフは少しづつ名簿を集めているようだった。
名簿には、名前、自宅の電話番号と住所を書いてもらう必要がある。
住所に関してはどこに住んでるかでイベント参加率に差が出るので知っておく必要があるのだ。
(勧誘して名簿を取れても嘘の電話番号や住所を書かれることは多々ある)

勧誘しても誰も立ち止まってくれないので、勧誘にならない。
勧誘開始の初日、三校をまわったが、1人も勧誘できなかった。(爆)

次の日もその次の日も勧誘は続いた。
名簿シートは真っ白のまま。

このままでは私は、サークルスタッフとしてクビになってしまう、、、、。
どうすれば良いのか考えた。 
思いついたのが、とにかく周りがどんな風に勧誘しているのか観察をして、それを真似てみようという作戦だ。かなり初歩的な方法だが、それしか思いつかなかった。

分かったのが、私はあまりにも丁寧な言葉遣いをしていて、逆に怪しかったのだ。イベントサークルのスタッフというのは華やかでなくてはいけないのに、根暗な感じのスタッフが声をかけて、このサークルに入りたいとは思わない。

覚悟を決めてから、周りのスタッフがどんな話し方で、どんな口説き文句を使っているのかなどを研究し、それを逐一メモしては、アパートに戻ってはノートにまとめて次の日の勧誘に備えた。

勧誘先が10校目あたりになると、成果が出てきた。
女性と会話したことがない、女性と付き合ったこともなかった私だが、女性経験が豊富そうな感じにして、とにかく楽しく話しかけた。

服装も、絶対にこんなの着たことないし、これからも着るのかわからないような、ディスコ通いしてるような服装に変えた。(かなりの出費だった)

スタッフをクビになることは避けたかったので、毎日必死に勧誘したおかげで、徐々に会話に慣れてきて、名簿取りが出来るようになってきた。

目標としてた50校をまわりきった時には、私だけでも100名以上の名簿を集められていた。

とはいえど、何度も言うが、女友達はいない、女性と付き合ったこともない私であるから、かなり精神的に無理をしていたのは言うまでもない。
極限まで精神疲労していた。


< 集めた名簿先への電話作戦がこれまた大変  No 1 >

現代なら、携帯電話、メールアドレス、SNS(FacebookやLineやInstagramなど)でイベント告知が個人へ直接連絡できる。

私が集めた名簿には、名前と自宅の電話番号と住所だけだ。
つまり、その学生の自宅へ電話して、サークルの説明から始まり、サークルのイベントへ参加するようにお願いしなければならない。
一度や二度の電話ではダメで、確実にイベント参加のOKを得られないと、イベント当日にドタキャンされればそれで終わりなのである。
キャンセル料など取れるシステムなどない。信用と信頼だけ。

 名簿を見ながら電話する。
この時に、その学生がどんな学生だったかを思い出す必要がある。サークルのことをその学生が覚えているとは限らない。いかに「あなたとは親しい仲ですよ」と信用と信頼を持ってもらう必要があるのだ。

名簿には、個々の特徴や勧誘時にどんな話をしたのかを書き込んでいる。
そして、どんな性格の生徒だったかも。

イベントサークルはほとんどが女性メンバーで成り立つ。
大学であれ、短大であれ独り暮らししている学生よりも実家暮らしが多く、私達スタッフはまずは学生の実家へ電話するのだ。

 実家へ電話すると、大抵はその実家の家族が出る。
そう、学生と仲良くなる前に、その実家の家族に怪しまれたり、嫌いになられたらゲームオーバーなのだ。

最初は、全く電話に学生を出してもらえなかった。
私の話し方が震えていて怪しかったのだろう、または礼儀を怠ってたいのかもしれない。

< 集めた名簿先への電話作戦がこれまた大変  No 2>

1つのイベントには50名ほどを集める必要がある。
イベントの内容にもよるが、ある程度の男女を集めないと次から来てくれないからだ。
一回一回のイベントが勝負であり、また、その一回のイベントで顧客のような参加者を作る必要がある。

その一年の名簿には限りがある。 5名で500人分。
しかし、半分以上は連絡が取れない。
250名へ各スタッフが勧誘した生徒へ電話する。

つまり一回のイベントで50名に連絡するわけだが、これが大変。
大変だけなら良いが、電話代がめちゃくちゃかかる。
当時、固定電話からかけていたので、基本料金で足りる場合もあれば、電話をかける人数が多かったり、同じ人に何度も電話してたりすると、結構な費用になる。(これ、自己負担)

自分の持ち分の名簿である程度、人を呼べないと自己負担額がもっと増える。

メールでほい!というわけにいかないので、電話で信頼関係を結ぶには1人につき最初は30分は電話する。

1回目: サークルとは関係のないプライベートな内容(信頼関係を結ぶ)

2回目: サークルイベントの告知を最後の方に入れておき、次の電話で確認。

3回目: サークルイベントへの参加有無を確認すると共に、迷っている場合はひと押しする。(迷っていれば、4回目の電話もする)

3回から4回は1人につき電話が必要となる。


<もちろん、最初の電話勧誘も酷かった >

イベント告知の電話も最初は酷かった。汗
告知だけして終わりというのがほとんどで、それだと誰も参加してくれない。
イベント内容が分かっていても、どんなサークルなのかは相手は調べようがないので、電話で話している私がサークルのイメージとなるわけだ。
私が面白くなければ来ないし、面白ければ興味を持ってくれる。
だから、イベント告知は最初にしてはいけない。
イベント告知はあくまで仲良くなってからする。

このことが分かるまでに1ケ月ほどは四苦八苦した。
電話で誰かと話すなんてのは、これまで3分以内だったのが、サークルでの電話では30分だ。10倍も話さないといけないし、内容も楽しくなくてはいけない。
楽しい話をするなんてしたことないし、電話の向こうにいる相手が何を楽しいと考えるかもわからない。

辿り着いた策が、最初の電話で学校の話やアルバイトの話などから入り、相手の興味ある内容を聞き出す作業である。
そして、それを細かくメモとして残しておき、次の電話の時に会話ネタとして使う。「あっ、覚えてくれたんだ!」となるからだ。

電話をしながら、相手の発する内容に注目し、メモ書きしながら勧誘作業である。

夜間に電話するので、イベント前になると最低4時間は毎日電話していた。
(アルバイトの日は除く)


続く

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下記の内容を書く予定だったが、またもや文字数が多くなったので、ファンや彼女ができたという話は次回の第五章にします。

コンパでは「気持ち悪い」と言われるような男が、サークルスタッフとして、ファンを作れるまでになれた方法とは???

彼女も出来た! どうやって? 

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