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【北村 諒×松井勇歩】舞台「憂国のモリアーティ」-case2- SPインタビュー【Sparkle plus vol.3】

舞台は19世紀末イギリス。階級制度に蝕まれた社会を変えるために、ウィリアム・ジェームズ・モリアーティとその兄弟たちは犯罪卿となった。悪によって悪を裁くウィリアムは自身の計画に必要不可欠な存在として、悪を暴く探偵シャーロック・ホームズを選んだ――。漫画「憂国のモリアーティ」を原作に、西田大輔が脚本・演出を手掛ける舞台「憂国のモリアーティ」の続編が、約1年半ぶりに上演されることとなった。
『Sparkle plus』では今回、シャーロック・ホームズ役の北村 諒とジョン・H・ワトソン役の松井勇歩の対談を実施。待望の続編に、2人がどんな事を感じながら挑んでいるのかを伺った。
さらに『Sparkle』だけの相思相愛トークも!?

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舞台「憂国のモリアーティ」-case2-
【日程】2021年7月23日(金・祝)〜8月1日(日)
【会場】東京・新国立劇場 中劇場
【原作】≪構成≫竹内良輔 ≪漫画≫三好 輝(集英社「ジャンプSQ.」連載)
【脚本・演出】西田大輔
【主催】舞台「憂国のモリアーティ」製作委員会
【出演】
荒牧慶彦、瀬戸祐介、糸川耀士郎
郷本直也、設楽銀河、松井勇歩、野本ほたる
立道梨緒奈、萩野 崇、村田洋二郎
北村 諒
officeendless.com/sp/moriarty-st
Twitter #モリステ

※Streaming+にて、7月23日(金・祝)に定点映像、7月31日(土)、8月1日(日)にスイッチング映像のライブ配信あり
詳細は公式サイトへ

シャーロックとジョンは、2人で一つみたいなところがある

「モリステ」第2弾が決まった際はどんなお気持ちでしたか?

北村:前作から約1年半空いての公演ということで。特に去年は「モリステ」の直後にコロナが流行り始めたり、そこからいろんなことがあって、実際の日数よりもさらに空いている感覚がありました。だから今回、続編が決まって本当に嬉しかったです。

松井:1作目が終わってすぐ、次作……その先の物語もやっていきたいなと思っていたので、やっと決まったというか! ずっと待っていた公演だったので僕も嬉しかったです。

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1年半ぶりにお稽古にも入り、お互いへの印象に変化は?

北村:前回よりもさらに頼もしさが増している感じがありました。シャーロックとジョンは、2人で一つみたいなところがあるので。初演を超えて、勇歩への安心感を強く感じましたね。

松井:嬉しいです! 僕、1作目が決まった時、諒くんの相棒役ということで、肩を並べてお芝居できるのが本当に嬉しかったんです。5年くらい前に別の作品で共演させていただいた時は、一緒にお芝居するポジションではなかったので前作での共演時は本当に嬉しくて。諒くんは常にお芝居をやりやすい空気を作ってくれたり、頼りっぱなしでした。

北村:初演の時、多分俺にめちゃくちゃ気を遣ってて(笑)。でも、稽古や本番を重ねていってどんどん解れたというか。やっぱり先輩後輩関係なく普通に気軽に話したりとか、こうしてほしいなって思うところとかも言い合える仲がいいなぁと思います。

松井:それこそ僕は諒くんが言うようにかしこまっちゃっていたので。今ではお芝居の部分を真剣に話すのはもちろん、そうじゃない部分でも関係ない話をできるから個人的にはすごく嬉しいんです。

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いつも誰よりも一番近くで、諒くんが笑ってくれるんですよ

シャーロックとジョンに久しぶりに触れてみて、役への印象に変化も?

