見出し画像

タイタンの道場ライブ

タイタンの養成所に通う芸人達が出演し、構成作家がネタを見て、その場で感想や意見を言ってもらえて、上達が見られると昇格できるシステムの「道場ライブ」を見に行った。

場所はスタジオスペース新宿御苑、普段はタイタンのスタジオとして使用しているスペースのようだった。1階ファミリーマート隣の、入口ガラスにはタイタンの学校と看板があり、太田光代さんの写真の大きなシートが貼ってあった。
その地下階段を降りるとじゅうたんが敷いてあり、靴を脱いで入る会場。

新宿一丁目付近は、歌舞伎町の大通りを過ぎると突然静かで暗い道になり、Googleマップで見た時は遠そうに感じた道のりも、歩いてみれば見慣れた末廣亭からもわりと近くて拍子抜けした。
知らない場所の知らない会場で、知らない芸人たちを見る。こんな小規模の刺激を大事にしていきたいと思う。
私たちは全て、知らないことだらけなんだから。

・ナン・ナンダ
・クラゲX
・メモフローラ
・歌人さん(枡野 浩一)
・ミカミ
・ミシンガサ
・○○大作戦(名前忘れた)


後ろの文字は笑道

出演芸人達は、ステージ横の椅子に座り、観客と一緒に他の芸人を見る。
若手のみならず、やけに歯が白いおじさんのピン芸人、50代男女コンビ、男性3人トリオ等色んな芸人がいたが、驚いたのは、歌人さんという芸名で枡野浩一さんがいたことだった。
まさかお笑い芸人の養成所に通っているとは知らず、この人少し有名だったよな、漫画家みたいな人と離婚してたような…と考えている間にネタは始まった。
「最近頻尿が激しい。見ている最中にお手洗いに立ってしまう長い映画ベスト3」を挙げ、その映画にまつわる自分のエピソードを話していて、おもしろく見られたし客席もウケていた。
ネタ披露後、構成作家が評を述べる。
作家「もうどこに出てもステージ立てるしネタとして完成されてる」
歌人さん「4月からNHKで短歌の番組が始まるのですが、その司会やるんですよ」
作家「いやアンタここで何してんだよ!」
と、めでたく一級へ昇格していた。このライブでの一級は難しいらしく、本人はとても喜んでいた。
彼の着ていた白いつなぎには
無理しないと言ってる自分が無理をしている、とか、
こんな今日があると思っていなかったから明日も生きてみる、といった内容の短歌の刺繍があった。ネタ中、短歌は全く出てこなかった。
もしかしたら詠んでいたかも知れないが忘れた。

私が見に行ったミカミは二級のキープだった。
気になったコンビが養成所に通っている為このライブを知ったが、全く無名の芸人を見られたり、作家の評価や感想を聞けたりと、他の劇場では見られない内容でおもしろかったし、また来たいと思った。
二人がこの養成所に通うのも4月で修了らしく、その後はどうなるのか先日のトークライブで聞いたところ、タイタンに所属できるかどうかは、まだわからない、それはどちらでもいいと話していた。