ここは思い出作りの場所ではない
たくさんのゲスト講師による様々な課題。
色々と努力や工夫をした日々。
菅付さんからの心のこもった厳しい言葉の数々。
受講レポートを書くにあたり、そんな思い出に浸りながら、
この数日間、ずっとPCやスマホに向き合っていました。
そろそろアップしなくては、
ということで最後の詰めをしていたのだけど、どうしてもしっくりこないのです。
そしてさっき、この数日かけて書いたものを、全て消しました。
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書いていたのは、この1年を振り返った受講録。
要は思い出。
どうしてこの塾に申し込んだか、どういう気持ちで日々を過ごしたか、
褒められたこと、けなされこと、悔しかったこと。
読み返すと、それはもう、お酒でも飲みながら感傷にひたれそうな、スパルタ塾的日々のこと。
しかし、それを綴ったところで、これから受講希望する人にはひとつの情報にはなるけれど、それだけをしていても、スパルタ塾のためにはならないのではないか。
要は、注射の列で先に打った人が、あとに並んでいる人に、痛かったとか痛くなかったとか、こうすると痛くないよ、などと伝え合うにすぎないのではないか、という違和感。
(もちろん、その情報はとても大事であり、自分も当然参考にさせていただきました)
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思うに、編集スパルタ塾の本質とは、
最後にみんなが”サバイバー”としてハッピーエンドで終わることが目的なのではなくて
塾が終わった後こそ、次に何を実現していくか、ということを固めていくことなんじゃ無いかと思うのです。
少なくとも、もっと険しい道を行く覚悟だったり
スパルタ塾という旗印のもとで、晒されて鍛えられて、次にどこの闘いの場に出荷されていくかが重要だったりするのだと思います。
しかし、1期、2期、3期、4期と回を重ね
どんどん、スパルタ塾という体験が一般化していく。
どんどん、予定調和が生まれていく。
菅付さんは、それを求めていたのか。
毎年春になると、”なんとなく頑張った人”が20−30人B&Bから巣立っていく。
そして、なんとなくみんな同じような共通体験を語りだす。
それを見聞きした次の受講生がまたB&Bに通い出す。
それは多分、本来の編集スパルタ塾が求めているものではないのではないか。
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自ずと、編集スパルタ塾がこれから先も”スパルタ塾”でありつづけるということとはなんだろうか、と考えていました。
この下北沢の小さな本屋B&Bで
”日本最高峰のゲスト講師陣”をうたい続けるために必要なことは
卒業したOBが菅付さんとゲスト講師陣を圧倒するくらいの存在にならないとだめなんじゃないか。
そして、その姿を見てさらに強者の受講生が次から次へと来つづけることなんじゃないか。
ここへ来るとなんとなくこういういいことがあるよ、
ということが行われるだけの予定調和にハマりだしたら
当たり前だけど、このスパルタ塾は衰退すると思うのです。
注射を打ったから、これだけ強くなった、という話が次々と語られる場にしないといけない、と。
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ここまで、どれだけ偉そうなことを書いてしまったか。
すみません。
最後に、ゲスト賞をとった企画をあげます。
最初の課題、BRUTUS編集長、西田善太さんの課題 (リンク先にスライド)
いい評価をいただきました。
「この企画、いいね。やるときは声かけたい。」
正直、一瞬調子に乗りました。
(そんなうまく行かないものですが。)
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9月頃、思想家、東浩紀さん課題
いい評価をいただきました。
「ぜひ実現してほしい」
調子に乗りました。
でもこれは若干形を変えても今後実現したいと思います。
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2月。ユナイテッドアローズの上級顧問である栗野宏文さんの課題
いい評価をいただきました。
これはまだ、調子に乗っています。
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菅付さんやゲスト講師の方が厳しい言葉を発するからスパルタなのではなくて、
サバイブできるかどうかがスパルタなのでもなくて、
すべてが終わったあとに滑走路を飛び立てる自分がいるかどうかがスパルタなんだと思います。
ゲスト講師に褒められてドヤ顔して終わり、ではなくて
褒められたらその企画を翌日から実現にむけて動き出さないと意味がない、
実現主義の場であること。
菅付さんは編集というものをこう定義します。
「編集とは、企画をして、人を集めて、モノを作ること」
僕らスパルタ塾は、1年間を通して、このうちの”企画”しかしていません。
人を集めて、モノを作ることについては、疎かでした。
もうその”企画だけの”フェーズは卒業しないといけないのかもしれません。
企画の先の、人を集めて、モノを作るところ。
編集スパルタ塾に、日本最高峰の受講生が来るためには
実現すること、行動することに、スパルタであれ。
5期を検討されているみなさま、編集スパルタ塾は、それぞれにとって、とても大事な場所になると思います。ご検討、よろしくお願いいたします。
4期 石川
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