北村:頭の回転の速さと言うか、推理力の高さや洞察力がすごいなぁって、演じながら思いますね。周りの人間が「どういうことだ? 教えてくれ!」しか言わないので(笑)、それを全部説明できるシャーロックってやっぱりすごいなぁって。

松井:ジョンは、それこそ諒くんが言ったみたいに、シャーロックが何を考えているのかを知りたい……どっちかというとお客さん側の目線で居られるというか。特に今回は推理シーンが多いので、ずっと推理していく中で観ているお客さんの気持ちを代弁するセリフが溢れているなぁと。シャーロックが推理している横で、僕は「どういうことだ? 教えてくれ!」って聞き出すポジションだから(笑)。お客さんにとって親近感の湧くキャラクターやなっていうのは改めて感じました。

お二人の登場シーンはとにかくコミカルでテンポのいいやり取りが魅力的。あのコンビネーションも素晴らしいなと感じました。

北村:まず演出の西田さんから「モリアーティ陣営はワーワーできる人がいないから、作品としての笑いだったり、明るい部分を担ってほしい」という演出というか、オーダーがあったので。〝とにかく俺たちは明るくいこう〟というのは、稽古の初期段階から僕らも意識していました。その中で、細かいところは稽古しながら演出も付いていって。そこにアドリブもありつつ……みたいな感じでした。間をちょっと埋める……みたいな感じで、俺らは結構自由にやってたよね。

松井:そうですね! いつも誰よりも一番近くで、諒くんが笑ってくれるんですよ。

北村:はははは!

松井:それが僕的にはすごく嬉しくて。途中から、お客さんに届ける気持ち半分、舞台上で諒くんを笑かそうっていう気持ち半分な感じでやっていました(笑)。一番側にいる人が笑ってくれるって素敵やなぁ……と思いながら(笑)。

北村:カップルか!

松井:はははは!

北村:まぁ今回は前回ほどふざけられないので(笑)。なかなかアドリブ挟めるところがないよね?

松井:そうですね(笑)。

北村:ちゃんと事件解決するシーンが多いんですけど、その中でもやっぱり(アドリブ挟めるところを)探しているというか。

松井:ふふ、確かに探してますね(笑)。

北村:できるだけそういうポイントも作りたいなという思いはあります。今回はシャーロックとウィリアムたちの推理対決が見どころの一つになるので、また前回と違った色になっているんじゃないかなと思います。

改めて感じる作品の魅力は?

北村:いろんな対比が一番見どころだと思うし、この作品の面白い部分だと思いますね。かつ、今回の作品で言うと、舞台セットがちょっとパワーアップしていて。舞台装置の演出とかも含め、視覚的にも楽しめる作品になっています。かなり迫力もあるし、観てくださる方にとってきっと楽しいポイントになるんじゃないかなと思います。

松井:今回はシャーロックにスポットが当たるというか……それを裏で操っているのはウィリアムの方なんですけど。それこそシャーロックが世の人たちから〝名探偵〟と言われるようになるいきさつがストーリーに入っていたりもするので。1作目よりももっと、光と影の関係性や、影で動いているウィリアム陣営、世間の前で活躍しているシャーロックという構造が分かりやすくなっていると思います。

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(写真左)
きたむら・りょう
1991年1月25日生まれ、東京都出身。最近の主な出演作に、「怪盗探偵山猫 the stage」(山猫役)、舞台『刀剣乱舞』无伝 夕紅の士 -大坂夏の陣-(薬研藤四郎役)など。今後、進戯団 夢命クラシックス#25「Requiem」(織田信長役)、ミュージカル「魍魎の匣」(榎木津礼二郎役)、「僕のヒーローアカデミア」 The “Ultra” Stage 本物の英雄 PLUS ULTRA ver.(轟 焦凍役)への出演を控える。
kitamuraryo.com
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(写真右)
まつい・ゆうほ
1991年10月30日生まれ、兵庫県出身。最近の主な出演作に、『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ』〜Meteor Lights〜(高峯 翠役)、ロックミュージカル『MARS RED』(天満屋慎之助役)など。今後、アナタを幸せにする世界の伝説シリーズ・アナ伝vol2『霧の中のノスフェラトゥ〜ドラキュラ伝説〜』(ジョン・セワード役)、舞台『刀剣乱舞』綺伝いくさ世の徒花(亀甲貞宗役)への出演を控える。
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有料部分では、お二人の印象に残っている前作のエピソード、
そして今作の見どころなどのクロストーク、
さらに計12点の撮り下ろしグラビアを限定公開!
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