怒りのマグマ

うつ病を患い休職を経て退職した私は、これまでの日々を記録として残そうと思うようになりました。しかし、過去の日記を読み返すのは苦痛だしPC作業は億劫、そう考えるとなかなか手をつける気になれませんでした。

病状が改善し、これまで行けなかった場所に出かけたり、食べたいものを食べたり友人と会ったりしているうちに、このまま時の流れにまかせて忘れてしまった方がよいのかもしれない、と思うようになりました。


それから2年が過ぎ・・・

気づいてしまったのです、私の中に怒りのマグマが溜まっていることを!


それに気づいたのは最近のマイブームAV鑑賞をしていた時でした。
出演者同士が本格的に格闘する作品で、画面の中では互いを煽る激しい言葉責めと容赦ない戦いが繰り広げられていました。
暴言を浴びせられ怒り狂う女優・・・私は一体化するくらい共鳴しました。
フィクションとわかっていても抑えきれない怒りが湧き上がってきました。
観終えてからもなかなか冷めやらぬ怒り、それは自分自身のものでした。

退職するまでの間に湧いた怒りは、結局やり場がなく埋まっていました。

当時はそれを放出するエネルギーがありませんでした。
怒りが湧く度に動けなくなり、食べられなくなり、眠れなくなり、それが悔しくて更に消耗していたのでとりあえず鎮めるしかありませんでした。

時が経てばいつしかそれが自分の成長につながる、そんな都合の良い解釈をしてやり過ごしてきたのでした。


私の怒りは鎮魂していませんでした。活きていました。

・・・ふと不安がよぎりました

もし、この怒りがなにかの拍子に突然噴出したら?
例えば、なんらかのトラブルに巻き込まれたとしたら?
理性というストッパーが効いてるうちはいいけど、
とっさのアクシデントでそれが効かなかったら?
無限大の殺傷能力を発揮してしまう可能性も?

そんな大袈裟な?いやいやあり得る話。たとえ正当防衛でも後味が悪い。


気づいたからには少しずつ排出するべし、と思いました。
不要な危険物は持たない方がいいに決まってますから。


そしてnoteを書き始めてから再び気づきました。
日記を読み返すと当時の怒りが鮮やかに蘇ってくるのです・・・


そういうわけで当初は淡々と記録を追うつもりでしたが、
今後は日記に感情も添えることにします。


怒りというものは、どんなに時が流れても花を咲かせることはないし、
どんなに地下に鎮めても貴石にはならない、今はそう思うのです。

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