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何者でもない自分を知り、超える。


1年間のスパルタ塾を完走した。

1杯のコーヒーで何時間も粘った週末のカフェ。

自分の頭の中を整理するために殴り書きされたノート。

企画の調査を不意にしてしまう友人との飲み会。

不器用な分、人よりも時間も労力もかかったかもしれない。

しかし、どの課題も提出して、どの講義にも参加して、1年間を乗り越えることができた。

***

「企画をする仕事がしたい!」と思って入社した広告会社。

しかし実際の業務は決められたルーティンや交渉作業がメイン。思っていた仕事とは違っていた。

もちろん知っている。

それはひとえに自分の力不足。

自分がアイデアをだし、それが人を動かすものであれば、どんな部署でも企画はできる。

だからこそ、本当に力をつけたいという強い思いで入塾した。

意気込んで入塾するものの、

最初の方はいつも選ばれず観覧席で優秀な人のプレゼンを見るばかり。

(スパルタ塾には発表できる10人の発表者席と、発表できない人の観覧席があり、当日になるまで発表できるか分からない)

自分の企画書と選ばれている人の企画書には差が歴然とあり、納得せざるを得ないが

発表できないのはもう耐えない。。。

だからこそこれまで以上に取材して、考えて、提出したVERYの今尾編集長の課題。

絶対に発表すると意気込んでB&Bのドアを開けたが、

案内されたのはまたしても観覧席だった。

いろんな遊びの誘いを断って、

休日のほとんどの時間を使って、

精魂込めて提出した企画書は、

発表すらできずに、無かったことになる。

しょんべんちびりそうなくらい悔しい思いをして帰った。

いや、少しは漏れていた。

※発表ができなくても菅付さんはどの企画書もきちんと採点して下さっている。

***

私の唯一誇れるところは、それでもめげなかったことだと思う。

「次で発表できなかったら、転職してマッチ売りになる。」

と、彼女に言い残して臨んだ中村勇吾さんゲストの回。

お題は「毎日使いたくなるアプリを提案せよ。」

本気度に呼応してか、自分の趣味であるラップを絡めた企画となった。

ドキドキしながらB&Bの扉を開ける・・・

すると、案内されたのは、発表者席だった。

・・・・・!

しかも、その日一番良いものを選ぶ、ゲスト賞を頂いた。

・・・・・!!!!!

恥を忍んで言います。

「なんて日だ!!」

嬉しくて、嬉しくて、誰かにこの感情を伝えたくて彼女に電話した。

「どうやら、マッチ売りに転職しなくてすみそうだよ。」

彼女は安堵するわけでもなく、「オッケー」とだけ言い残し電話を切った。

そんなそっけない態度ですら愛おしく感じるほど、私は高ぶっていた。

***

菅付けさんに選んでもらえること、ゲストの方に選んでもらうことというのが私の一つの目的となっていた。

人それぞれ意見はあるかと思うが、私はそれでもいいと思っている。

そのために必死で頑張り、どうすれば選んでもらえるのか、他の塾生に勝てるのかを考えることは

自分を鍛える上でとても大事なことだと思うからだ。

私のレベルは、選ばれるか選ばれないかいつもギリギリだったため

命を削って企画書を提出していたが

選ばれないことで、次をもっと頑張ろうと思い

選ばれることで、自分の戦い方をしることにもつながった。

また、塾生とは毎回講義後に飲みに行き、率直な意見交換を交わした。

尊敬する塾生の方たちに、人生相談のようなことになることもある。

また、同い年の塾生からは

「やまちゃんの企画、最近全然おもんなくなってるで。」

と、聞いてもないタイミングで言われることもある。

いつか圧倒的な実力差をつけたうえで、

彼の作る映画に対して、ネットでこっそり酷評してやろうと思っているのは内緒である。

***

最後に、私はこの塾を一年間きつくても頑張ることで、本当に多くのものを学ぶことができた。

企画者ともいえない何者でもない私が、第一線で活躍される方に自分の企画を本気でぶつける。

それにより、自分の仕事の仕方や、日々触れるものも変わってきたことを実感している。

何かを作りたくて、企画したくて、でも色んな理由をつけて一歩踏み出せない方は

是非この塾に通って欲しい。

菅付さん、一流のゲストの方たちの至言のコメントが、あなたの企画脳を刺激し

人生を変えてしまうかもしれない。私がそうだったように。

私はまだ何者でもない。

だが絶対に大物クリエイターになってやる。

peace

山本

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