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『久』~OEC3期仲良し同期ライブ~

OPトーク
・Aマッソ 漫才 
・天才ピアニストコント 
・Aマッソ 漫才 世間
・天才 漫才 たぬき(Aマッソの)
中トーク
・Aマッソ(天才ピアニストのコントVR)
・天才(Aマッソのコント面接)
中トーク
・ユニットコント(キングオブコントのミックス)

先日行われたライブ、Aマッソと天才ピアニストってあんまり関わりなさそうだと思っていたが、このツーマンは激熱!と嬉々として配信を見た。
始まるなり、今でこそ仲良いけど、昔はバチバチだったもんな、こんなライブするなんて考えられんかったなと話す4人。
当時、お互いを意識しすぎていたため、ネタ見せなどのネタ披露中は、互いに下を向いて、絶対笑うもんかと思っていたそうだ。
十数年の時を経て、仲良くなってくれておもしろいライブを見られて、本当によかった。

7月、Aマッソ第十回単独ライブへ行ったが、とてもやさしく、分かりやすくポップな内容に感じた。
ステージの演出や、つなぎのVTR等は今までで一番手が掛かっていて、事務所もお金をかけてくれてるという印象があり、こんなに動員するようになって良かったなあと、私は古参ぶってしみじみ思った。
私はAマッソの、少し意地悪な、誰も使わない言葉が飛び交う、知性を持った漫才に惹かれている。
最近は加納愛子がバラエティ番組に出演したり、本の出版などメディアへの露出が増え、なにかと「昔は尖ってましたもんね~」などと言われることが多いが、どうやら本人は、尖ったネタをやってるという自覚がなかったらしい。意外とかわいい、というか普通にかわいい加納。

タイトルのOECは「Owarai Entertainment なんとか」という架空のお笑いスクールの名前らしい

今回の「久」はそれぞれのネタに加え、それぞれの持ちネタを互いにやりあった。
Aマッソは天才ピアニストのVRを使ったコントをやり、天才ピアニストはAマッソの漫才「たぬき言葉」をやる。
互いのネタ中に割り込み
「おいパクるなよ」
「同じネタなのは偶然やろ」
などという寸劇も披露し、とても笑えた。
最後には4人のユニットコントをやったが、セリフが全てキングオブコント2023のネタから引用したもので、この4人がふざけている姿をぜひまた見たいと思ったライブだった。

下記は、今回好きだなあと思ったAマッソの漫才。

〈世間〉
加納:友人がな、クリームシチューのお店を開いてみよう言うてるんやけど
村上:ええやん 絶対流行ると思うわ
K:でも私は流行らんと思う
M:確かに 専門店やときびしいんかな
K:でもな友人は、フランスにはコース料理というのもあるから、なにかの専門店て、ありかなと言うてる
M:確かに そうや
K:好きだからやりたいし、みんなシチュー好きだから、流行らせたいんやって
M:確かに 好きなことはいいよな
K:あんたさあ 世間?
M:確かに 世間かも
K:流されるなよ 何でもかんでも確かに確かに言いやがって 自分の考えというものはないんか
M:え じゃあどっちの意見がかっこいい?
K:それが世間や
  あとおばはんにな、ピンクとか青とか、いろんな色のシチュー出したらええんちゃう言われた
M:ええやん 色たくさんあると映えるとかあるからな
K:あんたアホ寄りの世間?人の話し聞いてるか?ほんとにええと思ってるん
M:聞いてるよ ええと思うから言うてるんよ
K:何でもええんやな もうあんたに聞いてもしゃーないな
M:サイテー! いい人やと思ってたのに あんたテレビ出てたら即テレビ消しますわ
K:出た 言うよねー これすぐ言う奴なんなん くらうとでも? あとなんでボルテージ急に上がるねん
M:何の話しやったっけ
K:世間やん!すぐ忘れるよねー世間!!
(村上、加納の周りを走り出す)
K:こわいこわい どこからかやってくる 見えないところから攻撃してくる
 (客席に向かって)私にはあなたたちが こう見えてますよ!
M:(加納を叩いたり体当たりする)
K:なんかぶつかった 痛い!
M:え 何もしてないよ
K:やっぱ世間やん!